娘が四年になったばかりの頃
思い切り玄関のドアを開けて
部屋に入って来ました…。
そして早口で私に告げる…。
「あのね!ほのかちゃんと
いっしょに運動会とお遊戯会が
出来るんだ!」
とっても興奮してる…。
「良かったね…。」
短い言葉でエールを伝える…。
この一年間、ずっと連絡帳や
直接、先生に話をして
ほのかちゃんと運動会
お遊戯会を一緒に出来るようにと
文章と言葉を使った願いが叶いました…。
娘の熱意に学校が話を
聞いてくれました…。
ほのかちゃんと学校で
一緒に居られるのは
お昼休みの時間だけ…。
だから娘は給食を早く食べ
特別支援学級の
そよかぜの教室の前で
毎日、待っていました…。
その昼休みだけは
誰も邪魔が出来ない時間…。
それが学校であっても
二人だけの掛け替えのない時間…。
そこで二人だけの夢を
話していたんだね…。
今まで運動会もお遊戯会も
そよかぜクラスだけで参加…。
でもこれからは学年毎に
そよかぜの生徒を含めての
催しになりました…。
学校には一つの革新になりました…。
丁度、新しい校長先生に変わって
校長先生の新しい催しを試して
子供同士の交流を繋げたいとの思惑が
娘と一致しました…。
それはきっと偶然の事なんだろうけど
娘の諦めない気持ちが
繫がったんだと親バカな私はそう思う…。
ある朝礼で校長先生が仰ったそうです…。
「この学校には特別支援学級があります…。それはとても大切な事です…。勉強や体育も大事…。でもね、世の中にはもっともっと大切な事があります…。困っている人が居たら助けてあげる事です。もし、そよかぜクラスの生徒が困っていたら、どうか助けてあげて下さい。もし出来なかったら友達や先生と一緒に手伝ってあげて下さい…。どうかそんな優しい人間になって下さい…。お願いします…。」
そう校長先生が頭を下げたそうです…。
娘は泣きながら一緒に頭を下げたそうです…。
「出来る人は出来ない人の力になれる…。人間に上下を付けてはいけない!」と
校長先生は言いたかったんだと思います…。
私はその話を娘から聞いた時
とても素敵な校長先生だなぁと感じました…。
障がいを持っている
子どもと過ごした時間は
きっと柔らかい心の子供たちには
大切な時間だと思います…。
この世には生まれながらに
身体が不自由だったり
出来ないことを抱えて
生まれた子供たちが居る事を
若くして知る事の意味…。
それはいつか少なからず
障がいを持って居る人の
気持ちや力になれると
私は思うんです…。
世の中を変えるとか
社会を変えるとかではなく
身近にいる困った人を手助けする…。
そう言うを小さな力が
いつか想像もしない
大きな流れになって欲しいと
切に思います…。
どうか世の中が
頭の良い人たちに偏らないで
小さな才能を見つけてくれる
世界であって欲しい…。
娘とほのかちゃんを見ていると
心がほっこりします…。
何度も目頭が熱くなります…。
娘はほのかちゃんとずっと
一緒に居たいだけ…。
ただそれだけなんだよ…。
娘はほのかちゃんの為なら
何でもしちゃうと思う…。
きっと自分が傷付いても
苦しい気持ちになっても…。
娘は朝から晩まで
私にほのかちゃんの話をしています…。
そんな娘を今
愛おしく思ってもいいよね…。
少しだけ強く抱きしめても
いいよね…。