その先にある革命(9) | 新・ユートピア数歩手前からの便り

その先にある革命(9)

結論から言えば、その先にある革命とは垂直革命だ。一般的に革命と言えば「世界の水平化」を目指すものであり、その先は殆ど問題にならない。しかし、「新生・新しき村綱要」でも述べているように、私は「水平の次元における社会運動と垂直の次元における宗教運動の螺旋的統合」こそが問題中の問題だと思っている。繰り返しになるが、私の究極的関心は現代社会に失われた垂直の次元を立て直すことにある。その拠点を新しき村に築きたいと思ってきたが、私はもう村には必要のない存在になってしまった。新しき村はもはや宗教運動はおろか、社会運動の拠点でさえない。実に残念なことだが仕方がない。しかし、新しき村がどうであれ、私の究極的関心は微動だにしない。残り少ない人生、どこまで行けるかわからないが行けるところまで行きたいと思う。そこで当面問題にしたいことは水平革命(社会運動)と垂直革命(宗教運動)の関係だ。実篤の時代にも、大杉栄などは新しき村に革命の拠点を期待したことがある。毛沢東もそうかもしれない。しかし、結局、彼らは幻滅した。何故か。当時の村は革命の拠点足るには余りにも理想主義的だったからだ。おそらく、彼らにとって革命とは「世界の水平化」に徹することだったに違いない。確かに、垂直革命などという理想主義は甘い幻想なのかもしれない。しかし、少なくとも私はそこにこそ根源的な社会変革の可能性を見出す。更に言えば、水平革命の挫折は常に垂直革命の欠如によるものだと考えている。二つの革命は相即しなければならない。それが「螺旋的統合」に他ならない。