音大卒が旧財閥系企業に引く手あまたと言われた理由 | Atelier de Soleil's DIARY

音大卒が旧財閥系企業に引く手あまたと言われた理由

 

数年前、NLP心理学を学んだ時、人間の社会的価値観の形成期について学びました

 

 

習ってみて、なるほど、その通り!と気が付いたわけですが、

先週、菜々美先生と旅行したことを書いたInstagramに、音楽の道を志す子には、

礼儀礼節含め、立ち居振る舞い等、私がわかることは指導していると書いたところ、

質問してくださった保護者の方がいらしたので、少し記しておこうかと思いますクローバー

 

 

私たちが就職をする頃は、氷河期だったそうですが、

当時、財閥系企業は音大生を率先して採用していると言われていました

 

 

その理由は、社会的な常識、マナーを指導しなくても身に付けているから

だったそうです

 

 

本来ならば、全員の子たちにそのように徹底指導すべきなのか?

果たして何が子どもたちのためなのか?をこれまでも何度も考えました

 

 

ただ、私たちがお預かりするお子さんは、趣味で楽しく学ぶ方が多いですから、

それはお家で学べば良いことかと思って来ました

 

 

でも、知らないことは出来ないですし、知っていて何を選択するかはご本人の自由なので、

今日は敢えて「真剣に芸事として学ぶこと」について、

私自身が社会人になるまで、どのようにしていたかを一部まとめておきますね

 

 

 

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私自身が誰から学んだかと言うと、祖父母や母、あとは周りの方を見ていてでした

 

小学校2年生から音楽大学附属の音楽教室に通っていたことで、

自然とそう振る舞う環境に身を置いていたというのが大きいです

 

 

私は小学5年から音大の先生のレッスンを受けていましたが、小山にお住まいだったので、

先生のお宅の玄関前にお約束のお時間5分前に到着、

お約束のお時間まで玄関前で待機し、

お時間ちょうどに玄関チャイムを鳴らすよう母に言われていました

 

 

 

お約束のお時間に遅れるのは言語道断、かといってお約束の時間前に

自分が到着したからといって主張するのは、あなたの自己都合な考え方、

お忙しい方ほど、その5分でなさりたいことがあるはずです・・・と教えられていました

(いつも前に生徒さんはいない朝10時に呼んでいただいていました)

 

 

コートは、玄関外で脱いで室内に入り、お外に出るまで着てはいけない(まさに営業の方がマナー研修で習いますね)

 

 

レッスンに伺う日の服装は、スニーカーもブーツもサンダルも厳禁(男女で違うかと思いますが)

デニム、Tシャツ、ジャージももちろんダメでしたから、子どもの頃からどれも持っていませんでしたニコニコ

(学校の体操着と体育の時間に履くためのものは持っていました)

 

 

母が用意してくれるレッスン代は、いつも新札でした

これは、お稽古の先生にだけではなく、学校の先生にもでした

 

 

授業参観の日と言うと、何年生になっても一番先に来てくれていた母

(給食が終わり、先生は職員室へ戻られ、子どもは遊びに入る頃合いでした)は、

小学生の頃、同級生の男の子たちから「今日も一番に来るのは・・・」と予想されていました(笑)

 

 

母の気持ちとしては、教えを授けて頂くことに最大限の敬意を表すためと言ってくれていました

 

 

季節のご挨拶、我が家としては数少ない海外旅行に行った時は、

父が先生方のお宅まで伺うことの担当でした

 

 

 

大学生の頃には携帯電話もありましたが、先生にお話しするにあたりメールは厳禁

必ず、お電話でお話しすること

先生に季節のご挨拶をお贈りすると、手書きのお礼状を下さる方でした)

だからこそ、今大学生以上の子たちには、子どもの頃から、話しにくいことほど、

メールにしては絶対にいけないと教えてきました

 

 

 

今書いてきただけでも驚かれることと思いますが、

芸事としてご指導を受けるということは、

習い事として音楽を学ぶこととは全く別世界クローバー

 

 

今は、お忙しい先生のお時間をお電話で拘束するよりも、メールでお送り差し上げておくことの方を

好まれる方もいらっしゃいますが、それも自分の都合ではなく、先生がどう望まれるかが基準です

 

 

小学生からそのような環境で育てば、自然と自分が置かれている立場も判断できるようになり、

目上の方に対しての振る舞い方、その場においての振る舞い方も自ずとできますから、

音大生はマナーを教える必要がなかったと言われるのもそうかもしれませんね

 

 

 

時代の流れとともに、紙幣も電子マネーに取って代わっていきそうですから、

これからはまた変わってくるかもしれません

 

 

ごく一部だけご紹介しましたが、これは決して特別なことではなく、私たちの時代の音大を卒業している方は、

みなさん当たり前のこととしてそうなさっていたことと思います

 

 

 

これを教えようと思っても、ご家庭の理解もなければ身に付くことではありません

 

 

そのため、音楽の道を志す子たちには、私が20代の頃からご両親にもご理解を得られるよう

お話をしてきていますが、とても根気のいることでもありますクローバー

 

 

 

でも、音楽大学に進学する=私たちの手から離れて「先生」にご指導を受ける

ことになりますから、その時を考えて、私がわかること1つ1つを長い年月を掛けて伝えています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          

 

 

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