29連勝した中学生棋士もスゴいけど
'90年代に羽生善治と互角に戦っていた伝説の棋士が存在した。
『聖(さとし)の青春』 (2016)
29歳で亡くなった村山聖七段の実話を元に映画化した作品。
幼いころに患ったネフローゼのため腎機能に障害があり
疲れやすく、顔も体もパンパン。
最初の入院中に父親が与えた将棋セットがきっかけで
将棋に生きるようになる。
聖が関西で七段に昇格したころ、東京の羽生善治は五冠を達成。
王将戦の予選で羽生に負けた聖は
羽生の近くで名人になるために東京に出る決心をする。
『デスノート』のLを見て以来の
松山ケンイチのスゴさを再確認!
かなり体重増量した風貌だけでなく、
病気でも決して病弱でなく傍若無人というか
お酒はガンガン飲むし、麻雀はやるし
少女漫画好きなオタクなのにまるで“おっさん”なキャラを
演じている とは思えない変人ぶり。
話題になった東出昌大の“羽生”なりきりも見ごたえがあるし
師匠役のリリー・フランキーも
先輩棋士役の安田顕や柄本時生もいい!
聖は(たぶん不摂生も影響して)最悪な病気になり
まさに命がけの対局を重ねる。
そんな棋士がいたこと、セリフのおもしろさモロモロ
是非観てください!
映画を見るより小説かな、と思って読んでみた。
『何者』
就活をする若者たちの表と裏のやり取りが
SNSをからめつつ進行していく。
音楽活動していた者、演劇などのクリエイター、
留学やさまざまな活動をしてきた女子学生たち
一癖も二癖もある登場人物たちは、単なる一般学生ではない。
『何者』っていうタイトルがイマイチわからなかったけど
映画ではそれぞれを誰が演じてるのか
確認したら観たくなった。
もっとも複雑な人格の主人公を演じているのが
“佐藤健” …ぴったり
やってくれそう。