『幸福な食卓』:不器用な人間につきつける「正直さ」と「素直さ」 | amataの崖っぷち脚本道

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40過ぎで取り柄も仕事もない女の人生最後の挑戦。

こんにちはおねがいamataです。

 

先日、瀬尾まいこさんの『幸福な食卓』をやっと読了しました!

映画化もされているこの作品です。

 

少しだけ感想を書いてみたいと思います。

 

〜〜ここからネタバレあります〜〜

 

この本を書いた瀬尾まいこさんは中学校の先生をされていたそうです。

そして、この『幸福な食卓』で「吉川英治新人文学賞」を受賞されています。

 

この作品は不器用な「中原家」の家族達が、周りの人々に影響されながら少しずつ自分を取り戻していく話です。

 

本当に、この主人公、佐和子を含む、彼女の兄の直、父さん、母さんとも不器用です。

自分の気持ちをまっすぐに伝えられていない、というか、とても回りくどい感じがしました。

本音でぶつかろうとしていない。

 

そんな彼らにぶつかってくるのが、佐和子の彼氏の「大浦勉学」と直の彼女の「ヨシコ」です。

彼らは、とても「正直」で「素直」な人たちです。

自分の思いのたけをまっすぐにぶつけてきます。

 

そんな彼らに触れて、すこしずつ家族が変わっていくのです。

 

ビジネスで大切なのは「明・元・素(めいげんそ)」という言葉を聞いたことがあります。

 

明・・明るさ

元・・元気

素・・素直

 

やはり、素直さ、というのはどんな場面にでも大事なことやと思います。

 

この素直な愛情で佐和子と直がすこすづつ変わっていくところが面白いです。

 

あとは、「ヨシコ」が佐和子に投げかける言葉があります。

 

内容としては

「家族はつくるのは大変だけど、めったになくならない」

家族を大切にしろ、ということなんやと思います。

 

いい家族も悪い家族も、家族は家族。

家族は選べない。

 

 

家族って難しいな。