@娘と絵本と… | 溢れる想い 〔ポエムのささやき〕

溢れる想い 〔ポエムのささやき〕

心から溢れた言葉をつなげて、文章にしてみました。
あなたの小さな何かになれたら嬉しいです。

夕飯の用意ができました…。


私は隣の部屋にいる娘に


「ごはん、できたよ!」と呼んでます…。


何度も呼んでも


娘からの返事はありません…。


隣の部屋に行くと


娘が壁に向かって


絵本を読んでいます…。


黙って見ていると


「あのね、ちゃんときいてる?」と


注意している…。


そっと娘の側に近寄ると


娘は壁に止まった


カメムシに絵本を読んであげている…。


まだ文字は読めないのに


私の言葉を覚えてて


カメムシに向かって


読んでいる…。


娘が絵本を読み終えると


カメムシは窓から


空へと飛んでった…。


「また、きてね!」


娘は絵本を持ちながら


空に向かって


そっと手を振ってる…。


そんな光景を見ていたら


体の真ん中がジーンと


熱くなってきて


思わず娘を抱きしめた…。


びっくりする娘と


心、高ぶる私…。


「今度、ママにも読んでね…。」


そう言うと娘は


大切な絵本を畳に落として


私を思い切り抱きしめてくれる…。


人はこんなにも温かい事を


小さな娘が私にそっと


気付かせてくれるんだよ…。