自分に克つ子が大きく伸びる | 境目研究家@ありさん。

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【今日の良い言葉 435 (069)】

おはようございます。

昨日3月9日は息子の誕生日でしたので、
今日はその誕生日プレゼントとして
ROUND ONEに遊びに行って参ります。

すぐに出掛けねばなりませんので
早速今日の良い言葉を配信致します。


今日の良い言葉は
『致知』の中ので好きな連載、
村上教授の対談からの一節。

ロンドンオリンピックで
日本代表選手団総監督を
務められた塚原光男氏との対談は
人を育成する上でたくさんの
氣づきに溢れていました。


今日はその中で
伸びる選手とそうでない選手の違い、
”the Difference makes the Difference"
のお話をシェア致したいと存じます。

昨日のお話でもそうでしたが
やはり自分のしてることが好きなこと、
”天職発想”というのはとても重要ですね。


では、皆様の今日一日が愛と光と忍耐で
喜びに満ちた日となりますよう
お祈り申し上げます。


コメント楽しみにしております。


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自分に克つ子が大きく伸びる

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【村上】伸びる選手とそうでない選手
というのは、大体わかるものなんですか。


【塚原】結果でしか分からない世界
ではありますが、
基本的は判断基準としては、
まず身体能力ですね。

手足や体形が体操向きかどうか、
運動神経がいいか、
筋力や柔軟性、瞬発力はどうか。

それから本人の性格や考え方も
大きいです。


【村上】伸びる子はどんな考え方を
するんですか。


【塚原】簡単に言うと
体操が大好きな子ですね。

放っておいたら
体操ばかりやっているような子です。

それから負けず嫌いというのは
絶対条件ですね。

相手に対して負けず嫌い
というのはもちろんですが、
自分に負けるのを一番悔しがる選手
というのは最高ですね。

最後は自分との戦いですから。


そして半面、
人間的に素直な選手です。

素直か素直でないかといったら、
素直な選手が絶対伸びますし、
明るいか暗いかといったら、
明るい方が絶対いい。

我慢強い選手のほうが
我慢できない選手より断然強い。

その上で、常に挑戦しようという意欲、
研究心も併せ持っている選手は
やっぱり一流ですね。


【村上】そういう人は
やはり少数派ですか。


【塚原】十人に一人くらいでしょう。
内村選手なんかは
十年、二十年に一人ですよ。

息子の直也もそうです。

天才と呼ばれるような選手は、
そういう基準をすべて備えています。

そうざらにいるものではないから、
我われ指導するほうも
見つけ出すのが大変です。


同時に技も凄く高度化していますから、
環境もきちんと整えないと危険です。

当クラブは朝日生命さんがスポンサーに
なってくださっているおかげで
施設も充実していますが、
こういう拠点を全国にもっとたくさん
つくっていく必要があります。

他のスポーツ上位国は、
そういうことを国策として
やっていますから、
金メダルの数では日本は
先進国の中でも最下位ですよ。


しかし日本は裾野(すその)となる
競技人口は、学校教育のおかげで
世界と比べるといまも多いですから、
それがオリンピックに繋がるような
強化環境さえ充実してゆけば
きっとやれると思います。


【村上】みんなをやる氣にさせることは
非常に大切ですから、
ロンドンで発揮されたリーダーシップで、
ぜひ次のリオでもチームジャパンを
引っ張っていただきたいですね。


【塚原】オールジャパンの
ムードづくりはとても大切ですから、
自分の立場でまた日本の躍進に
貢献したいですね。


体操はいろんなスポーツの原点
ともいわれています。

今後も体操の指導を通じて
日本の子供たちを
心身ともに健全に育て、
オリンピックで金メダルを取れるような
選手の発掘と育成に尽力していきたいと
思います。



塚原光男 (第30回オリンピック競技大会
日本選手団総監督 
塚原体操センター社長)

村上和雄 (筑波大学名誉教授)


(『致知』2013年3月号「連載 生命(いのち)のメッセージ」より)