@世界一の兄弟…夫には弟さんが一人居る…。夫は弟さんの話になると自慢げになって話が止まらなくなる…。『俺の弟はとっても頭がいいんだよ!』って…。それを弟さんは軽く受止めて言い返すんだよ…。「兄貴は何やるんでも下手なんだよ…。」そう言って苦笑いする…。そして、また話し出す…。「でもさ俺、兄貴がいてくれて本当によかったよ!」って…。夫と弟さんは血が繋がっては居ません…。お父さんの部下のお子さんでした…。弟さんのお母さんが亡くなってから誰も身寄りが居なくて一緒に住むようになったと夫から聞いた…。夫は一人っ子だから急に出来たその弟さんをとっても可愛いくて仕方がないんだって言った…。何処に行くのも一緒に行って怪我したり池にはまって泣きながら家に帰った事もあったと言う…。「兄貴さ将棋もオセロもトランプも全く下手くそでさ…。」弟さんの口癖だ…。でも夫は将棋もオセロもトランプも決して弱くは無い…。全て強くは無い私が言うのは変だけれど勝負をするといつも夫が勝っています…。弟さんはちゃんと知っています…。夫が態とゲームで負けていることを…。それを分かってて「兄貴は下手…。」と笑うんだ…。夫は一人ぼっちになった幼い弟さんにこれ以上もう寂しい思いはさせたくなかった…。夫がいつも側に居ることで弟が安心して生きていけるなら一緒に生きようと夫は誓った…。血の繋がりとかそうじゃないとかそんなことはどうでもよかった…。夫はこの世で唯一弟と呼べるその人間を大切にしたかったんだ…。弟さんは本当は夫の弟さんになるはずではなかった…。でも親が話をしているその話を聞いた時親に言ったそうです…。『ボク、弟が欲しい!』って…。まだ一度も会ったことのないその弟をただ可哀想で可哀想で言葉で守ろうとした…。それが夫の覚悟だったから…。弟さんの誕生日には自分の友達を沢山家に呼んで祝った…。そして大きな声で言いました…。『これが俺の弟だよ!よろしくな!』って…。そんな二人の家族になれたこと私は本当に誇りです…。私は辛い事があると夫を思い出す…。するとそれまでの辛さが薄らいでいくんだ…。そんな思いやりのある夫です…。だから私は弟さんと同じ思いになれるんだ…。何処で生れても何処で生きていても大切な事はいつだって信頼で信用できる心です…。その心がいくつも重なってきっと人は優しく強く なれると私は思うんだ…。今日は夫の誕生日…。私は料理を作りながら夫と弟さんを見ています…。気が付けばいつも二人は笑顔です…。とっても素敵な笑顔です…。私は溜まらなくなって作った料理を二人の前に並べます…。「私も仲間に入れて!」そう言って三人で一緒に夕ご飯を食べるんだ…。「兄貴!誕生日おめでとう!」そう言ってシャンパンを思い切り開けるんだ…。その光景を見ていたら急に泣けてきちゃった…。あなた達は誰が何を言おうと世界で一番の兄弟だよ! 私にとってもあなたは私の掛け替えのない大切な大切な弟なんだからね…。いつも夫を貴方のお兄さんを大切に思ってくれてありがとうね…。私を貴方のお姉さんにしてくれてありがとう、本当にありがとうね…。