11月のまとめ ② | アタローの読書

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2016年11月の読書メーター

電球交換士の憂鬱 (文芸書)電球交換士の憂鬱 (文芸書)感想
電球交換士の十文字扉の物語。ヤブ医者に不死身だと宣告されて以来どうせ死なないと諦めと虚しさの気分に侵されている。電球を交換してほしいという依頼があると十文字電球に交換するがその電球にも事情がありこのままではいけないという思いを抱えている。行きつけのバーに集う常連客とのやりとり、それぞれの事情に考えさせられることもある。不死身の我が身を考える、限られた時間を生きているからこそ幸せなんだ。言葉では難しいが琴線に触れるみたいな感覚を味わえた。
読了日:11月20日 著者:吉田篤弘
ソロモンの犬 (文春文庫)ソロモンの犬 (文春文庫)感想
大学生の秋内はある日自分と友人たちの目の前で大学の女性助教授の一人息子が突然走り出した愛犬に引っ張られて車道に飛び出し車に轢かれて死亡するという事件が起こる。何故愛犬は急に車道に走り出したのか?突然の夕立でたまたま喫茶店に集まった4人の回想で謎解きが始まる。そして動物生態学者の間宮教授のキャラクターは頼もしい。犬の生態を勉強でき、ミステリーと面白かった。
読了日:11月20日 著者:道尾秀介
イヤミス短篇集 (講談社文庫)イヤミス短篇集 (講談社文庫)感想
イヤミスばかりが収められている6編の短編集。短い物語の中にもドキドキするみっちりと詰まった読み応えがあり6編それぞれが思っていたよりあっさりと控えめだった。どれもさらりと読みやすく短編集で程よい感じ。エグいものはなく安心して純粋に楽しめた。
読了日:11月21日 著者:真梨幸子
当確師当確師感想
自称当確師の聖達磨。依頼の内容は政令指定都市の高天市の市長選挙で現職の鏑木次郎市長の三選阻止。高天市長の独裁政治を面白く思っていないグループからの依頼なのだが現職の鏑木は実績もあり人脈、財力もあり盤石な碁盤があり再選確実。そんな状況の中当確師・聖達磨がいかにし鏑木の再選を阻止するのか。聖達磨の胸に秘めている想い(選挙でこの国を浄化する)政治に対する見方が変わった。
読了日:11月22日 著者:真山仁
スタフ staphスタフ staph感想
32歳バツイチの夏都は姉の息子智弥と暮らしている。仕事はワゴン車での移動デリである日いきなり保健所から来たという男が現れ言われるがままにその男に連れ去られてしまう。彼女を拉致したのはアイドルのカグヤ。その目的は夏都のケータイだった。だが人違いでカグヤの姉の桃李子は有名女優で姉がアイドルユニットだった頃組んでいた杏子という女性と間違えられてしまったのだ。杏子のケータイには何が入っていのか?その中には桃李子と杏子の2人の過去が関係するメールで桃李子のスキャンダルになってしまう内容が書かれている。
読了日:11月23日 著者:道尾秀介
壁の男壁の男感想
ある小さな田舎町そこには決して巧いとはいえない子供レベルの絵が町の至る所の壁に描かれていた。ノンフィクションライターの鈴木はその壁画の作者である伊刈に取材をする。伊刈は口を閉ざしている為、鈴木は伊刈の周辺の人物に訪ねていき伊刈が絵を描き続ける理由が明らかになっていく。伊刈が町の家々に絵を描くようになっていく過程そして過去に娘の死、離婚した妻の事、美術教師だった母、母に不満をぶつけた父など伊刈の半生を辿る物語。伊刈が絵画に込める想い生き方に圧倒され辛くても生きていかなければならない誠実さに涙した。
読了日:11月24日 著者:貫井徳郎
ままならないから私とあなたままならないから私とあなた感想
