ナレーション
「おとぎの国。
この閑静な住宅街にある問題を抱えたお宅がありました。
『こぶた家』
この家が抱える問題。
それは・・・?」


長男
「なりゆきで作った家だったんですけど、

 住むにはつらいかなぁって・・・」


ナレーション

「依頼人のこぶたさんは3人兄弟でいつも仲良し。
今日も外から帰ってきました。」


長男次男三男
「ただいまー!」


ナレーション

「なんと3人が住んでいる家は
ワラ、木、レンガでできたとても質素な家だったのです。
広さは約1坪。
これではベッド以外に家具を置くことができません。
しかし、この家の本当の問題は別のところにあったのです。」



「オオカミが来たぞーーーーっ!!」


オオカミ
「ガオー!!(ワラの家をこわす。)」


長男
「うわぁーーーん!!(木の家に逃げ込む)」


オオカミ
「ガオー!!(木の家をこわす)」


長男次男
「うわぁーーーん!!(レンガの家に逃げ込む)」


オオカミ
「ガオー!!
(レンガの家を見て)この家はいいか・・・」


ナレーション
「1坪に3人入ると、
もう家の中は足の踏み場がありません。
しかも、電気を消すと、外からの光が入らず、真っ暗なのです。」


長男
「今はレンガの家があるからいいんですけど、
いつもこの暮らしじゃ厳しいですよね。」


ナレーション
「オオカミに脅えず、平和な暮らしがしたい・・・」

 


(男がやってくる)

 


ナレーション
「そんな切なる願いを受けて、一人の男が立ち上がりました。
高峰隼人(ビーバー建築事務所)。
前回、集客が落ち込み、経営が傾きかけていた竜宮城を大胆にリフォーム。
再び活気あふれる憩いの場に変えました。
人は彼を『おとぎの国の魔術師』と呼びます。」

 


(匠、こぶたたちの家の前に立つ)

 


ナレーション
「今回、匠が挑むのは過去最小クラスの狭小住宅。
一体、どんなリフォームをするのでしょうか。」



「(ワラの家を訪ねる)こんにちはー。」


長男
「あぁ、ようこそ。
今回はよろしくおねがいします。」



「(家の内装を見て)この家はご自身で作られたんですか?」


長男

「そうですね。
ちょっと家を作ろうかって話になって。
私は周囲からワラを集めてきて作ったんですけど・・・」



「柱とかも何もないんですね。」


長男
「そうですね。
そういう建築の知識ってなんにもないんですけど、
家ってできるもんなんだなぁって。」



「(木の家を訪ねる)こんにちはー。」


次男
「あぁ、よろしくお願いします。」



「(内装をみて)こちらもご自身で作られた・・・?」


次男
「そうですね。
今にして思えば、
なんで突拍子もなく家を作ろうってなったのかわからないのですが、
妙なテンションだったんでしょうね。」



「(レンガの家を訪ねる)こんにちはー。」


三男
「あ、よろしくお願いします!」



「意外としっかり作ってありますね。」


三男
「そうですね。素人仕事ですけど。
ただ、冬は寒いですね。」



「そうですね、断熱材とかないと厳しいですよね。」


ナレーション
「一通り、3軒の家を見て回った匠。
今回のリフォームプランは・・・?」



「そうですね。
どの家も土台も柱もない危険な状態だったので、
まずはしっかりとした基礎を作るところから始めたいです。

あとはオオカミ対策ですね。

安心して住める物件にしたいです。」


ナレーション
「オオカミからの襲撃に備えたいと
今回、こぶた家が用意した予算はどんぐり150個。
おとぎの国の魔術師・高峰の挑戦が再び、始まります!」



 

【半年後】



 

ナレーション
「この日、リフォーム完成を心待ちにしていた3匹のこぶたさんたちが
足取りも軽やかに我が家へと帰ってきました。」


長男
「(外装を見て)あー、もう全然違う!」


次男
「ワラでも木でもレンガでもないよね?!」


三男
「すごいすごい!駐輪場もある!!」


長男
「(扉を開ける)ただいまー。
うわぁ、すごい!!」


次男
「あれ?この下駄箱で使っている木って・・・」


スタッフ
「次男さんの家で使っていた木です。」


次男
「ですよねー!うわぁ、使ってくれたんだぁ・・・」


三男
「ちょっと広くなった気がしますね。」


スタッフ
「今までは1つの土地に3軒の家を建ててましたが、
1軒の家にすることで、広さが3倍になりました。」


長男

「そうか。3人いるからって、3軒建てる必要なかったんだー。」


次男
「その発想はなかったわー。」


三男
「なんということでしょう。」


長男
「あれ?2階もあります?」


次男
「すごい。初めての階段だー。」


三男
「この部屋はなんですか?
レーダーとかありますが・・・」


スタッフ
「オオカミ襲撃用の対策室です。」


長男
「対策室って!!」


次男
「すごい。
レーダーの前にボタンとかいっぱいある!」


三男
「あ!レーダーが光ってる!!」


次男
「オオカミじゃない?!
兄さん、早速、迎撃して!!」


長男
「よし、まかせろ。
この『ミサイル』ってボタンを押します!!」


 

(家の遠くで『ちゅどーーーーーん』という音がする)


 

長男
「やった・・・?」


三男
「レーダーの点滅が消えた!」


次男
「やったよ、兄さん!!」


長男
「やったやった!!
これでもうオオカミも怖くないです!!」


三男
「匠さん、まだですか?」


スタッフ
「そろそろ来られると思います。」


長男
「早くお礼が言いたいです!」


 

(ボロボロの姿の匠がやってくる)


 

三男
「匠さん!?大丈夫ですか!?」



「みなさんを訪ねようと家に近づいたら、
ミサイルで迎撃されました・・・」


長男
「すみません。
オオカミだと思って、テンションが上がってしまいました。」



「テンションが上がると、
突発的に家を建てようとか、
ミサイルを撃つとか、
ちょっと怖いですよ、みなさん。」


次男
「でも、これでオオカミに脅えずに済みます。
ありがとうございました。」


 


 

 

ナレーション
「次回の物件は・・・」


依頼人
「気が付いたら賞味期限ギリギリのものばかりで・・・」


ナレーション
「賞味期限内に食べきれず、腐りきってしまったお菓子の家を大改造!」



「うわ!すごいニオイ!!」


ナレーション
「匠も思わず絶句の事態・・・
果たしてその結末は・・・?」

 

 

 

 

 

 

 


【コント・セルフ・ライナーノーツ】

おとぎの国×ビフォーアフターという発想から生まれたコント。

ぜひ、あの曲を脳内再生させてください。

 

 

【実際にコントを演じたい方のためのメモ】

人数:7人

ナレーション

長男

次男

三男

スタッフ

オオカミ


所要時間:3分~4分

難易度:★★★★☆

備考:映像作品のパロディなので、やるとしたら、映像作品になると思います。アニメでしょうね。

 

※コメントをいただいた方のブログには、近日中に伺います。(だいたい土曜日か日曜日)

 

【コメントを書きたいけど、感想がない方のためのコメントテーマ】

・このコント、演じるとしたら、誰が適任?

・こんなお題でコント書いてほしい

・このセリフ、いいね!(気に入ったセリフをコピペしていただければOK)


↓twitterです。(もふもふって名前ですが、僕です。フォローお願いします。)
Twitter
119

にほんブログ村 お笑いブログ 自作面白ネタへ
にほんブログ村


お笑い&ジョーク ブログランキングへ