今回からお題コントの回答は
新作コントと新作コントの合間に公開することにしました。

 

今回はしいたけさんからいただいた、
「保険」というお題の元作成しました。

 

しいたけさん、ありがとうございます。



(病室。
ベッドの上に50cm×50cmほどの大きさの4つの箱が並べておいてある。)

 


安井
「(病室に入ってくる)あの、小島文彦さんはいらっしゃいますか?」


小島
「(ベッドの上の箱の1つから声がする)あ、はい。私です。」


安井
「こんにちは。ワタクシ、アタフタ生命の安井と申します。」


小島
「・・・はぁ。」


安井
「この度、小島さまに保険金が降りる可能性が出てきましたので、
現状の詳細を伺いに参りました。」


小島
「そうですか。
(ベッドの上の箱の1つから顔を出している)
すみません。こんな格好で。」


安井
「いえ、構いません。
それでは、現状の確認をさせていただきます。」


小島
「はい。」


安井
「小島さんは先日、『イリュージョン野田』のマジックショーを見にいった。」


小島
「はい。」


安井
「その中で、人体切断マジックをすることになり、
客席から切断される人が選ばれることになった。」


小島
「そうです。」


安井
「抽選の結果、小島さんが選ばれた。」


小島
「はい。」


安井
「小島さんは縦長の箱に入り、
すぐさま箱は切断され、4つの小箱に分断された。
マジックは成功し、客席は大いに沸いた。」


小島
「合っています。」


安井
「しかし、次の瞬間、
イリュージョン野田が持病の心臓発作で倒れてしまった。」


小島
「はい。」


安井
「結局、マジックショーは中断、
小島さんは切断されたままになってしまったというわけですね。」


小島
「(4つの箱の1つから顔を出し)はい・・・。
普通、こういうのって切断される側がマジックのタネを知ってると思うんですよね。
まさか、本当に切られるとは・・・。」


安井
「イリュージョン野田は言ってましたもんね。
『オレはマジシャン!マジのマジシャン!!
本気と書いて本気(マジ)シャンだ!!』と。」


小島
「その結果がこれですからね。
なんか、イラッときますよね。」


安井
「さて、小島さん。
どうやら保険金は降りそうです。」


小島
「本当ですか?!」


安井
「その金額ですが・・・」


小島
「あ、すみません。
座って話がしたいので、
胸の部分の箱と、顔の部分の箱を
腰の部分の箱の上に積んでもらっていいですか?
ちょうど、L字になるように。」


安井
「わかりました。
(箱を積みながら)あぁ、なんか手が震える・・・
パーティゲームやってるみたいだ・・・。」


小島
「すみません。ハラハラさせちゃって・・・。」


安井
「うわ!揺れてる・・・」


小島
「崩さないでくださいね。
(他の入院患者の視線を感じ)ハラハラした目で、こっちをみるなぁ!!」


安井
「荒れない。
小島さん、荒れない。」


小島
「あ、すみません。」


安井
「こうですか?」


小島
「すみません。顔と胸の位置が上下、逆です。」


安井
「あ、すみません。
(顔と胸の位置を逆にする)こうですか?」


小島
「背中が前を向いています。」


安井
「あぁ、ごめんなさい。
(胸の箱を反対向きにする)こうですか?」


小島
「あぁ、そうです。ありがとうございます。」


安井
「座るだけで一苦労ですね・・・」


小島
「安井さん、人体切断マジック、オススメしませんよ。」


安井
「大丈夫、やりません。」


小島
「よかった・・・。」


安井
「さて、改めて、今回は当社の
『マジックショーでマジシャンが不測の事態に陥ってしまい、
人体を切断されたままになってしまった保険』にご加入ありがとうございます。」


小島
「はい。」


安井
「小島さまは保険金が降りる条件を満たしていらっしゃいますので、
まず、一時金として100万円が入ります。」


小島
「ありがとうございます。」


安井
「あと、入院費として、一日4800円が保険金として入ります。」


小島
「まさか、こんなピンポイントな保険が適用されるときが来るなんて・・・
入っててよかったです。」


安井
「結構、年数回のペースで、適用される時がくるんですよね。」


小島
「ピンポイントといえば、アタフタ生命さんの
『ホームパーティーを開いたが、誰も来てくれなかった保険』、
あれもいいですね。」


安井
「あ、いかがですか、あの保険。」


小島
「僕、先日、誕生日だったんで、誕生日パーティを開いたんですけど、
笑っちゃうんですよ。
だーれも来ないの。
まぁ、保険金25万円降りたから、よしとするかと。」


安井
「まぁ、少しでも、気が紛れていただければ・・・」


小島
「あと、『かくれんぼで誰にも見つけてもらえず、鬼に帰られた保険』、
あれもいいですね。」


安井
「あぁ、あちらにもご加入を?」


小島
「はい。
先日、かくれんぼしたんですけど、鬼の気配がしないなぁと思って、
隠れているところから出てきたら、
笑っちゃうんですよ。
だーれもいないの。、
まぁ、保険金50万円降りたから、よしとするかと。」


安井
「よかったですね。」


小島
「ホント、笑っちゃいますよ。
ははははは!!」


安井
「ははははは。」


小島
「ははははは!!」


安井
「ははははは。」


小島
(泣く)


安井
(ハンカチを取り出す)

 

 

 

 

 


【コント・セルフ・ライナーノーツ】

「保険」からどう広げようと考え、最初は別のものとの組み合わせを考えていたのですが、

ふと、以前考えていた別の設定のコントを思い出し、それと組み合わせたという流れです。

 

まぁ、実写化は無理ですね・・・

 

【実際にコントを演じたい方のためのメモ】

人数:2人

安井

小島

 

所要時間:3分~4分
難易度:★★★★★
備考:人体切断マジックのコントなので、実際に演じるのはほぼ無理です。

アニメ、音声コント、箱には絵を描いておいて、中に入っている人は影マイクで演じるなどで対処する必要があります。

 

※コメントをいただいた方のブログには、近日中に伺います。(だいたい土曜日か日曜日)

 

【コメントを書きたいけど、感想がない方のためのコメントテーマ】

・このコント、演じるとしたら、誰が適任?

・こんなお題でコント書いてほしい

・このセリフ、いいね!(気に入ったセリフをコピペしていただければOK)


↓twitterです。(もふもふって名前ですが、僕です。フォローお願いします。)
Twitter
119

にほんブログ村 お笑いブログ 自作面白ネタへ
にほんブログ村


お笑い&ジョーク ブログランキングへ