将来的に伸びる子を育むために~子どもとの距離感 | Atelier de Soleil's DIARY

将来的に伸びる子を育むために~子どもとの距離感

 

知育リトミックでは、モンテッソーリ教育の考え方をベースに

子どもたちとの距離の取り方を工夫しています

 

 

医師でもあったマリア・モンテッソーリは、心理学も深く学ばれていますが、

子どもをよく観察し、集中していることを尊重し、大人の都合で話しかけないこと、

不安そうにしていることは手本を示し、自ら取り組むように見守りの関係でいること

等、大人の距離感をわかりやすく示してくださっています

 

 

私自身の生徒さんたちは、早い子で年少さんから、自分一人だけでレッスンに来ます

特に強制している訳ではありませんが、保護者の皆さんも知識を持って預けてくださる方が多いので、

だいたいの子たちは年長さん~小学生になるタイミングで毎週一人で来ます

 

 

これは、アドラー心理学における「課題の分離」の感覚を育むためです

コロナ禍以降、不登校の増加が問題視されていますが、

原因はコロナの流行によるものだけではないと感じています
年度別不登校生徒の人数推移

 

 

少子化の昨今は、子ども一人に対する大人の数が圧倒的に増えました

その分だけ、子どもは自分で判断する自由を奪われていると感じます

 

 

 

社会科学者のモリス・マッセイの説によると人間の社会的価値観は、

刷り込み期(~7歳)、モデリング期(8歳~13歳)、社会化期(14歳~21歳)の

3つの時期で育まれていくと言われています

 

 

刷り込み期は、子どもの価値観はすべてご両親によるもの

まだ自分とお父さん、お母さんも同一の存在に認識しているそうです

 

 

だからこそ、忘れ物をした時に子どもたちはよく

「おかあさんが入れなかったから・・・」という旨の返事をしますあせる

 

 

でも、これが許されていいのは小学2年生くらいの時期まで

 

 

その旨の話をされた時は、私は「忘れ物は誰の問題なのか?」を

子どもたちに質問しながら、誰の課題かを明確にするため、本人に答えを導かせるよう考え方を整えます

(本人の問題だと認識させます)

 

 

そもそも、人間の悩みの8割は人間関係に関わるものだと言われています

 

 

課題には、自分でコントロールするものと、自分ではコントロールできないもの(他人の課題)があり、

自分のコントロールできるものだけに集中して、他人がコントロールする課題に介入したり、

自分がコントロールするものを他人に委ねてしまうことで、

相手との関係性がおかしくなり、人間関係のトラブルが起こるそうです

 

 

私が勤務時代、アドラー心理学を取り入れた幼稚園に通っている生徒がいました

ある日、ロビーで同じクラスの男子に「あそぼう」と声を掛けると、

イヤだという旨の話をされていましたが、彼はいじけることもなく、

「いまはいっしょにあそびたくないんだね」と年中児にして相手の意思を尊重していました

課題の分離の感覚がしっかりと育っているからです

 

 

8歳を過ぎて、学校や習い事の忘れ物をご両親の責任と認識していることは

非常に問題です

 

 

私が指導の現場で見ていても、近年は「問題解決ができない子」が増えています

恐らくは、周りにいる大人が先回りしてしまうため、

自分自身の問題である認識、自分でコミュニケーションを円満にしなくてはいけない認識が

持ちにくいことが原因だと思います

 

 

先人は、かわいい子には旅させよ

 

 

とおっしゃっていますが、お子さんを可愛いと思う気持ちはみなさん同じ

 

 

 

だからこそ、保護者の皆様には、知識を持って、適切な距離感で子どもたちに接して欲しいという思いで

これまで、私が学んできたこと、幼児から成人までの教育に携わってきた経験をお話して来ました

 

 

 

伸びる子に育むためには、本人を本気にさせること

心からの幸せを感じられる子に育むためには、

超情報化社会の中で自分軸を持てる精神的な自立とコミュニケーションを上手にとれる社会性を育むこと

 

 

 

 

そのために、大人はどのような距離感で、

どんなことを大切に育てたら良いでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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