昨日は、朝一から6月の公演『タンゴ探しの旅』に関して、アルゼンチン大使館、スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京とのやりとりをし、ぴあ、イープラス、チケットかながわとのやりとりをし、さらにメイン出演者12名(組)のプロフィールのスペイン語訳などを整理・翻訳しているうち、あっという間に夜になってしまった。
また、2週間にわたって面接をした新スタッフの採用・不採用の連絡、それに伴う返事や質問などの対応もあった。体が3つぐらいあるといいな、と思う。(笑)
でも、頑張って18時に家を出た。昨日は、西日暮里「アルハムブラ」でエミリオ・マヤ企画『Castañuelas Flamencas』があったのだ。以下は昨日のライブの概要及びプログラム。
エミリオ・マヤ企画『Castañuelas Flamencas』
日時:2024年3月22日(金)19:00
会場:西日暮里「アルハムブラ」
出演者:
<バイレ>林順子、奥濱春彦、公家千彰、松田知也、川﨑裕子、森本理恵
<カンテ>マヌエル・デ・ラ・マレーナ、ディエゴ・ゴメス
<ギター>エミリオ・マヤ
【プログラム】
1.セビジャーナス 全員
2.ソロンゴ・ヒターノ 森本理恵
3.グアヒーラ 川﨑裕子
4.ラ・カーニャ 松田知也
(休憩)
5.ソレア 公家千彰
6.タンギージョ・デ・カディス 奥濱春彦
7.シギリージャ 林順子
8.フィン・デ・フィエスタ 全員
一人で伺ったが、カメラマンの大森有起さんや出演者の多くと知り合いだったので、孤独になることはなかった。注文したのは、ハモンとチョリソの盛り合わせ、サラダ、トルティージャ、ビールと赤ワイン。
「カスタネット」というコンセプトの、実に珍しいライブだった。「全員がパリージョ(カスタネット)を使って踊ったら飽きないかしら?」などという心配は、まったく無用だった。6人の踊り手の個性がかなり違い、それぞれ興味深かったからだ。
オープニングは、タブラオでは比較的珍しい(?)パリージョ付きの「セビジャーナス」。「カスタネットの名手」がそろうメンバーだけに、もうここから気持ちが高揚した。男同士の「セビジャーナス」も新鮮だし、奥濱さんの「3回転からのポーズ」も実に彼らしい。
マヌエルさんの歌による森本さんの「ソロンゴ・ヒターノ」は、独特の空気感があった。「ロルカ!」のハレオも飛び交った。
川﨑さんの「グアヒーラ」は小さなアバニコを用い、実にあでやかな舞い。白い(?)パリージョも珍しい。
松田さんの「ラ・カーニャ」。男性によるバタ・デ・コーラ、マントン、パリージョでの踊りは見ごたえたっぷりだった。「すごい」と噂には聞いていたが、中堅にして新境地にチャレンジしている姿が、美しい。
公家さんのパリージョは、ぐいぐい観客を引き付ける力がある。キラキラ光る金色のチャケータもよくお似合いだ。
奥濱さんは、「タンギージョ・デ・カディス」を「ラップ風の語り」付きで楽しく踊ってくださった。さすが!
林さんは、私が駆け出し時代から拝見してきたバイラオーラ。今なお、こうしてタブラオで若い方たちと共演していらっしゃるのは、すごいことだ。貫禄の、マントン、バタ・デ・コーラ、パリージョの「シギリージャ」。
終わってみれば実にバラエティに富んでいる楽しいライブだった。あちこちから、「私ももっとカスタネットの練習しよう」という声も聞こえてきた。(笑)エミリオ・マヤさんのアイデアには脱帽だ。
終演後は、出演者とも少し歓談した。ライブにお声をかけてくださった松田知也さんには、今週リハビリで行った京都土産の「ゴディバ×生八つ橋のコラボチョコレート」――これおいしいですよ! 桜の時期に京都にいらっしゃる方はぜひ召し上がってみてください――をプレゼント。写真は二部の衣装姿の松田さん。
出演者の皆様、お疲れさまでした! 素晴らしいショーを見せていただき、本当にありがとうございました。