一夜明けまして…
昨日、ものがたりグループ☆ポランの会「銀河鉄道の夜」若手公演にご来場いただきました皆様、応援のお声をくださった皆様、本当にありがとうございました。

宮沢賢治meetsヘヴィメタル、この不思議なコラボレーションについて、ようやく「ねー、どうだったー?!」と語り合える喜びに、ふるふるしております。

ちょっと、近くで見ないとわからないものとかについて書いてみようと思います。


1.音楽の話!
お芝居をやり始めて、使用楽曲は初めて出会うアーティストさん、ジャンルだー!っていうことが結構あって、今回がまさにそうでした。初めて出会うヘヴィメタル。

各キャラクターにそれぞれテーマとなるアーティスト、曲が与えられており、大学士のテーマ曲はEvanescenceの「What You Want」でした。

あなたのやりたいことをやりなさい。

そう語りかけてくる歌詞は、そのまま大学士の愛するものに対する、抑え難き衝動を表しているのではないかと思っていました。
しんと澄んだ水のような音を感じまして、言葉の意味がわからないながらもずーっとアルバム流しっぱなしにしております。
新しいアーティストさんに出会うって、知らない土地でご飯屋さんを探すような感じですので、そんななかで「これがいいっぽい!」みたいな感じで、んじゃー聴かねば!っていう状況(感覚として、例にあげたご飯屋さんの話なら、お友達の紹介で、っていう状況が近いです)聴いていくのはとても楽しいです。
ヘヴィメタル、とても心地よかったです。

自分以外の曲ですと、燈台看守のSTRATOVARIUS「Drop In The Ocean」が大変心地よいです。ざざーん。



2.つくった!
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大学士の「ひどい近眼鏡」を作ってみました。スチームパンクのゴーグルに「ウンババウンババ」という謎の呪文をイメージして作りました。
カチューシャ状になっていて、ヘアピンで固定します。
素体はガムテープの芯、キャンドゥの「ふわふわかるーい紙粘土」です。グラス部分はホログラムおりがみ。大変軽いです。つけた感じがしなーい!
ふわふわかるーい紙粘土は、パッケージの時点で軽すぎて中身入ってるのか疑うレベルなので、頭につける仰々しいものにぴったりですねー。

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「黒い細長いさきの尖った」くるみの実。
作るの簡単でした。貝殻の方が難しいです。
「採掘現場で拾ったものはとにかくなんでも身につけたくなっちゃう☆(ファッション性は度外視)」というテーマで、べたべた貼り付けました。
もしも頭にかぶれるボスの頭蓋骨が発掘されたら、そのときは頭にかぶるのだと思います。そして、近眼鏡かけられねーな、と葛藤するのではないでしょうか。



3.お化粧!
幻想第四次という異世界を、お化粧でも表現してみました。
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目元。モチーフは蝶々です。
成人式の着物を選びに行ったとき、蝶々のモチーフは幸福を運ぶものとお店の方に教えてもらったのを思い出して。
やりたいことをやる、という幸せを重ねてみました。

きらきらしてるのは、プリオシン海岸の水晶の砂、透き通って光を放つ礫をイメージしました。発掘してて「泥だらけ」になったら、それがプリオシン海岸なら?

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そう考えたら、こんなメイクになりました。



4.銀河鉄道の夜について
最後に。
銀河鉄道はなぜ走るのか、幻想第四次の住人たちはなぜそこに在るのか。
大学士に迫る上で必要な問いでした。
未完のこの作品に対する考察はたくさんなされているので、私が今考え書き綴ることに意味はあるのかしら、とも思いますが…

ジョバンニとカムパネルラの物語。
この列車はジョバンニが「ほんたうのさいわい」への足がかりを見つけるために走ったのでしょうし、カムパネルラの最期の旅を彩るためのものだとも、私は考えました。

物語上の幻想第四次人物の役割は「その背中でジョバンニに生きる上での幸せの形を様々に示す」ことなのかなと思いました。

ジョバンニが「さいわい」になればいいなと…「大学士」はそんなこと微塵も、思いつきもしないでしょうが、この物語を愛しく思った「私」は願ってやまないのです。



ひと段落いたしましたので、宮沢賢治関連の本をいろいろ読みたいです。図書館のカードも作りましたしo(`ω´ )o



素敵な物語に出会い、2014年が終わります。ああ、出会えてよかった!


ポランの会・主宰の彩木さん、
演出の小川さん、
語りのみうらさん、

スタッフの皆様、

共演者の皆様、

悩み抜いた大学士の出で立ち…
衣装を作ってくださった榊さん、アイテムのチョイスをしてくれた高岡さん、柴田さん、お化粧を教えてくれた鈴木さん、

そして。
ご観劇いただいたお客様、応援してくださった皆様へ…

この場を借りてお礼を申し上げます。

「ほんたうに」ありがとうございました。




ちなみに。
次回の予定があります!


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ものがたりグループ☆ポランの会ミニステージ
2015年2月15日
於:なかの芸能小劇場(中野駅下車、北口より徒歩5分)
チケット:500円(全席自由)

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6人のキャストが宮沢賢治作品をひとりで表現する「ひとり語り」のスタイルでお届けします。
先輩方に混ざって、ひとり語り初挑戦です。また宮沢賢治の言葉と世界に出会えます。

お知らせのポストカード、高橋ビリィおにいさんが作ってくださいましたが、

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名前にきのこはやしてもらってるんですよー!自分の名前にロゴ的アレンジが施されているのは初めてなのですごーく嬉しいです。

いろいろ文字に仕掛けが施してありますので、お手元にお知らせのポストカードがある方はぜひもう一度ご覧下さい。
お気に入りは、小川さんのお名前に尻尾が生えているところですチュー。




来年は最初からクライマックスで挑戦を続けて行きたいと思います。
これからと見守っていただきますと幸いです。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

愛を込めて

末次由布子