11月のまとめ ① | アタローの読書

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先月は秋を感じる間もないまま真冬のような寒さになりましたね笑い泣き

そしてもう今月で今年が終わると思うと本当に月日が経つのが早いんだとしみじみ思いますぼけー


今月は仕事も繁忙期なので本を読む時間があるといいのですがショック


皆さまも体調にはお気をつけください!


11月の読書メーター
読んだ本の数:29


月夜に溺れる月夜に溺れる感想
真下霧生二児の母、神奈川県警の秘密兵器、先輩に憧れて県警入り。先輩・遊佐龍太とは勢いで20歳の時に長男・渉を妊娠し結婚ところが職場復帰した際にイケメンの伊知智知明と関係を持ってしまい龍太と離婚、長女・沙霧を妊娠し出産。現在県警生活安全部少年捜査課の自称エースになって現場を駆け巡る。事件は4つ、女子高生殺しの犯人のアリバイのダシに使われる「少しだけ想う、あなたを」美術大学の学生を捕まえるが薬物が浮かび上がり助教授と接触するうちに霧生の病気が始まる「もし君にひとつだけ」かなり強烈なキャラの霧生面白い。
読了日:11月01日 著者:長沢 樹
トップリーグトップリーグ感想
中堅在京紙の大和新聞の松岡は経済部の敏腕記者ところが突然政治部へ異動になり官房長官番となった。松岡は瞬く間にトップリーグ(総理大臣や官房長官、与党幹部に食い込んだ極一部の記者)へと上り詰める。一方松岡と同期入社だった酒井は大手出版社で週刊誌の記者をしていた。この2人がやがて財政界を巻き込んだ政界最大の汚職事件クラスター事件にぶちあたり永田町、官邸最大のタブーと言われる事件の顛末、不正を暴こうとも鉄壁の要塞に阻まれ翻弄されそれでも正義を貫こうとする記者たちの姿に心が揺さぶられた。
読了日:11月02日 著者:相場英雄
左京区桃栗坂上ル左京区桃栗坂上ル感想
京都を舞台に不器用な理系男子たちが女子と関わる甘酸っぱい日常が描かれている。幼い頃から父親の転勤の為に引っ越して回っている瑠子。奈良で出会った果菜とは親友になり高校入学と共に大阪へ引っ越してきた瑠子と果菜の交流が再び始まる。全体にほんわかした印象があるのは瑠子の性格だろう。果菜には兄の実がいて歴史オタクのぼんやりした雰囲気を纏っていて瑠子と似ている。そんな実を瑠子はお兄ちゃんと慕う。純粋で一途な想いが微笑ましく癒してくれる。そして龍彦や花ちゃん、山根も登場。とても素敵な優しい気持ちになれる物語。
読了日:11月03日 著者:瀧羽 麻子
幻坂 (角川文庫)幻坂 (角川文庫)感想
大阪の天王寺七坂を舞台とした奇譚と芭蕉と藤原家隆最期のときを描いた2編。坂があの世とこの世を繋ぐのか曖昧になった境目を行きつ戻りつする人たちの物語。ほんのり寂しかったり気持ちが温かくなった理、そして生々しさにゾッとしたり。怪談なのだがふんわりと包み込むような。「枯野」迫り来る死の影とともにあった最期のとき。勇として彼岸の地に踏み出す芭蕉が情感たっぷりに描かれ胸に迫るものがある。そして「源聖寺坂」「天神坂」の2編には心霊現象専門の探偵・濱地健三郎が出ているのも良かった。
読了日:11月04日 著者:有栖川 有栖
永劫回帰ステルス 九十九号室にワトスンはいるのか? (講談社タイガ)永劫回帰ステルス 九十九号室にワトスンはいるのか? (講談社タイガ)感想
大学に入学した秋太郎がサークル棟で見つけたのは最上階の奥99号室に陣取る仮面応用研究会。その室内にいたのはたった一人のサークルメンバーの行。他人との接触を嫌う偏屈な人でサークルに興味を持ち入部を希望した秋太郎を断固拒否する。だが秋太郎はめげることなく部室を訪ねるがその矢先彼の前にキタミショウと名乗る人物が現れる。行の兄だという彼に導かれるままサークル棟に向かった秋太郎は階段の途中で死体を発見。それは行と初めて会った日にサークル棟かくれんぼに誘ってきた異界同好会のメンバーだった。ショウに促されるまま⬇︎
