吉本の芸人はもう見たくないよ。
今はそういう気分だ。
他の松竹やナベプロの芸人ももういらない。
食べ過ぎてお腹いっぱいだ。
今まで長い間、お笑い芸能人を見すぎてきた。
どのチャンネルもお笑い芸人が出ている。
私たちは面白いからといって無自覚に受け入れてきた。
それなのにもっと、もっともっととおバカ番組をテレビ局はススメてくる。
消化不良になりそうなほど食べているのに、もっと食べろというのか?
今までにこれ以上入らないというほど食べている。
もう無理だ。
今でも気持ち悪いほどだ。
それなのに放送局は今もコテコテノの胃にもたれそうな番組作りばかりをしている。
もっとシンプルなお茶漬けの味のような番組はないものか?
しかし吉本興業の株主が在京テレビ局であったりする。
だからなのか同じような顔ぶれの芸人ばかりが出てきて、同じようなバラエティ番組ばかり作っている。
現在は上場廃止になっているが、今も株主にテレビ局10社の名前がある。
参考に吉本興業の株主の構成比率を書いてみる。

〇 フジ・メディア・ホールディングス 6万株 12・13%

〇 日本テレビ放送網         4万株 8・09%

〇 TBSテレビ            4万株 8・09%

〇 テレビ朝日ホールディングス    4万株 8・09%

〇 テレビ東京            2万株 4・04%

在京テレビ局の吉本興業株の比率は以上である。
この在京5社合計の株保有率は40・44%にもなる。
これに在阪テレビ局の株保有率を入れれば50%近くになる。
吉本興業の株はテレビ局に大半買われている。
なぜ、テレビ局は吉本興業の株をこれほど買ったのだろうか?
これではテレビ局の子会社といってもいいほどだ。
ドラマよりも、安く番組作りができる吉本のタレントは放送局にとって重宝だったのだろうか?
何時からか、持ちつ持たれつの関係ができてしまったのだろう。
でもこれからはどうなるのだろう。
今まで通りのお笑い番組やバラエティ番組が作れるのだろうか?
視聴者はそれを許してくれるのだろうか?
これは疑問だ。
今までは吉本による吉本の為の番組作りだ。
視線を変えれば放送局による、放送局の為の番組だった。
放送局には、お笑い芸人をだしていれば見てくれるという安易な考えもあったのだろう。
しかし、以前のような番組作りではもう視聴者に振り向いてもらえないだろう。
時代は確実に変わってきている。
だからと言ってどのような番組作りをしていいか分からない。
暗中模索の状況である。
坂上忍さんの後番組『ポップUP!』はあっけなくこけてしまった。
これではいけないと、以前高視聴率番組を作り上げた人たちを集めた、『ぽかぽか』を放送しているが、これも低視聴率にあえいであいる。
もう過去の常識や手法は通用しないのだろう。
そうかと言っていつまでもサンマさんのキャラクターに頼ってはいられない。
昨年あたりから、高視聴率番組はニュース番組が多くなってきている。
硬派の番組が見られる時代になってきているのだろう。
以前のようなバラエティー番組では視聴率が取れなくなっているからだ。
たかじんが初めて作った、報道寄りのバラエティ番組も最近多くなってきているが、それをこなせる芸人はそういない。
それよりも何よりも、もう吉本のタレントはテレビでは見たくないという気持ちが多くの人たちに出てきだしている。
つまりお笑い番組を大量摂取してアレルギー反応が出ている可能性がある。
身体が拒否しだしている。
もしそうなら大変だ。
吉本の存続自体が危ぶまれる。
そこまで吉本も、放送局も考えていなかっただろう。