直線-円環-螺旋
少し整理します。図式的に言えば、「直線と円環の対立を螺旋が止揚する」ということになります。
円環は自足の象徴であり、一つの安定を意味します。そこにはもはや終末はありません。それに対して直線は、そうした円環的安定を嫌い、むしろそれを破壊して終末に向けて突っ走ろうとします。円環は現状肯定派、直線は現状の徹底変革派だと言えるでしょう。
ユートピアの追求とは、基本的に直線運動に他なりません。しかし、何処まで突っ走ればいいのでしょう。終末までだとすれば、そこで成就されるべきユートピアとは如何なるものでしょうか。それが歴史の完成である以上、円環以外には考えられません。ただし、それは直線の止揚としての円環、すなわち螺旋を形成するものと思われます。しかし、単なる円環のユートピアと、その直線的否定の末に辿り着く螺旋のユートピアとでは、一体何が違うのでしょうか。結局「安定」であることに変わりがないのなら、別に円環でいいわけであり、無理をして円環を破壊する必要はないでしょう。
言うまでもなく、私は直線的人間です。「世界はこのままでは駄目だ」と熾烈に思っています。しかし最近、「このままの世界で構わない」という円環的人間が満ち溢れているような現実に押し潰されそうになってきました。弱音を吐くわけではありませんが、自分のやろうとしていることに自信が失われつつあります。