ゲームは一切興味がなく知識ゼロ
が、唯一タイピングゲームの
《ゾンビ打》 だけ打ちまくった時期がある
『モータル コンバット』 (2021)は
人間界と魔界の覇権を賭けた
格闘ゲームの映画化。
真田広之がほぼ主役！と言われてるので
観ないわけにいかない。
物語の始まりは１６００年頃の日本。
真田広之演じる
白井流の忍者ハサシ・ハンゾウが
妻子と幸せに暮らすシーンから。
氷を操る能力をもった殺し屋ビ・ハンに襲撃され
妻子は氷漬けにされる。
若いころの驚異的なキレはないけど
見事なアクションを披露する真田広之！
妻子の仇をとろうと戦うが
ついには力尽き、殺されてしまう。
魔力により身体が消滅する 
雷神のライデン（浅野忠信）が
床下に隠された赤ん坊を救い出す。
なかなかのはまり役。
舞台は現代に移り
腕にマークのついた人間が
ファイターとして認められているが
ハサシ・ハンゾウの血を受け継いでいることを
知らない青年コールもその一人。
総合格闘家だが弱すぎて常に負けていた。
しかし魔界では彼の存在を恐れ、
戦いの場につく前に彼を抹殺しようと
人間界に刺客を送り込んで来る。
魔界を統率するのが
魂を食べる魔術師シャン・ツン…
ヤッ、ヤワラちゃん!?
魔界でも金!!!
ファイターたちは厳しい修行により
各々秘められた能力を見出すことに。
コールも命がけで妻子を守ろうとした時に
能力が開花する！
敵の中のお気に入りがこれ☟
普通にいても怖いけど怒るとさらに！
シャーァ!!!
やられちゃいますけど。
勝利したコールの前に
“サブ・ゼロ”と名を変えたビ・ハンが現れ
凍らせた競技場に誘導する。
そこには氷漬けにされた妻子の姿が！
必死に戦うがビ・ハンに歯が立たない。
しかーし、ライデンからコールに与えられた
ハンゾウの刀が赤く燃え上がると
地獄からハンゾウが蘇る。
地獄で新たな能力を得たハンゾウは
“スコーピオン”と名乗り
コールと共に戦う
たしかに真田広之が主役だったー
真田広之が
コリン・ファース＆ニコール・キッドマン
と共演した実話の映画化
『レイルウェイ 運命の旅路』 （2013）
日本人としては見るのがツラいけど
絶対観てほしい物語
物語の原作者であるエリック・ローマクスは
戦争中に負った心の傷から逃れられずにいた。
何も話してもらえない妻もまた彼の苦しみを
理解できないことに苦しんでいた。
太平洋戦争中のこと、
英国軍は植民地のシンガポールで
日本に降伏し、捕虜となる。
エリックたちが列車に閉じ込められ運ばれた先は
日本軍が着手している
タイからビルマを繋ぐ泰緬鉄道の建設現場だった。
過酷な労働につかされた英兵たちは
奴隷のように非人道的な作業を強いられていたが
通信兵だったエリックたちは
機器の整備を担当した。
どこにいるのかさえ全く何も知らされず
働かされていたエリックたちは
ささやかな抵抗として
知り得た情報から地図を作成し
集めた部品でラジオを作り
情報を得ていた。
それを日本兵に見つかってしまい
1人が見せしめに暴行されたため
＊＊実際には２人が殺されたらしい＊＊
エリックは自ら名乗り出た。
厳しい尋問を受けた後、憲兵隊に連行され
２週間にわたりさらに拷問され続けたエリックは
瀕死の状態で戻されたが
何があったのか誰にも話そうとしなかった。
そこで日本軍の通訳をしていたのが
真田広之演じる長瀬だった。
エリックは何十年経った後も
その時の幻覚を、悪夢を見続けていた。
水責めなど拷問シーンは見るに堪えない
尋問が終わると鳥かごのような竹檻に放り込まれた。
戦争が終結し、日本の憲兵隊の行いは
戦犯行為とみなされ、多くが絞首刑となった。
長瀬は拷問など蛮行には加わらなかったと自供し
通訳として役に立つため、処刑されなかった。
エリックは、同じ帰還兵のフィンレイから
長瀬が今も 拷問が行われたタイのカンチャナブリで
ツアーガイドをしているという事実を知らされる。
長く復讐を考えていたエリックだったが
結婚し夫となった今
復讐の機を逸したと言うエリックに
フィンレイはナイフを託し
「自分のためにやってくれ」と言い残して去る。
