ロスコン・デ・レイジェスとピロピロ笛 | 野村眞里子のブログ <オラ・デル・テ>

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昨日は、野村眞里子のフラメンコ講座「スペインとフラメンコを知る」の日だったが、1月1日に中国で怪我をした関係で延期になった。でも、せっかくなので、都合のつく人だけで集まり、「ロスコン・デ・レイジェスRoscón de Reyes」を食べることにした。

 

「ロスコン・デ・レイジェス」とは、スペインで1月6日の東方の三賢人レイジェス・マゴスReyes Magosの日に食べる王冠の形をしたケーキのこと。なおこのケーキを、フランスでは「ガレット・デ・ロワGalette des Rois」、メキシコでは「ロスカ・デ・レイジェスRosca de Reyes」と呼ぶ。いずれも、中に陶器などの小さな人形を入れ、そのケーキが当たった人が「王様」となる。

 

19時には間に合わない方も多かったので、ケーキ以外のお菓子を食べながらおしゃべりをした。私は転んだ時の状況を色々聞かれた。(笑)

 

写真は、12月17日の第12回エルスール財団新人賞授賞式の時にフラメンコ部門受賞者の鈴木時丹さんからいただいた浜松名物MARUTAYAの「上げ潮」と、12月23日のライブ&パーティーのさいにウクライナ人生徒からいただいたチョコレートと、この日いらした講座受講生のSさんからいただいたお菓子。

 

 

 

 

 

どれも、おいしい! みなさん、ありがとうございます。

 

また、こちらは年末年始にご旅行をされたHさんからのメキシコ土産のチョコレート。まさかのテキーラ味! そして、Sさんからは好物のフランスのラングドックの赤ワイン。ありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

まだみえていない方もいたので、映画『シェルブールの雨傘』(1964年、フランス/西ドイツ、監督/脚本:ジャック・ドゥミ、音楽:ミシェル・ルグラン、出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ニーノ・カステルヌオーヴォ他、第17回カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞)を見ながら待つことにした。

 

「スペインとフラメンコの講座なのに、なぜフランス映画?」と思われるかもしれない。でも、この映画の1シーンから「ガレット・デ・ロワ」が日本で大流行し、さらに「ロスコン・デ・レイジェス」も食べられるきっかけになったため、マニアックなこの講座では(笑)その点も押さえておく必要があったからだ。

 

映画はフランス北西部のノルマンディー地方、イギリス海峡に突き出すコタンタン半島先端に位置する港町シェルブールが舞台。時は1957年(2000年に隣街と合併して、シェルブール=オクトヴィルとなった)、アルジェリア戦争の真っ只中だ。

 

16歳のジュヌヴィエーブと20歳の自動車修理工のギイは愛し合っていたが、ジュヌヴィエーブの母は「まだ若すぎる」と言って、2人の交際を認めない。そんな中、ギイに2年間の徴兵礼状が届き、母には莫大な額の納税通知書が届く。追いつめられた恋人たちはギイの出発前夜に結ばれ、母は大切な宝石を手放す決心をする。

 

このあたりで、「ロスコン・デ・レイジェス」を私が切り始めた。みなさんが、好きなお皿を選んだ。人形は外からは見えないので、王冠の飾りの「ルビー」「エメラルド」があるなしで選んだようだ。私は残り物の両方がついているケーキを選んだ。

 

 

 

 

 

 

 

そして、Sさんのケーキに当たりの陶器が入っていたのに気づいたあたりで、映画はまさかの展開へ。

 

ジュヌヴィエーブはギイの子どもを宿しているにもかかわらず、彼から手紙が来ないことで不安になり、母の宝石を買ってくれたカサール氏に心を開いていくのだ。写真はカサール氏を招いた夕食で、ジュヌヴィエーブのガレット・デ・ロワから陶器の人形が出て、彼女が「王様」となったシーン。

 

 

 

 

 

このシーンから、日本での「ガレット・デ・ロワ」→「ロスコン・デ・レイジェス」の大流行が始まった!

 

あっという間に時間が経ち、映画は半分までしか見られなかった。この先は、興味がある人はぜひご覧ください。でも、きっと泣きますよ。(笑)

 

ところで、12月の「スペインのクリスマス」の講座の際には「ピロピロ笛」の数が人数分なかったが、昨日はたっぷりあった。そこでみんなで一斉に吹いてみた。

 

 

 

 

 

(腹筋が必要で、私は肋骨が痛い。)(笑)

 

終了後は、時間の大丈夫な方だけで下北沢「王さんの菜館」へ向かった。まずは生ビールで乾杯。

 

 

 

 

 

定番の干し豆腐ときゅうりの和え物とコーンの炒め。

 

 

 

 

 

 

これ以外は、「王様」のSさんに選んでいただいた。焼きニラまんじゅう。四川麻婆豆腐。牡蠣の鉄板焼き。定番の台湾刀削麺。梅しそ炒飯。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、驚いたことに、私が中国土産として王さんご夫妻にさしあげたお菓子を、デザートに出してくださった。最後の一個とか。

 

 

 

 

 

王さんも初めて食べたという珍しいお菓子だ。「おもたせですが」と言われたが(笑)、超美味。Hさんがネットで名前を早速調べてくださった。鮮花餅(シェンファービン)という名前のバラの餡のおまんじゅうだ。日本でも入手可能らしいので、ご興味のある方はぜひ味わってみてください。

 

すべておいしかったです。ごちそうさまでした! 

 

そして、昨日「ロスコン・デ・レイジェス」を食べに来てくださったみなさま、ありがとうございました。お疲れさまでした!

 

なお、2月は私がスペインのため、講座はお休みです。16期第1回目の3月15日(金)は、何と、マヌエル・デ・ラ・マレーナさん企画のカンテのリサイタルとなります! 16期を5回通し(10000円+ドリンク代)でお申込みの方は、追加料金なしでご覧いただけます。

 

3月15日 (金)「Recital Manuel de la Malena ~Del corazón a la boca~」

出演:マヌエル・デ・ラ・マレーナ(カンテ)、北岸麻生(ギター)

日時:3月15日(金)19:00~

会場:エルスール財団記念館内ブックカフェ「エル・スール」

費用:4000円+ドリンク代(300円~)

お申込み:エルスール財団

info@elsurfoundation.com

 

 

 

 

 

 

16期スケジュール

①3月15日 (金)「Recital Manuel de la Malena ~Del corazón a la boca~」ゲスト:マヌエル・デ・ラ・マレーナ(カンテ)、北岸麻生(ギター)

②4月12日 (金)「ソレアの歌振りをどう踊る?」(講義+振付)ゲスト:小松美保(カンテ)、北岸麻生(ギター)

③5月10日 (金)「タンゴを歌おう!」(講義+実践)

④6月21日(金)「フェデリコ・ガルシア・ロルカに魅せられて」(講義+実践)

⑤7月19日(金)「シギリージャのリズムを感じながら生きる」(講義+振付)