1月のまとめ ① | アタローの読書

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早いものでもう1月も終わりましたねにやり

インフルエンザも流行しているので皆様くれぐれも気をつけてお過ごしくださいカナヘイきらきら

先月読んだ本のまとめです!!


2017年1月の読書メーター
読んだ本の数:34冊
読んだページ数:11731ページ
ナイス数:6103ナイス

罪の声罪の声感想
俊也はある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには製菓メーカーのギンガと萬堂の文字がテープを再生すると自分の幼い頃の声が…。昭和最大の未解決事件ギンガ萬堂事件の真相を追う。自分の家族がギン萬事件に関わってるかもしれないと調べ始める俊也と上司からの命令で事件を調べ始める記者の阿久津。加害者側の家族の葛藤、記者としての成長と2人の視点で事件の真相を追っていく。グリコ森永事件がこういう事だったのかと。⬇︎
読了日:1月2日 著者:塩田武士
雨利終活写真館雨利終活写真館感想
遺影専門の雨利写真館にある日訪れた黒子ハナは祖母の東福寺キヨについて尋ねる。クイズ好きの祖母は他の子供達には遺産を遺したがハナの母親だけは封筒しか遺さず、ハナは母親の為に謎を解きに来たという。この本は遺影に纏わる4つの短編集でどの話も意外性があり読み応えがある。お金にシビアな夢子、ぶっきらぼうな雨利、変な関西弁の道頓堀とキャラクターが魅力的で良かった。
読了日:1月3日 著者:芦沢央
明治・金色キタン明治・金色キタン感想
明治・妖モダンシリーズ第2弾。江戸からわずか21年という明治、銀座の巡査派出所に勤務する原田と滝巡査そして牛鍋屋の百賢、妹のみずは、三味線師匠のお高、裕福な寡婦の花乃、煙草商人の赤手達も登場。築地の甫峠寺跡へ出向く内務省の阿住の護衛を命じられた原田と滝そこで突然仏塔が倒壊し赤手が行方不明に。それをきっかけに甫峠村から姿を消した5人の僧。失われた5つの仏に関係するとみられる事件が次々に起こる。本作で前作から登場人物の正体が明らかになり、あまりに巧く人として溶け込みすぎているのも良い。仏の祟りは面白かった。
読了日:1月4日 著者:畠中恵
刑罰0号 (文芸書)刑罰0号 (文芸書)感想
記憶中枢分野での権威である洋介が自分の父親の行雄を事実上殺害した少年に私怨で無許可に0号を適用してしまう。刑罰0号とは犯罪者に被害者の経験(死ぬ時の記憶)を追体験させる。洋介によって0号を適用された少年は死ぬ直前の2ヶ月間を行雄として過ごす事により戻って来た時には自分自身を行雄だと信じ込んでいた。この事件をきっかけに興味深い状況が次々と発生。一つ一つの話が折り重なり広島で被爆した行雄と息子の洋介を中心として核やテロを巡る世界規模の騒動へと発展していく。⬇︎
読了日:1月5日 著者:西條奈加
鬼談 (幽BOOKS)鬼談 (幽BOOKS)感想
鬼という私たちがイメージするのとは違い、どの話もラスト1行で恐怖のどん底に落とされる短編。人であり鬼でありその境界はあいまい。見えなく分からないから怖い、そしてそこにいるかもしれないから怖い。京極さん独特の間がありその間が恐ろしくそして悲しい。表現技法に拘っており本当に京極さんは凄い。鬼とは人の心に巣くう心の陰なのだろうか。様々な鬼を堪能出来た。
読了日:1月6日 著者:京極夏彦
告白の余白告白の余白感想
実家である農家に4年ぶりに長男の英一が帰って来た。両親と共に農家を手伝っている双子の弟の英二は勝手に出て行き自由気ままな兄に対し反感を持つと共に自分の生活が農家中心だという不満もあった。英一が帰って来た理由とは自分の農地の相続分の生前贈与を得るため。その英一が正月三が日に納屋で首を吊り自殺する。遺書には京子という女性が訪ねて来たら渡して欲しいと書かれていた。英二は京子という女性の正体を求め京都へ。そこで出会ったのは英一が最後に過ごした京の街と本心を現すことのない京都人。二転三転する兄の行動の謎。⬇︎
読了日:1月7日 著者:下村敦史
時限病棟 (実業之日本社文庫)時限病棟 (実業之日本社文庫)感想
目覚めると彼女は病院のベッドで点滴を受けていた。何故こんな場所で、監禁された男女5人が拉致された理由を探る。田所病院で再び起こる惨劇。ひとりの医師の死の真相に辿り着くまでに様々な悪事が明かされていく。前半では犯人の予測はつかず中盤からある人物が主導権を握りストーリーは展開しもしやと思ったら…。監禁された男女5人は後ろめたい事情を抱えた者ばかり。何故彼らは監禁されピエロにミッションを示され解いていかなければならないのか。それが明らかにされた時、思わずうなってしまった。犯人の執念と悔恨には同情した。
読了日:1月8日 著者:知念実希人
観覧車 (祥伝社文庫)観覧車 (祥伝社文庫)感想
京都を舞台に6話からなる連作短編集。夫・貴之の失踪の3年後から始まり1話完結のミステリーになっているが、どれも恋愛に纏わる哀しいミステリー。根底に流れる夫の失踪の謎と絡まりただ切ない女心が中心となり展開する。それぞれの事件を解決しながら夫への想いについて語るが徐々に変化が現れる。初めはただ帰りを待つ姿勢だった唯だがラストには夫が自らの意志で帰って来ないという事実を受け入れ探し出そうと決意するまでの物語。唯の強さ故の哀しさ、強いということが時にはとても苦しい。
