伸びる人は明日を期待させる | 境目研究家@ありさん。

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世の中色々な境目があります。成功する人しない人、うどんの関東ダシと関西ダシ、氣になる境目研究します。

【今日の良い言葉 372 (006)】

おはようございます。

昨日は大学時代の研究室の同窓会
満喫致しました。

会社の飲み会ではどうしても
価値観が同じような人とばかりの話
になってしまいますが、
多種多様な業種にいっている人との話は
新鮮で興味が尽きませんでした。

今朝は十分睡眠を取ったため、
配信が遅くなり申し訳ございません。


さて、今日の良い言葉。

昨日の同窓会でも話題になりましたが、
やはり皆さん組織のリーダーとして
活躍されている一方、
後輩たちの指導には頭を悩ませている様子。

皆の共通の悩みですね。

ちょうど『致知』2月号に掲載された
企業研修の会社社長、
染谷和巳社長と朝倉千恵子社長とお話の中に
共感するお話がございましたので
シェア致します。


今日は今年最初の日曜日。
充実した一日にして参りましょう。
明日からが仕事始めでいらっしゃる方も
おられると思いますので、
明日に向けて英氣を養ってくださいませ。


皆様の今日一日が愛と光と忍耐で
喜びに満ちた日となりますよう
お祈り申し上げます。


コメント楽しみにしております。



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伸びる人は明日を期待させる

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【朝倉】伸びる人材という意味では、
我が社の社員の事例を紹介すると、
話す態度から口調から、
もうすべて腹が立つような言い方をする
社員がいたんです。

食事のマナーも注意指摘すると
「食事の時くらい好きなように
食べたっていいじゃないですか」
みたいに反抗的な態度を取る。

この五年間、
私も副社長もメチャクチャ叱って、
一番泣いた部下です。


【染谷】よく辞めませんでしたね。


【朝倉】どんなに叱られても
「私は絶対に辞めません!」
と言っていました。

以前の会社でもトップセールスで、
我が社に入る時、
「この年俸を保証してください」
と額を提示してきたので、
「無理です、この年俸になります」
と言うと
「分かりました」
と。

希望額よりグンと下がったのですが、
それでも自分は絶対ここでやると決めて、
いまは我が社のトップセールスです。

後付けで身につけた礼儀や礼節が
全部彼女の財産になっていると思います。


【染谷】でも、それはうるさい上司が
いたからですね。

そういうのを
「個人の自由だ」
と許してしまう経営者が多いんですよ。

不愉快だけど、
仕事さえやってくれればいいいって。


【朝倉】もう、どれだけうるさく言ったか
分かりません。

でも、本当に五年間でよく成長しました。

よく、伸びる人材は「素直だ」と
言われますが、
その定義が勘違いされていると
思うんです。

上の人の言うことを
「はい、はい」と聞くことじゃない。

ガツンと叱られて、
その瞬間はムカッとした顔をしていても、
必ず改善して確実に成長していく人。

それが本当の「素直な人」だと
思うんです。

なんでもかんでも
「はい、はい」と従うだけの人は
面白くもなんともない。

大体、そういう人は売れません。


【染谷】伸びる人は自分で考える人
なんですよ。


言われたことを言われたとおりにやるのは
普通の人で、
確かにそういう存在も
ありがたいけれども、
そんな人だけでは組織は伸びない。

考える人は、
時々上と違うことを言ったりやったりして
失敗することもあるし、
度が過ぎると暴走してしまうこともある。

しかしそれは裏を返せば、
それだけガッツやパワーがあると
いうことです。

そういう生命力を感じさせる人は、
将来期待できます。

ただ、そういう人材は、
一般的にはペーパーテストや総務の面接で
弾(はじ)かれてしまうことが多い。


【朝倉】我が社の場合は履歴書を
一切見ないです。

私はうちの部下が
どこの学校を出ているかとか、
まったく興味ないですから。

面接で聞くのは、
「やる氣ある?」
「根性ある?」
ということだけ。

やっぱりガッツとか生命力というのは
教えられないですね。

そういうベースがあって、
礼儀礼節が身についている人は
組織の中で認められ、
用いられていく人材になると思います。

だからこそ、叱られても大泣きして
鼻水を流しながらでも、
改善して、食らいついてくるような人を
経営者は求めていると思います。

そういう人は未来が楽しみですから。

三年後、五年後、
この子はどうなっているかなと
未来を期待させる社員は
伸びると思います。



朝倉千恵子(新規開拓社長)
染谷和巳(アイウィル社長)



(月刊『致知』2013年2月号 特集「修身」より)