@キャベツ丼… | 溢れる想い 〔ポエムのささやき〕

溢れる想い 〔ポエムのささやき〕

心から溢れた言葉をつなげて、文章にしてみました。
あなたの小さな何かになれたら嬉しいです。

小さい頃、私はいつも

お腹を空かせてました…。

家は裕福ではなかったので

日々の生活も大変だった…。

蛇口からコップで水を飲んでは

空腹を紛らわしていた…。

母ちゃんが仕事から帰って来ました…。

「ご飯作るからね…。」

慌てて母は台所に向う…。

シャカ、シャカ、シャカ…。

テンポ良い音が響いてくる…。

「さぁ、食べよう…。」

母が小さなテーブルに

お茶碗を2つ置いた…。

お茶碗の上には刻んだ

キャベツがご飯の上に乗っている…。

「いっぱい、かけな…。」

母ちゃんは私にソースを

手渡した…。

私はいっぱいソースをかけた…。

それから何回かご飯の上に

キャベツが乗ったご飯が出された…。

私は小さかったから

それでもお腹がいっぱいに

なって嬉しかった…。

何よりも目の前には

母ちゃんの笑顔があった…。

それを我が家では

「キャベツ丼」と言うようになりました…。

今から思うと

母ちゃん一人のお給料だから

大変だったんだよね…。

身体が強いとは言えない

母親だったけど

精一杯、働いてくれました…。

母ちゃんがキャベツ丼を

出してくれる時

必ず母ちゃんは笑っています…。

私も思わず笑顔になれた…。

人から見たらキャベツと

ご飯だけの夕ご飯…。

可哀想…、と思われるだろう…。

でも私はキャベツ丼が大好きだった…。

今でも辛い時

苦しい時

私はキャベツ丼を作って

ソースをいっぱいかける…。

すると、なんだか笑顔になれて

悩み事がとっても

小さく思えちゃうんだよ…。

きっと美味しい食卓って

大好きな人と一緒なら

とっても幸せに思えるんだね…。

シャカ、シャカ、シャカ…。

今日は朝からキャベツ丼を

作って食べる…。

『母ちゃん、行ってくるね!』…。

母ちゃんの写真に手を振る…。

今日は朝から大雨と大風…。

それでも私の心は晴れ晴れと

元気で溢れているんだ…。