読了日:11月04日 著者:若木 未生
維新の羆撃ち維新の羆撃ち感想
八郎太は幕府遊撃部隊結成当初から師・伊庭八郎に付き従い鳥羽伏見、箱根山崎を経て五稜郭まで師の側で戦ってきた。明治2年五稜郭開城。八郎太は榎本武揚が降伏した日、兄の喜一郎や御家人本田佐吉たちと脱走する。新政府軍に追われ蝦夷地の山奥に逃げるが八郎太は兄と別れた後羆に襲われ瀕死の重傷を負い猟師の十蔵・喜代夫婦に一命を救われる。十蔵は元庄内藩士で人殺しの凶状持ちで脱藩者。羆の肉を喰らう猟師としての生活を続けているが労咳に侵されている。十蔵から八郎太に猟師になれと言われるが最初は反発するも十蔵の死後跡を取り⬇︎
読了日:11月05日 著者:経塚 丸雄
ライアー (新潮文庫)ライアー (新潮文庫)感想
優しい夫、素直に育った息子に囲まれ幸せな家庭生活を送っている奈々、実は対象人物の国外処理を行う秘密機関の工作員。優れた判断力と暗殺技術で機関内でもトップクラス。仕事で上海に行き夫と息子も一緒に来たが2人が釣りに行っている間に任務を完了する予定で決行するが対象人物の関係者2人に顔を見られてしまう。とっさの判断で関係者を処理し逃亡を図るが意外な速さで中国の警察がホテルを包囲し奈々は連行されたがあっさり釈放された。その後日本に帰り穏やかな日常を送っていたある日夫が身元不明の女性と怪死を遂げた。⬇︎
読了日:11月07日 著者:大沢 在昌
分解日記 光二郎備忘ファイル分解日記 光二郎備忘ファイル感想
二宮光二郎75歳趣味は分解。元中学理科教諭で壊れた電化製品を分解し直してしまう。無口で自分の興味があることしかやらない。常に分解道具を詰めたベストを着て外出先でも気になる機器があったら分解してしまう。イタリア製のアンティークエスプレッソマシンなどどんな電化製品や時計のバックルまで直してしまうとは人間国宝みたいな人だと思った。そんな光二郎が短期記憶が出来なくなっていることに悩み、そんな時に起きた事件の物語。光二郎が容疑者?一章ごとに人物の視点が変わりどの登場人物も濃いキャラばかり。⬇︎
読了日:11月08日 著者:大山 淳子
鬼を纏う魔女鬼を纏う魔女感想
婚約者に裏切られ自殺を決意した美貌の女性は富士の樹海に入って行った。山梨県警に死体遺棄事件の連絡が入る、雑木林の中から地中浅く埋められた女性の遺体が発見された。捜査一課の桐生は先輩刑事の宇津木らと共に現場に向かった。遺体の身元の女性は東京の六本木のクラブで働いていた。一方警視庁捜査一課の鉄仮面刑事・東條有紀はヤク中による通り魔事件の捜査をしていた。4人の被害者が出て1人だけ生き残った。若く美しい女性だが、その胸には鬼の入墨が施されていた。しかも女性の持ち物は赤外線暗視スコープに携帯用GPS⬇︎
読了日:11月09日 著者:吉田恭教
鳴いて血を吐く鳴いて血を吐く感想
多門と実菓子の出会いは幼少期。小村の権力を二分する旧家のうち多門は藤屋と呼ばれる一族の次男。長男の不動は優しく聡明だが病弱で厳格で外面だけは良い父親に長男は罵られ次男は無視され続けていた。そんな父親が突然、客分として家に連れ込んだのが藤屋と対立していたもうひとつの旧家・斧屋の娘・鏡子と実菓子だった。鏡子の父親は多門の父親と対立したことがきっかけで自殺していたが、そんなことは御構い無しと言わんばかりに彼女は父の愛人として藤屋に居候するように。そんな性格だから鏡子は実菓子を可愛がってるはずもなく。⬇︎
