「マラソン」が得意な子どもは、学力レベルも高い | 境目研究家@ありさん。

境目研究家@ありさん。

世の中色々な境目があります。成功する人しない人、うどんの関東ダシと関西ダシ、氣になる境目研究します。

【今日の良い言葉 981 (250)】
 

おはようございます。
今日は倉敷からの配信です。
 
 
昨日香港経由で無事戻って参りました。
海外中はiPad miniで電子書籍で本を
読んでいましたが、まだkindle対応で
ない本も多く、紙の本の香りも好きなので
今朝から買い込んでいた本を読んでいます。
 
 
今日の良い言葉はそんな本の中から
高濱正伸[著]『本当に頭がいい子の育て方』
からのお話をシェア。
 
 
この本は基本子育ての本なのですが、
自分育てにも通じていて
氣づきのおおい本です。
 
 
小職も中学の時陸上部で
1500mや3000m走っていたので
今日の話を読んで嬉しくなりました。
 
 
お楽しみ下さいませ。
 

それでは今日も一日、
愛と光と忍耐で
喜びに満ちた日となりますよう
お祈り申し上げます。
 
 
コメント楽しみにしております。
  

──────────────────────────────────────
 
「マラソン」が得意な子どもは、
学力レベルも高い
 
──────────────────────────────────────
 
 
埼玉県浦和高校は、
埼玉県はおろか全国でも
トップクラスの進学校です。
 
 
この高校では、
1959年(昭和34年)から、
浦和~古河(こが)間(約50km)の
「強歩(きょうほ)大会」を
行っています。
 
 
各関門には制限時間が設けられ、
時間内に通過できないと失格です。
 
 
実質的にはマラソン大会に近いため、
別名「古河マラソン」とも呼ばれています。
 
 
私が考えるに、この強歩大会には、
「自分の目標を高め、その達成を目指す」
「仲間の大切さを学ぶ」
「大会を支えてくれる人たちへ感謝する」
といった意義があると思います。
 
 
そして、
「長距離を歩き抜く脚力が、
 生きる力につながる」
ことを経験的にわかっているからこそ、
フルマラソンより長い、
約50kmを走るという行事が、
浦和高校の伝統行事として
根付いている野田と思います。
 
 
当塾スタッフ、川島慶(けい)さんの母校、
栄光学園高等学校には、
海、山のキャンプ、
30kmを踏破する「歩く大会」といった、
身体(脚力)を鍛える行事があります。
 
 
最寄りの駅から学校まで続く、
通称「栄光坂」も鍛錬の場に
なっているようです。
 
 
川島さんは、「花まる学習会」で、
さまざまなしくみを構築する、
非常に優秀なスタッフです。
 
 
いい意味で、とてつもなく、
あきらめが悪い!
 
 
「やる」と決めたらとことんやり切る
彼の粘り強さは、栄光学園時代に、
運動によって培われた部分が大きいのだ
と思います。
 
 
身体の働きと脳の働きは、
密接な関わりがあります。
 
 
「手先が器用な人は、発想力がある」
「ピアノが得意な人は、算数も得意」
といわれることがあるように、私は、
 
「脚力のある子ほど、あと伸びする」
と考えています。
 
 
子どもたちを見ていると、走り込んだ子、
遊び込んだ子ほど、
「やり抜く力」を持っています。
 
 
実際に子どもたちを調べてみると、
「1500m走のタイムが
 「5分」を切る生徒は、学力が高い」
ことがわかりました。
 
 
これは、とてもおもしろい結果です。
 

東大を卒業した「花まる学習会」の
指導員Kさんも、高校時代は、
1500m走のベストタイムが、
「4分20秒」だったそうです。
 
 
また、
本書の編集を担当していただいている、
ダイヤモンド社の飯沼一洋さんも、
小学校時代のマラソン大会は、常に、
学年で一ケタ順位。
 
 
1500m走のベストタイムは、
4分50秒とのことです。
 
 
ちなみに私自身も4分50秒だったと
記憶しています。
 
 
飯沼さんは、高校3年生になるまで、
一度も「塾」に行ったこともなく、
勉強もほとんどしていなかったため、
現役の大学受験ではすべての大学に
落ちて「全滅」してしまいます。
 
 
しかし、翌年、そこから一念発起して、
1日10時間勉強×350日と、
とことんやり抜いて、
大学に合格しています。
 
 
たとえ、それまで
勉強をしていなかったとしても、
脚力に比例する心の強さがある人は、
とことんやり抜いて目標を達成する
粘り強さがあるという証明でしょう。
 
 
また、長年指導をしていて思うのは、
トップ校に入れる子どもと、
入れない子どもの決定的な差は、
「粘り強さ」にあります。
 
 
「スクールFC」の
「スーバー講座(スーパー算数/国語)」
では最難関の入試問題など、
ハイレベルな思考力問題を出題します。
 
 
難しくて、
そうかんたんに解けない解けない問題を
前にしたとき、
「わからない。もう、ヤダ!」
とあきらめるのか、
それとも、逃げ出さないで向き合うのか。
 
 
「脚力(とくに、持久力)のある子は、
 難しい問題を前にしたときでも、
「あきらめないで、
 最後までやり遂げたい!」
という粘り強さを発揮しています。
 
 
思考力問題も長距離走も、
「粘り強さ」が求められる点で、
とても似ているのです。
 
 
(高濱正伸[著]『本当に頭がいい子の育て方』 ダイヤモンド社)


本当に頭がいい子の育て方/ダイヤモンド社
¥1,620
Amazon.co.jp