『マリグナント 凶暴な悪夢』 (2021)
タイトルからてっきり
心理的なホラーだと思ってたら
意外や意外!
見終わってみれば
アクション映画じゃないですかー。
しかもちょっとワクワク感を覚えるという
とにかく独特な作品です。
監督・原案のジェームズ・ワンが
原点に帰ってとにかくおもしろいものを
作ろうとしたと言うだけあって
CGを使わずに作り上げた未知の存在は
『遊星からの物体X』を思わせるし、
ありがちな悪魔とか神父とかは登場せず
警察署内でのアクションシーンが斬新
*詳しくはDVD特典のメイキング映像で*
いろいろ情報を得る前に
とにかく観るしかないでしょう
冒頭から、SFか何か?と思わせる
予想外のシチュエーション。
1993年、病院の研究室で騒ぎが起こる。
研究を記録していたフローレンス医師が
駆けつけると
研究対象であるガブリエルが暴れ出し
病院スタッフを襲っていた。
彼は電波をも操り、ラジオを通じて
「お前らを、皆殺しにする」と伝えてきた。
何人もの犠牲者を出した末
フローレンス医師が麻酔銃(?)で制御し
「悪性腫瘍を切除する」と、
手術に踏み切る。
時は過ぎて現代
妊婦のマディソンは夫デレクから
2度の流産を責められ、反抗すると
思い切り壁に体を叩きつけられて
後頭部から出血する。
その夜、1階で眠っていたデレクは
何者かの気配を感じ、襲われる
2階で寝ていたマディソンも階下の異変を感じ
降りていくと、変わり果てた姿のデレクが!
マディソンもまた襲われ意識を失う。
病院で2日間の眠りから覚めたマディソンは
また流産したことを知りショックを受ける。
そばには妹のシドニーが付き添っていた。
刑事2人は侵入の形跡がないことから
顔見知りの犯行だと考察する。
場所は変わって
地下ツアーのガイド・セレナは
仕事が終わり、帰り支度をしていると
誰もいないハズの暗闇から
不気味な物音を聞き不審に思う。
照明を点けるとそこには
長髪で黒いロングコートを着た
不気味な男の姿があった。
意識を失ったセレナが目覚めると
屋根裏らしき場所に縛り付けられていた。
*どうやってそんなところに縛り付けたのか
謎過ぎる*
男はフローレンス医師に電話をかけ
「悪性腫瘍がどうなったか教えてやる」
と脅迫する。
*ガブリエルって普通に人間?*
マディソンが家で眠っていると
突然まわりの景色が変化し
気づけば他人の家の中にいて
自分を襲ったあの男が
女性を殺害するところを目撃してしまう。
*もしや呪われた家なのか???*
悪夢だと思っていたマディソンは
テレビでフローレンス・ウィーバー医師が
殺されたというニュースを見て驚く。
それは夢で殺害された女性だったからだ。
刑事は医師の家にあった患者の記録から
エミリーという少女の写真を持ち帰り
《数十年後の姿》を作成するよう依頼する。
さらにマディソンはまた夢の中で
男性が殺される現場も目撃してしまう
シドニーと共に警察に行き
目撃したことを伝えるのだが
男性の事件についてはまだ通報がなく
マディソンが殺人を見たという場所に
刑事が行ってみると男性の死体が!
その男性も医師だった。
マディソンは夢で見た犯人の特徴を
説明するが、刑事は信じてくれない。
気分が悪くなったマディソンがトイレに行くと
気味の悪い声が聞こえ
思わず「やめてガブリエル!」と叫んだ。
*マディソンはガブリエルを知っていたのか!?*
マディソンは養女であり
シドニーとは血がつながっていないと告白する。。
姉妹は母親が何か知っているのではないかと
訪ねて行くと
マディソンの9歳の誕生日の映像を
見せてくれた。
マディソンはたびたび見えない誰かと
話をしていた。
医師の家で見つけた写真の少女
エミリーが成長したモンタージュ写真が
マディソンに酷似していたことから
彼女には病院で何らかの治療を受けた
過去があると考えられた。
それに関わった医師3人のうち
2人が殺されていた。
3人目の医者の自宅を訪ねると
やはり殺されていた。
そこに!ガブリエルが現れ
人間離れした身体能力で
逃げ去ってしまう
マディソンの記憶を呼び起こすため
刑事たちは彼女の自宅で催眠療法を行う。
養女となったマディソンは
妹が生まれると居場所がなくなると不安になり
そこにガブリエルの声が聞こえてきて
包丁を手に握り 両親の眠る寝室で
立っていたことを思い出し、苦しむ。
その療法の最中に な、何と!
ガブリエルに捕えられていたセレナが
天井を破って落ちてくる
はあぁ?
一瞬 理解できなかったけど
この家の天井裏に監禁されてたのかー
-衝撃の真相はコレ☟-
病院で入手した映像には恐るべき
事実が記録されていた。
マディソンはセレナが15歳の時に
産んだ子で
ガブリエルはマディソンと共に生まれた
《寄生性双生児》であり
マディソンの背中側に
ガブリエルの頭と手がある状態。
そのおぞましい姿は必見
2人は脳を共有していた。
生まれつき凶悪な存在のガブリエルが
マディソンの体を奪おうとしたので
排除されることになった。
しかしすべてを切除し切れず
マディソンの体内に残されることとなった。
DV夫の暴行により
マディソンが頭を打ったことで
ガブリエルが出現したのだ。
マディソンはセレナの誘拐罪で
取り調べを受ける。
留置場に入れられると、そこには
性悪な女性囚人たちが大勢いた。
やめとけばいいのに
マディソンにしつこく絡む女囚たち。
暴行を受け、頭を打った衝撃で
ガブリエルが目覚めるひえ~
女囚全員がメッタメタに殺られた後
檻から脱出したガブリエルは
警察署内で大暴れ
その後セレナの入院している病院に
向かったガブリエルは
自分を殺そうとした母セレナに
復讐しようと襲いかかる。
絶体絶命の状況で
マディソンの意識を目覚めさせたのは
妹シドニーの姉を信じる
「マディソン!助けて!」の叫び。
ガブリエルの怨念は
マディソンの中に閉じ込められる。
血は繋がっていなくても
家族の絆は生まれると証明された
ただ…いつまたガブリエルが
飛び出してくるかわからない収まり方
悪夢を見たと思ったら
実は自分自身の体験だった。
もしも《夢遊病》と診断されたら
寄生した双子の存在を
疑ってみないといけないかも。
後ろ向きで演技する主演女優の動きが
怖かった~
ガブリエルの風貌と戦闘能力!
『新たなヒーロー誕生か!?』と
思わせるものだった。
マーベル、目をつけてないかな