小学生の時からの親友同士が大人になるまでを描く表題作「ままならないから私とあなた」。体育会系で仲間には何もかもさらけだせると信じていた男が知らない世界の一面を知る「レンタル世界」の2編。どれも主人公の視点から見ていた正しく美しく優しいはずの世界がラストでくるりとひっくり返るのが面白い。人の見方も価値観も様々でままならぬ世界を私たちは生きている。短編と中編で構成された本書とても良かった。
読了日:11月25日 著者:朝井リョウ
掟上今日子の旅行記掟上今日子の旅行記感想
シリーズ第8弾、今作は海外編!パリで偶然今日子と遭遇した隠館厄介。厄介を助手に怪盗淑女を名乗る人物からエッフェル塔を盗むという予告状が届く。厄介は今日子が眠らないよう起こし続けるという役割を命じられるが着替えると言ってホテルに向かった今日子が戻って来ず不審に思った厄介が部屋に入ると今日子は眠らされその腕の備忘録の探偵という部分が怪盗と書き換えられていた。目覚めた今日子は自分が怪盗だと思い込みエッフェル塔を盗む算段を考え始める。
読了日:11月25日 著者:西尾維新,VOFAN
雨色の仔羊 警視庁捜査一課十一係 (講談社ノベルス)雨色の仔羊 警視庁捜査一課十一係 (講談社ノベルス)感想
シリーズ第8弾!事件の証拠品を置いていったのは9歳の少年だった。その後惨殺死体が発見され…。この捜査を始め9歳の少年を見つけるが何も語らず。今作は捜査一課の中で小さくか弱き女性の塔子が十一係の仲間や鷹野に守られているが自分より弱き存在を守るという立場で今までよりさらに強い人間に成長しているのを見れた。殺人事件の捜査だけではなく公安も絡みまたも爆弾事件と。そして塔子の母から鷹野に家に届く不気味なものとは?次作が更に待ち遠しい。
読了日:11月26日 著者:麻見和史
黒い春 (幻冬舎文庫)黒い春 (幻冬舎文庫)感想
覚醒剤中毒死と思われる少女の肺から謎のカビの胞子が検出されたそれから男子学生が講義中突然苦しみだし黒い粉を噴いて急死する。その男子学生からも謎の胞子が検出されやがて各地で同じ症状で急死するということが起こる。黒い粉を吐いた時に口を押さえた手が黒く染まることから黒手病と名付けられる。急遽対策チームが結成され病原菌の正体も感染ルートも解らないまま一年が経過再び黒手病が流行り死者が900人を突破してしまう発症してから30分以内に死に至る黒手病実際にあり得ないとは言い切れない未知の感染症リアルで恐ろしさを感じた
読了日:11月27日 著者:山田宗樹
慈雨慈雨感想
警察官を定年退職した神場は妻の香代子と四国巡礼お遍路の旅に出る。同時に小学1年の愛里菜ちゃん誘拐事件が発生、16年前神場が担当した純子ちゃん誘拐事件に酷似していた。神場は純子ちゃん殺害の犯人が冤罪だったのかという疑念を持ちつつ旅を続けながら後悔と苦悩に苛まれる。酷似した愛里菜ちゃん事件は退職した身でありながら同僚だった鷲尾に協力を申し出る。ミステリー要素はそれほどでもないが登場人物達の心の裡の想いを読み胸が痛くなった。組織の圧力に屈しず刑事としての矜持を持ち続けること。⬇︎
読了日:11月29日 著者:柚月裕子
嘘ですけど、なにか?嘘ですけど、なにか?感想
文芸編集者の亜希は愛人候補の女性の写真を単行本の装丁に使いたいとごねる大物作家をおだてながら、どんな事でも嘘をついてその場をしのぐ。そんな亜希がひょんな事から高級官僚と知り合い一夜を共にするが、あるテロ事件が起きたことで何故か亜希が殺人容疑で指名手配を受ける。そこでの亜希の警察を相手にの行動が面白い。嘘が上手い亜希と次から次へと裏目に出る高級官僚のドタバタした攻防劇が面白かった。
読了日:11月30日 著者:木内一裕

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