その足で 自ら命を絶った。衝撃シーン
フィンレイのメッセージを受け止めたエリックは
ひとりカンチャナブリへ向かう。
長瀬はたぶんこの時を待っていた。
エリックは自分が尋問された時のように
長瀬を責め立てた。
長瀬は戦後、戦争の悲劇を風化させないために
定期的にタイに来て巡礼していると言う。
＊現地には泰緬鉄道の捕虜12000人が眠る墓地がある＊
「悲劇ではなく犯罪だ」と正すエリック。
ナイフを突きつけ竹檻に閉じ込める。
長瀬の悔恨の言葉に
エリックは黙って開錠し、収容所を去る。
線路の上で再会し和解するラストシーン
妻も一緒だった。
＊実際は長瀬さんも奥さん同伴だった＊
日英の和解を描いたこの映画の公開時
エリックの妻が来日して出演したドキュメンタリー番組が
YouTubeにアップされている。
また戦犯として処刑された日本軍人の息子が
エリックに謝罪しに行くまでのドキュメンタリーもある。
対面時「彼にそっくりだ」と言われ
頭をあげることができなかったらしい
映画では描き切れなかった真実が
本当に知りたいところかも。
真田広之がアンソニー・ホプキンスと
共演した
『最終目的地』 （2009）
『日の名残り』『上海の伯爵夫人』の
ジェームズ・アイボリー監督は
真田広之がお気に入りだからか
主役の青年はまるで存在感なし。
主役がジャケ写☝に登場しないってアリ？
コロラド大学の文学教員である
青年オマー（オマー・メトワリー）は、
一冊の小説を発表して自殺した作家
ユルス・グントの伝記を書こうとしていた。
教員として契約更新してもらうために
家族から公認された伝記を書く必要があったが
その返事は「認められない」というものだった。
同じ文学の教員であるしっかり者の
ディアドラはオマーの恋人で
直接ユルスの家族と交渉すべきだと
ウルグアイに行くよう けしかける。
ウルグアイにあるユルスの屋敷は
広大な土地の中にあった。
気難しい妻キャロライン（ローラ・リニー）、
愛人アーデン（シャルロット・ゲンズブール）と
ユルスとの間に生まれた娘ポーシャ、
兄のアダム（アンソニー・ホプキンス）と
同性の恋人ピート（真田広之）が
同じ敷地内に住んでいた。
しばらく滞在を許されたオマーは
家族と親しんでいく。
ピートは１５歳の時にアダムの養子になり
２人の関係は２５年も続くラブラブぶり。
アダムは３５才年下のピートの将来を慮っていた。
アーデンがオマーに惹かれていることに
気づくピート
養蜂
もできるピート
乗馬はお手の物
こ、これは…
ピートは複雑な家族の緩和剤となってる？
アダムは伝記を認める代わりに
宝石をアメリカでお金に変えてくれと頼む。
ピートに与えて独立させるつもりだった。
オマーに好意を寄せるアーデンも
伝記の執筆を認めたが
キャロラインだけが頑なに認めなかった。
ある日 養蜂場でピートを手伝っていたオマーは
ハチに刺されて梯子から転落しケガを負う。
しかも蜂アレルギーで重篤な状態に陥る。
アーデンがディアドラに連絡をすると
大急ぎで駆けつける。
症状が回復したオマーから話を聞いたディアドラは
仕切り屋の本領を発揮して
アダムに頼まれた宝石の密売を断り
キャロラインを説得しようとする。
アダムの気持ちを知ったピートは
アダムとの別れを望んでいないと言い
愛を確かめあった２人は
キャロラインに宝石を渡して
所有する土地をピートに譲ってもらうことに。
ウルグアイを離れる決意をしたキャロラインは
伝記の執筆を認める。
オマーはアーデンに「必ず戻って来る」と
約束し、ディアドラと帰っていった。
４か月後、オマーはウルグアイを訪れる。
伝記よりもアーデンが大事だと
ハア
後にキャロラインとディアドラは
マドリードの劇場で再会する。
それぞれが自分のいるべき場所を
見つけたかのように輝いていた。
このシーンは好きかも
うーん、最後まで
主役らしき青年が魅力的に見えず残念
脇の役者たちの演技のおかげで
何とかなったかな、という話だった。
そう言えば
ゲンズブールにも全く気づかず観たし。
ハリウッド俳優“真田広之”に
カンパ～イ