『天使のナイフ』です♪

生後五ヶ月の娘の目の前で妻は殺された
だが、犯行に及んだ三人は十三歳の少年だったため、罪に問われることはなかった
四年後、犯人の一人が殺され、桧山貴志は疑惑の人となる
「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」
裁かれなかった真実と必死に向き合う男を描いた
第51回江戸川乱歩賞受賞作
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未成年者の犯罪を描いた小説
桧山は、4年前に妻・祥子が自分たちの住んでいるマンションで、生後5ヶ月の娘の目の前で殺害された
犯人は、遊ぶ金欲しさの犯行で中学1年生の3人だと判明
刑法41条で、14歳に満たない者の行為は罰しない
その為、中学生3人は逮捕されることもなく保護対象になった
行政機関によって、犯した罪を反省、更正するよう取り組まれる
刑事罰の対象にならない少年3人に妻を惨殺され、「殺してやりたい」と憎しみ叫ぶ
被害者側と加害者側の接触を断絶
情報を閉ざす制度の壁
児童自立支援施設での更正
それらを被害者側に伝えるシステムの欠落
アリバイのない状況の桧山に、少年1人が殺害される
刑事やマスコミは桧山が…
「被害者の存在を無視して『真の更正』などありえない」
「被害者が本当に許してくれるまで償い続けるのが本当の更正なんだ」
と桧山が言う言葉にズシーンときました
二転三転のどんでん返し
真犯人探しのミステリー
深刻でやるせない内容とミステリー、とても考えさせられる小説でした