今回のお題はたまっちさんからいただきました。
たまっちさん、ありがとうございます。
辻
「『たまっち』って知ってる?」
佐田
「『たまっち』?なに、それ?」
辻
「田町のゆるキャラ。」
佐田
「へぇ。田町にもゆるキャラいるんだ。」
辻
「そう。いろんなグッズが出てて、今、集めてるんだ。」
佐田
「例えば、どんなグッズがあるの?」
辻
「ガチャガチャとか。」
佐田
「あぁ。ガチャガチャでたまっちのフィギュアがあるのか。」
辻
「そう。まず、立っているたまっち・・・」
佐田
「あぁ。」
辻
「・・・の中の人。」
佐田
「ん?」
辻
「次に手を振るたまっち・・・」
佐田
「ふーん。」
辻
「・・・の中の人。」
佐田
「ん?」
辻
「そして、犬と遊ぶたまっち・・・」
佐田
「へぇ。」
辻
「・・・の中の人。」
佐田
「ちょっと待って。」
辻
「何?」
佐田
「たまっちは?」
辻
「たまっち・・・の中の人。」
佐田
「おっさんじゃん。」
辻
「おっさんだよ。」
佐田
「いや、おっさんだよ、じゃなくてさ。え、たまっちどこいった?」
辻
「あ、違うんだよ。
たまっちは、たまっちそのものより、中の人にスポットライトが当てられたゆるキャラなの。」
佐田
「へぇ。もう何でもアリなんだなぁ。」
辻
「たまっちの中の人を見ると幸せになれるって都市伝説があるくらいなんだから。」
佐田
「なに、その掟破りな都市伝説。」
辻
「これ、ガチャガチャのシークレットフィギュア。」
佐田
「何?」
辻
「今、まさにたまっちを着る瞬間の中の人。」
佐田
「おっさんじゃん。」
辻
「おっさんだよ。おっさんだけどねぇ、一言でおっさんと括りきれない何かがあるんだよ。
何だろうね。」
佐田
「何だろうね。」
インターホン
「ピンポーン。」
佐田
「お、誰か来た。はーい。
(玄関のドアを開ける)おぉ、河合。」
河合
「お邪魔しまーす。何してるの?おっさんのフィギュア並べて。」
佐田
「今、辻が集めてるガチャガチャの話してた。」
河合
「ガチャガチャだったら、俺も集めてるよ。」
佐田
「お、何のガチャガチャ?」
河合
「知ってるかなぁ。多摩市のゆるキャラ『たまっち』。」
佐田
「え?たまっち?辻が集めてるのは?」
辻
「田町のゆるキャラ『たまっち』。」
佐田
「河合が集めてるのは?」
河合
「多摩市のゆるキャラ『たまっち』。」
佐田
「『たまっち』被ってるじゃん!」
河合
「被ってるけど、とりあえずフィギュア見て!超カワイイから!」
佐田
「とりあえず見るけどさ・・・。」
河合
「まずは目玉焼きに醤油をかけるたまっち・・・」
佐田
「あぁ。」
河合
「・・・の中の人。」
佐田
「やっぱり中の人かよ!」
辻
「カワイイ!」
佐田
「何でだよ!」
辻
「ソースじゃなくて、醤油をかける感じ、いいねぇ。」
佐田
「おっさんじゃん。」
河合
「おっさんだよ。
でも、おっさんからにじみ出る可愛さみたいなのあるじゃん。」
佐田
「ねぇよ。」
河合
「言っておくけど、多摩市のたまっちはただのゆるキャラじゃないからね!」
佐田
「というと?」
河合
「多摩市のたまっちの中の人を見ると幸せになれるっていう都市伝説があるくらいなんだから。」
佐田
「何で名前が被るだけじゃなく、都市伝説まで被るんだよ!」
河合
「次は火曜日のたまっち・・・」
佐田
「あぁ。」
河合
「・・・の中の人。」
佐田
「やっぱりか!」
辻
「あ、火曜日のたまっちの中の人、さっきの人と違う!」
河合
「そう。火曜日はいつもの田島さんじゃないんだよ。」
佐田
「田島さんっていうんだ。
多摩市のたまっちの中の人、田島さんっていうんだ。」
河合
「それが、火曜日だけは違うんだよ。
これ、レアだよ。まゆげのコアラのマーチくらいレア。」
辻
「確かに。」
河合
「たまっち業界では『まゆげ』もしくは『田島さんじゃない方』って呼ばれてる。」
佐田
「呼び方が容赦ない!」
河合
「最後!乾杯の音頭をとるたまっち・・・」
佐田
「あぁ。」
河合
「・・・の中の人。」
佐田
「出た!」
河合
「・・・の中の人。」
佐田
「どういうこと?!二重構造?!二重構造なの?!」
河合
「これはホントレアだよ。
たまっちの中の人の中の人を見れた人は玉の輿に乗れるって都市伝説があるくらいなんだから。」
佐田
「たまっち、都市伝説まみれだな!」
辻
「(多摩市のたまっちの中の人の中の人のフィギュアを見て)
あれ?よく見たらこれ・・・父さん?!」
佐田・河合
「はぁ?!」
辻
「いや、多摩市の公務員とは聞いてたけど、まさかゆるキャラの中の人の中の人として働いてるなんて・・・。」
河合
「ちょっと待って!この田町のたまっちの中の人、俺の父さん?!」
佐田・辻
「はぁ?!」
河合
「なにこの偶然!こんなことってあるんだ!」
佐田
「あのさ・・・」
辻
「なに?」
佐田
「もしよかったら、今度、お互いの父親と一緒に食事会でもしたら・・・?」
辻
「いいの?!」
河合
「やりたいです!」
佐田
「よし、じゃあ決まりで!」
(後日。)
河合の父
「田町のたまっちの中の人をやってます。河合です。」
辻の父
「多摩市のたまっちの中の人の中の人をやってます。辻と申します。」
佐田
「たまっちの中の人を見ると幸せになれるって都市伝説があるって言ってたけど・・・。
今、しあわせ?」
辻・河合
「しあわせ!」
佐田
「幸せな人たちだ・・・。」
【コント・セルフ・ライナーノーツ】
段階を踏んで設定を考えていった感じです。
まず、「たまっち」という語感からどうひろげようと、知り合いのゲームバーの店長と相談して、「田町のゆるキャラ」という設定になり、
次に「中の人を見ると幸せになる」という設定が思いつき、
さらに「たまっちがグッズ化され、それを集めている人のコント」という設定が思いついていきました。
2017年4月というキリのいいタイミングでブログタイトルとプロフィールページを変えましたが、
やることは変わりません。
今後も当ブログをよろしくお願いします。
【上演メモ】
人数:5人
佐田
辻
河合
辻の父
河合の父
所要時間:4分~5分
難易度:★☆☆☆☆
備考:フィギュアは実際に作らなくても、パントマイムで十分だと思います。
あとは会話の流れのコントなので、そんなに上演難易度は高くないです。
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(もふもふって名前ですが、僕です。
コントのこともつぶやきますが、コント以外のこともゆるくつぶやいています。)
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