昨日はスタッフ総見リハーサルがあった。
当初は普通のリハーサルの予定だったため、出演者14名と演出協力の安藤雅孝さんの合計15名が入れるスタジオを予約していたのだが、音響・照明・舞台監督・ビデオ・写真のスタッフの方とその助手の方たちもおみえになることになったので、急遽大きめのスタジオに変更。でも、中原潤さんと安藤さんのお二人には連絡をしそこなってしまった。そのため、潤さんがスタジオのドアを開けたら、合唱のリハーサルをやっていたとか。
(ごめんなさい!)
一昨日から昨日の午前中は、舞台美術関係のトラブルで死にたい気分になった。コロナ禍で工場の動きが鈍く、公演までに納品が間に合わない可能性が出たのだ。そのため、ほとんど寝ないで4つの解決方法を考え、舞台監督さんに相談。また、同時進行で写真家の大森有起さんにも相談。
その結果、大森さんの強力なコネクションで何とか間に合うことになった。
(助かった~。本当にありがとうございます!)
これまで、リハーサルに財団のスタッフが来ることはなかったが、スタッフのお茶を用意したり、出演者が予約してくださったチケットを手渡したりの作業をしながら、公演の全編通しをするのは相当難しかったため、昨日だけスタジオにいっしょに来てもらうことにした。14時、二人で大荷物を持ってタクシーでスタジオ入り。
なお、出演者でもある詩人の夫野村喜和夫は、運の悪いことに昨日は2つの大学のオンライン授業があったため、台風の影響による大雨の中、大幅に遅れての参加となった。
14時。スタッフのみなさんとご挨拶、資料配布、椅子・テーブル用意、バミリ。15時少し前から出演者到着。
15時20分ぐらいに全員でご挨拶、自己紹介、通し開始。なお昨日のメンバーは、照明の井上正美さんと照明のスタッフの方2名、音響の浦崎貴さん、舞台監督の羽賀義博さん、ビデオの川本晴俊さん、写真家の大森有起さん、マヌエル・デ・ラ・マレーナさん、川島桂子さん、徳永健太郎さん、徳永康次郎さん、翠川敬基さん、中原潤さん、塚原利香子さん、山本海さん、内城紗良さん、金井久美さん、JURINAさん、山本秀子さん、夫で詩人の野村喜和夫、私、演出協力の安藤雅孝さん、振り移しや翻訳で協力してくださっている瀬戸口琴葉さん、そして財団スタッフ1名の24名だ。もちろん、同時に同じスタジオにはいることはできない人数なので、15時からは別のスタジオもとっておいて、踊る人だけメインのスタジオに入ってもらった。(←ソーシャルディスタンス確保に伴う人数制限のため。)
前日のリハーサルで作ったばかりの部分や、まだできていないソロなどもあって冷や汗たっぷりの通しになったが、予定より30分早い17時半に無事終了。群舞部分に関しては、残り30分も有効に使って確認をした。
終了後は、スタッフのみなさんはそれぞれ用事があったため、そのまま解散した。そこで、夫と私は夕飯を食べて帰ることにした。うかがったのは、西新宿駅近くの和食のお店「栗吉」。以前は招聘したスペイン人アーティストといっしょによくうかがったが、今年改装してからは初めての訪問だ。
店内はテーブル席が満員だった。かろうじて空いていたカウンター席に案内していただく。
まずは生ビールで乾杯。
コースが2種類あったが、少々値が張るうえ、量も多すぎたのでアラカルトにした。
突き出しの茄子の水晶煮。
季節野菜ネバネバ豆腐。
新潟茶豆の塩茹で。
煮物。
黒毛和牛炙り。赤ワインとともに。
さすがに味付けもよく、すべておいしくいただいた。板前さんにご挨拶をして店を出ると、仲居さんが何か言いたげな様子だった。気になってうかがうと、お店を9月いっぱいで閉店されるとのことだった。コロナ禍はここにも影響があったようだ。
「久しぶりに来ていただいたのに、暗いお話ですみません」と謝る仲居さん。
もし「栗吉」に行ってみようと思われる方は、どうぞお急ぎください! 毎日名残を惜しむ常連客でいっぱいのようですので、予約された方がいいと思います。
おいしかったです。ごちそうさまでした! 公演のたびの「栗吉」での楽しい思い出は、けっして忘れられません。長いこと、本当にありがとうございました!