私達夫婦のそれぞれの親にとっても坊は可愛い可愛い初孫にあたります。

それはそれはとても溺愛していて、私達子どもでさえ見たこともないようなデレデレ具合です。


義母は年賀状に「坊君の成長を見守るのが今の生き甲斐です」と書いていたそうです。

私の両親も足(車)の無い私の用事のたびに、片道1時間半かけて月に2〜3回は必ず坊に会いに来ます。



お宮参り、お食い初め、初節句と事あるごとに両家が集まり盛大にお祝いをしてきました。


6月の中旬、坊の一歳の誕生日会です。

私達はその場で『実母の心変わり』を伝えようと話していました。


しかし、誕生日会が始まり

皆が集まって自分に注目してくれてテンションMAXの坊、その坊を見てさらに可愛がる親たち。


私達は最後まで言い出す事ができませんでした。


そして、今もなお言い出せていないのです。


「坊くんは身体が大きいし活発に動くから、将来はスポーツ選手かしら。」

  その未来を私達はそばで見れないかもしれない。

「来年の夏こそは花火大会に連れてってあげるからね」

  その頃には実母さんの元に帰ってるかもしれない。

「どんどん坊くん大きくなるね。楽しみねー」

  ごめんなさい、ごめんなさい。



私達は今日も嘘をつきます。