読了日:1月9日 著者:柴田よしき
209号室には知らない子供がいる209号室には知らない子供がいる感想
5つの話が収録されているが、どの話も209号室に住む葵という少年が鍵となっている。目を付けた女性の周辺に現れ対象にされた女性は最後は追い詰められ自ら壊れていく。そして葵という少年に関する謎も分からないままという生々しい怖さを感じる。葵のことが少しずつ分かってくるのはラストの2話あたりでそれまでの謎を追求していく話でもあるが209号室のある場所の方向に話が進んでいくのは腑に落ちなかった。イヤミス度も高くだからといって各話の主人公達は救いに向かっていきそうな流れで良かった。
読了日:1月11日 著者:櫛木理宇
テロテロ感想
2013年7月26日ベルリン発ミュンヘル行のルフトハンザドイツ航空の旅客機かテロリストによってハイジャックされる。乗員乗客164名を乗せた旅客機を7万人に観客がひしめくサッカースタジアムに墜落させることがテロリストの目的。緊急発進したドイツ空軍のコッホ少佐はテロリストの目的を阻止する為最終判断として旅客機の撃墜を決断。空対空ミサイルによって旅客機は撃墜され164名の乗員乗客の命と引き換えに7万人の命が救われることとなるがかれの行為は殺人罪に問われ少佐は拘束され裁判を受けることに。
読了日:1月11日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
バーニング・ワイヤーバーニング・ワイヤー感想
第9弾!今作ではキクシスと呼ばれる読心術のキャサリンや筆跡鑑定(文書検査士と呼ばれる)の天才パーカーそしてアメリアやニューヨーク市警の仲間達介護士トムが登場このシリーズは天才・達人と凄い。強力な放電(アークフラッシュ)や感電を武器とした見えない無差別殺人を企む犯人とあってリンカーンらにも一種怖気が走る。しかしその感電犯を追う一方でかつて出て来たウォッチメイカーをメキシコで追うという展開に。この2つの事件がどう結びつくのだろうと思ったがやはりラストでのどんでん返し犯人に大きな一泡を吹かせた。
読了日:1月12日 著者:ジェフリーディーヴァー
ハリネズミの願いハリネズミの願い感想
誰かを家に招待しようと手紙を書き始めるが訪ねて来たらどうしようといろいろ想像し中々出せない自分のハリが嫌いなハリネズミ。物語の初めは秋の終わり、やがて冬仕度をするようになりハリネズミは誰にも訪ねて欲しくないと分かる。仕舞っていた手紙を破り捨てるがリスが遊びに来た。誰も招待していないのに楽しく過ごす2匹。良かった良かったねハリネズミそして冬中眠り続けた。春になり冬眠から目覚めたハリネズミはリスを招待するのだろう。孤独や不安恐れと共感出来る部分もありハリネズミあなたはひとりではないよと教えてくれる。
読了日:1月12日 著者:トーンテレヘン
回転木馬 (祥伝社文庫)回転木馬 (祥伝社文庫)感想
前作に続き貴之の失踪した理由が気になってしまい…。不可解な失踪と唯の10年にも渡る思いをどうやって決着するのか。そして哀しい女性達の物語、どの女性も悲しい過去を持っていてある意味貴之はこの女性達の悲しみに巻き込まれた犠牲者なのかもしれない。悲しい人々の心理描写はとても丁寧に描かれ、11年も裏切り続けていた貴之を見つけてどうするの?と問いかけられわからないと答える唯。逢いたいんです。もう一度、夫に逢いたいんです。読後に残ったのは哀しく透明な世界だった。
読了日:1月13日 著者:柴田よしき
うちの執事が言うことには9 (角川文庫)うちの執事が言うことには9 (角川文庫)感想
ダメダメだった主従関係もようやく板についてきたような今作。2人で芝居を打ち赤目を騙すところは進歩したと感じる。エピローグで今までにない顔を見られたくなく濡れた花頴の頭にタオルを覆いかぶせた衣更月の可愛さも良かった。そして沢鷹兄妹の話は赤目側の話でありすごく興味深かった。今作でいちよ第1シーズンの最終巻のようで第2シーズンも楽しみ。
読了日:1月13日 著者:高里椎奈
書楼弔堂 破暁書楼弔堂 破暁感想
明治初期を舞台に実際に居た人々を登場させたフィクション。財産がある元士族の高遠彬を語り部にして古書を扱う書楼弔堂を舞台に本屋の主人と本屋を訪れる人々が本を通して発心する物語。主人の龍典は京極堂シリーズの中禅寺秋彦に似ている。「本来あるべき、人生のたった一冊の本」は正座し襟を正して読書するほど迫力があり「たった一冊の本」とは自分にとっての本とはいったいなんだろう弔堂の店主に聞きたいと思った。
読了日:1月14日 著者:京極夏彦
花と流れ星 (幻冬舎文庫)花と流れ星 (幻冬舎文庫)感想
霊現象探究所の真備と助手の凛そして売れないホラー作家・道尾が登場する5編からなる短編集。「流れ星の作り方」は夜道に窓越しに出会った凛と少年、少年から聞かされる不思議な殺人事件。違和感を感じながらも少年から問われる疑問を真剣に考える凛。心理描写やラストの衝撃が上手く描かれている。「モルグ街の奇術」はポーの名作「モルグ街の殺人」がヒントになったマジシャンのミステリー。ホラー色はほとんどなく道尾さん独特のトリックや心理描写と短編ながら堪能出来るミステリーだった。
読了日:1月15日 著者:道尾秀介