純白の超克(3):黒との対比 | 新・ユートピア数歩手前からの便り

純白の超克(3):黒との対比

これはもとより光学とか色彩論を無視した私の勝手な感覚にすぎないのだが、白の対極にあるのは黒だ。純黒という言葉が適切かどうかわからないが、それもまた色の領域を超えている。ただし、純白とは正反対の意味で。純白がそこから色が生まれてくる始源だとすれば、純黒は色の終末に他ならない。あるいは、純白が絶対無だとすれば、純黒は絶対有だ。私は両者に聖なるものを感じる。周知のように、ルドルフ・オットーは聖なるものをヌミノーゼと称しているが、それは戦慄的な神秘(Mysterium tremendum)と魅惑する神秘(Mysterium fascinans)の二面から成っている。この文脈において、純白に感じられる聖なるものは魅惑する神秘であり、純黒のそれは戦慄的な神秘だと言えよう。私の聖なるものの追求はこうした二つの神秘の間の運動であり、ユートピア活動もまたその運動を核としている。