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知らなかったというより、知ろうとしなかった。
私が勉強をし始めた頃は、自社株買いは禁止されていた。
そして、すぐに解禁された記憶です。1994年の事のようです。
当然、米国も禁止だった。
調べてみると、レーガン政権下の1982年、
米証券取引委員会(SEC)が事実上の解禁に踏み切った。
との事です。
給料も上がらない、設備投資もしない、研究開発もしない、
失われた30年の大きな原因の一つには、自社株買いなのでは?
と思います。
大企業は余った、
キャッシュで自社株の購入をせっせと行っていた。
その結果なのでは、と思います。
企業経営者が、きちんと理念をもって行えば、
自社株買い事態は、悪い制度ではないのでしょうが、
プロ経営者が現れなかったからなのでしょう。
また、その周りにいるコンサルタントも目先の利益を優先して、
アドバイスをする傾向があったのでしょう。
短期的には、株価が上昇する傾向にあるので、
それで満足する程度の経営者しかいなかったのでしょうが、
実質的に中長期的なビジョンなく、
ジワジワとゆでガエル状態で企業を蝕んでいった結果、
日本では、企業の流動化が進まなかったのでしょう。
財閥系の大企業、昔からある大企業が、日本の企業群の中心です。
欧米では、少なくとも50年前からある企業が、
その国の産業の中心であるという比率はとても低くなっており、
健全な新陳代謝ができ、経済が成長を続けたのだろう。
個人的には、未来の子供、若者たちのために、
今のままを続ける日本であって欲しくない。