こんにちは、
前回の記事で、言葉の優しさと重さについて、記事をアップしました。
今日は、その言葉の伝え方についてです。
先日、勤めている学校の子どもたちと、川越に行きました。
博物館で、太田道灌についての、あるお話を聞いて、ぐっときました。
もう、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、山吹の花にまつわるお話です。
・ある日、道灌は狩りに行き、雨に降られてしまい、蓑を借りようと農家に立ち寄りました。
すると、そこにいた若い娘は、山吹の花を一枝差し出しました。
道灌は、腹を立て帰ってしまいました。
しかし、道灌は近臣から 「後拾遺和歌集」 に下記のような和歌が有る事を知らされます。
「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」
若い娘は、「実の」と「蓑」を掛けて、蓑がないことを伝えたのです。
このことを知った道灌は、 自分の無知を恥じ、歌道に励んだということです。
わたしは基本的には、自分の気持はきちんと言葉にして伝えることが大切だと思っています。
けれど、道灌と娘とのやり取りを知り、なんともおくゆかしく、なんと心を動かす伝え方なのかと感動しました。
言葉には、色々な伝え方があります。
例えば、「無理に○○しなくてもいいです」という言い方も、「無理でなければ○○してください」という言い方に変えて伝えることができます。
どちらの言葉の伝え方が良いとか悪いとかではありませんし、言葉をどう受け止めるかも、ひとそれぞれですね。
しかし、言葉は時折、人を傷つけることもあります。
日々の生活の中で、もう一度、言葉の伝え方について考えてみてはいかがでしょうか。
できれば、綺麗な言葉を選んで使うようにしたいですね。
そして、前向きな伝え方と前向きな受け止め方ができると、あなたの女子力も、益々、アップすると思いますよ。
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