読了日:11月10日 著者:遠田 潤子
院長選挙院長選挙感想
ライターのアスカは医療崩壊の救世主たちという企画を立て出版社に持ち込みゴーサインを得る。このテーマで国立大学病院の最高峰である天都大学医学部付属病院の動向に焦点を当てるのが狙いだが前院長の急逝に伴う院長選挙の時なので日本医療の縮図が描けるかもしれないと意気込むアスカの前には最悪の世界が待っていた。彼女は医学部長の夢野麻酔科教授の助言を得て次期院長候補4人、徳富循環器内科教授、大小路消化器外科教授、鴨下整形外科教授、百目鬼眼科教授にインタビューする。徳富は臓器にはヒエラルキーがあり心臓を扱う⬇︎
読了日:11月11日 著者:久坂部 羊
頼子のために (講談社文庫)頼子のために (講談社文庫)感想
17歳の愛娘の頼子が殺された。通り魔事件で片付けようとする警察に疑問を抱いた父親の西村は秘かに犯人を突き止め相手を刺殺し自らも命を断ち犯人への復讐を果たすという手記を残していた。そしてその手記通りの事が起こってしまった。西村の手記は警察のみならず関係者に様々な余波をもたらす。この事件が公になれば警察のメンツは潰れる。それを危惧した警察上層部はある奇策を思いつく。そしてその旨を知らされた警視庁の法月警視は早速行動に移した。その手記を読んだ法月警視の息子で推理作家の法月綸太郎は事件解明に乗り出す。⬇︎
読了日:11月12日 著者:法月 綸太郎
神の涙神の涙感想
北海道屈斜路湖に暮らすアイヌの木彫り作家の平野と中学3年になる孫の悠。平野が山に籠っているとき若い男が訪ねてきた。尾崎と名乗る青年は平野に弟子にしてくれと懇願するが平野は断固拒否。だが周囲に説得され尾崎は通いの弟子になる。料理の腕前も良くしっかり働く尾崎に悠はすっかりなついてしまう。尾崎を警戒していた平野も信頼を置くようになる。そして彼ら3人は平和な日々を送っていたがある日突然破られる。尾崎は何の為にここにやって来たのか?尾崎には誰にも言えない秘密があった。⬇︎
読了日:11月14日 著者:馳 星周
ぐるぐる♡博物館ぐるぐる♡博物館感想
いろいろな博物館が紹介させている。しをんさんの紹介だと不思議と興味が湧いてくる。どの博物館や人に対しても愛情溢れた目線、口調と配慮がありかた苦しくなく説明がなされていて面白い。博物館に勤める方々はその筋の愛好者であり知識も豊かで美味しい食べ物そして交通手段なども書かれているので行きたくなる。面白く行ってみたい博物館が沢山あった。
読了日:11月14日 著者:三浦 しをん
書楼弔堂 炎昼書楼弔堂 炎昼感想
東京の郊外にひっそりと立つ巨大な書店・弔堂。無数の本が所蔵され人が人生の一冊と言うべき本に出会う書店。主人が客に選ぶ一冊は一生に一冊の本としてその人物の悩みを解き豪を開くことになる。弔堂を訪れる客(歴史上の著名人)が主人との対話の末にその一冊を渡される様を無名の語り手の視点から描く連作短編集。今作の語り手は元薩摩藩士である厳格かつ固陋な祖父に躾けられ、これまで一冊の小説も手にしたことがなかった娘・塔子。将来の希望もなく祖父や親が進めてくる良妻賢母となることも肯んずることが出来ない塔子。⬇︎
読了日:11月16日 著者:京極 夏彦
鶏小説集鶏小説集感想
肉小説集に続き鶏小説集が。あげチキ、焼き鳥、ローストチキンと鶏が共通の連作短編集。「トリとチキン」見た目は似ているが全く違う家庭で育った2人、お互い相手の家庭に居心地の良さを感じる。最初の2編は密接な関係の話。その他の短編も登場人物がリンクしている。5編の話が微妙に絡んでいるところがあり全体としての調和を生んでいる感じで優しさも感じる短編集。
読了日:11月17日 著者:坂木 司