こんな実話はイヤだヽ(`Д´)ノ デビルズ・ダブルの恐怖。実話3本+α | 黒柴恭ちゃんと映画とアトリエ製作の日々

黒柴恭ちゃんと映画とアトリエ製作の日々

2017年11月東京から徳島に電撃移住♫
元気過ぎる黒柴♪右恭(うきょう)の甘えん坊&暴れん坊ぶりを
主に綴っています。
時々、愛する映画のレビューと
自宅アトリエでのバッグ製作にも触れています。
Webショップ《iichi もんてきいだ》にて販売中〜。

フセインの息子の影武者にされる。
しかもタイトルにある“デビル(悪魔)”よりもタチの悪い人間の身代わりに。
『デビルズ・ダブル-あるー影武者の物語』 ('11)
こんな話 全く知らなかった。
一人の青年ラティフ(ドミニク・クーパー)が、
サダム・フセインの長男ウダイ(ドミニクの一人二役)に呼び出され、
影武者になるように命じられる。
2人は高校の同級生で似ていると言われていたらしい。
当然(家族の命と引き換えなので)断ることはできない(°д°;)
超高級な住まいや暮らしを与えられ、
ウダイの教育(?)の第一段階として 残酷な拷問ビデオを見せられる。
まともな人間なら見られたものではない。
サッカーの試合に負けて拷問される選手もいた。
ウダイの行く先々で残酷極まりない行為を目の当たりにするラティフ。
手下たちもウダイの凶行や乱心に口出しすらできない。
 
《細かく↓ネタバレ
少女たちの通学路で車に乗ってつけまわし
気に入った子をさらう、情婦にして薬漬けにして死なせる。
パーティで父親フセインの知人にムカつき殺す、
それも内臓をぶちまけるまで執拗に。
ある兵士の結婚式に行き、花嫁をレイプし自殺に追い込む。
人を殺しても、手下に 「見舞金を渡しておけ」 で片付ける。
危険な戦地へ行けと父フセインに命じられた時は
ラティフに行かせて英雄的評価を得る。

もうむかっとにかくって仕方がないことばかり。
好青年だったラティフが まともなままでいてくれたことが救いだった。
《ちなみに》
大好きな楳図かずおの『鬼姫』 (泣かせる名作!)では
さらわれて鬼姫と呼ばれる奈津姫の影武者を命じられた村娘・志乃は
身も心も鬼姫になりきり、本物の姫を殺して、ついには影でなく
本物の城主になってしまう、というマンガならではの展開だった。

我慢の限界を越えたラティフは逃亡するも、すぐに見つかってしまう。
ウダイのラティフへの執着心(信頼感?)も理解しがたい。
2人の心が通い合うなんてことは当然なく
ラストにはスカッとすることが起こるのだが
そこは残念ながらフィクションらしい。
実際にはアメリカ軍に殺害される運命のウダイ、
「生まれた時にしておけばよかった」フセインが放ったのは実話なのか。
この映画で見る分には、フセインはずいぶんまともな人だったけど…
何にしてもスゴイものを見てしまった。
救われる ≪ 腹立つヽ(`Д´)ノ
…な比重ですが、是非見て知ってほしい話です。
 

米ソ冷戦下、アメリカで逮捕されたソビエトのスパイ。
その弁護を任された弁護士の実話。
『ブリッジ・オブ・スパイ』 (’15)
当時 スパイを裁く裁判は、最初から死刑と決まっている風潮だったが
弁護を引き受けたからには依頼人のために尽力しようとする
弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)
ソビエトのスパイ・アベルは祖国への忠誠心を捨てず、人としても紳士的だった。
不利な立場に立たされていたが、
判事の自宅に妙案をもって直訴に行き、アベルの死刑は免れる。
《ネタバレ》
今後アメリカのスパイがソビエトで捕まることがあれば
捕虜の交換を持ちかけることができる
というドノヴァンの考えは“予言”となる。
実際に米軍パイロットがつかまり、交換をすることになる。
時期同じくして、西と東に分断されようとしていたドイツで
壁の建設真っ只中で拘束されたアメリカ人留学生がいた。
ドノヴァンは2人とアベルとの交換を条件として交渉する。
ソビエトと東ドイツの関係がよくわからなかったけど
ドノヴァンの正義感と勇敢さ、優秀さはスバラシイ。
(エンドロールによれば)
後にケネディ大統領からの使命を受け
カストロと交渉し
1962年ピッグス湾で捕虜1113を食品&薬品と交換で開放、
キューバで勾留されていた9703の男女子供も開放!
とんでもなく頭のいいヒーロー存在したのだ!!!


終戦記念日の前日にテレビ放映された
『日本のいちばん長い日』 (’15)
なるほど、終戦の裏でこういうことがあったのか。
昭和天皇自らがいろいろ考え決断したのか。
松坂桃李はこの映画で目覚めたのか∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
それにしても偉い方々は戦時下でも
戦地で「おかーさーん」と泣きながら死んでいった少年たちや
自決した少女たちや被爆した人たちとは
違う世界で生活してたんですね。
事件は会議室で起きてるんじゃない!
と叫びたい感じだった。

この映画1967年!にも制作(監督:岡本喜八)されていて
役所広司が演じた役を三船敏郎が!
こっちの方が評価が高いので…観たい!
原作の半藤一利 が当時は文藝春秋の社員で無名だったため、
大宅壮一の名前で出版したとか。これもドラマ!


もしこれが実話だったらトランプ氏が大統領になるよりも怖い
『パージ』 (’13)
2022年のアメリカでは1年に1回
すべての犯罪が合法化される夜(パージ)を設けた。
夜7時から翌朝7時までの12時間、
警察・消防・医療サービスは停止される。
パージの導入で、犯罪率・失業率共に1%に低下して経済状況も改善した。
主人公は、富裕層が顧客のセキュリティ会社の
営業担当ジェームズ(イーサン・ホーク)。
さあ、この状況でどんなことが起こるでしょうか。
ご近所づきあいも怖くなるお話。
絶対にありえないので、完璧とは言えないけど
アメリカ的発想だと割り切ればおもしろい。
続編もあり。

一番好きな米ドラマ『ER 緊急救命室』 (1994-2009)
テレビ東京でなぜか放映を開始〜。
若き(すでにけてるけど)ジョージ・クルーニーの出世作。
小児科医ダグラス・ロス役で
まるでアクション俳優のような動きを見せる回が度々あり
好きにならないわけがない!
医療だけでなく、毎回ぎっしりつまった群像劇。
初回放送をあらためて見ると、のっけから中身が濃い濃い(°∀°)b
この充実感が15年も続くというのがさすがアメリカ。
ただ、声優がちょっと硬いし言い回しが古臭いかな。
どんどん進化していくけど(^ε^)♪

ちなみに同率1位で好きなのが
『刑事ナッシュ(・ブリッジス)』 (1996-2001)
みんな、いつの時代かと思うような格好してるけど。
上司にしたい男NO.1ナッシュ!(ドン・ジョンソン)
危険な事件現場での軽妙なセリフがサイコー♪