土太郎です。毎度のことですが、出来上がった人形やぬいぐるみを見て、「こいつは何だ?」とその属性や名前を考えます。いえ、考えるというようなものではなくて、いつも単なる思いつきです。こいつは土の精霊だなと思って、付けた名前が土太郎。我ながら、まったく芸がないなと、苦笑です。でも、苦笑するのも、なかなかいいものです。
子供の頃は、原っぱでサッカーや野球をやったものですが、なにぶん草ぼうぼうなもので、サッカーならよいけれど、野球はボールがどこへ行ったのか、すぐにわからなくなってしまい、ボールを探している時間の方が長かったかもしれないです。
それと、そういう原っぱって、たいがい元は畑だったりするので、掘るとジャガイモやニンジンが出てきたりします。とうてい売り物になるようなものじゃないのですけれど、誰の掘ったものが一番大きいかとか競争したりしていました。野菜が雑草に混じって残っていたりするのですね。食料危機にでもなったら、立派に食べ物になると思います。
そんな原っぱの向こうには雑木林があって、秋になると山栗を採ったりしました。やっぱり売り物にならない小さな栗なのですけれど、煮て食べると、やっぱりそれは栗で、それなりに美味しかった記憶があります。畑や田んぼや原っぱ、雑木林、夏の夜には電灯めがけてクワガタやカブトムシが飛んできた。でも、その向こうはすぐ東京という武蔵野という土地。お国なまりもなくて、誰もが標準語しか喋れなかったけれど、それはそれで故郷だったのだろうな。もう住んでいた家もないけれど、行ったら行ったで、知った顔はまだいると思う。
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