ブラックジャック
「はい。次の方、どうぞ。」


塾生
「失礼します。」


塾講師
「失礼します。」


ブラックジャック
「今日はどうされましたか?」


塾講師
「実は、(塾生を指さし)この子のやる気スイッチを探してほしいんです。」


ブラックジャック
「ほう。やる気スイッチ。」


塾講師
「いつも、うちの塾では、生徒のやる気スイッチを探して、
それを押すことで、生徒のみなさんに勉強へのやる気を促すのですが・・・」


ブラックジャック
「はいはい。」


塾講師
「この子の場合、そのやる気スイッチが見つからなくて困っているんです。
お願いです。この子のやる気スイッチを見つけてください。」


ブラックジャック
「なるほど。わかりました。
では、さっそくですが、彼のCTスキャン画像を撮らせてもらっていいですかな?」


塾講師
「はい!!」

 

 

(CTスキャンを撮り終えて)

 

 

ブラックジャック
「(CTスキャンの画像を見ながら)・・・よし、わかりました。
手術をしましょう。」


塾講師
「手術ですか?!」


ブラックジャック
「大丈夫。これで、やる気スイッチを押せるはずです。」


塾講師
「よろしくお願いします!」

 

 

(手術室)

 

 

塾生
(手術台に横になって眠っている)


心電計
「ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・」


ブラックジャック
「それでは手術を始めます。」


助手
「よろしくお願いします!」


ブラックジャック
「メス。」


助手
(メスを渡す)


心電計
「ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・」


ブラックジャック
「・・・やっぱりな。」


助手
「なんですか?メスで切ったら、
中から灰色のボックスみたいなものが現れましたが。」


ブラックジャック
「配電盤だ。」


助手
「配電盤?」


ブラックジャック
「CTスキャンで輪切りの画像を見たとき、
お腹のあたりにボタンが密集している箇所があった。
おそらく、やる気スイッチはここにあるだろうと。」


助手
「なるほど。」


ブラックジャック
「プラスドライバー。」


助手
(プラスドライバーを渡す)


心電計
「ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・」


ブラックジャック
「・・・開いた。」


助手
「うわ。ボタンがいっぱい。
どれがやる気スイッチでしょうか?」


ブラックジャック
「1つずつ押してみるしかないな。
これかな。(1つボタンを押す)」


電子音
「ピピッ!」


助手
「うわっ!エアコンから冷風が!!」


ブラックジャック
「エアコンの操作ボタンだったか。
じゃあ、これか?」


電子音
「ピーンポーン。」


店員
「(手術室に入ってくる)いらっしゃいませ。
ご注文お決まりですか?」


助手
「あ、すみません。こっちのミスです。
帰ってください。(店員に帰ってもらう)
・・・先生!」


ブラックジャック
「店員を呼び出すボタンだったか・・・。
これかな?」


心電計
「ピッ・・・ピッ・・・ピーーーーーーーー」


助手
「先生!!」


ブラックジャック
「ヤバいヤバい。
これ違う。これ違う。これ違う。(もう一度ボタンを押す)」


心電計
「ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・」


ブラックジャック
「あぶねぇ・・・。ヤバいボタンがあるな・・・。
気を付けないと・・・。」


助手
「印つけておきますね。」


ブラックジャック
「このボタンかなぁ・・・」


電気
「パツンッ!!」

 

 

(部屋の中、真っ暗に。)

 

 

ブラックジャック
「うわっ!これ、部屋の電気のボタンか!
どうしよう。何も見えない。
もう一度、さっきのボタンを押さないと!
これか?」


電子音
「3件の新しいメッセージがあります・・・」


ブラックジャック
「これじゃない。これか?」


心電計
「ピッ・・・ピッ・・・ピーーーーーーーー」


ブラックジャック
「これヤバいヤツだ!
これはもう一度押して・・・」


心電計
「ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・」


ブラックジャック
「これかな?」


塾生
「うぉーーーーーーーっっっ!!!」


ブラックジャック
「あった!!やる気スイッチあった!!
どれ押した?
今、押したボタン大事だぞ?!
これか?」

 

 

(部屋の電気がつく)

 

 

ブラックジャック
「うわ!せっかくやる気スイッチ押したのに、
わからなくなっちゃった。
もう一回探さないと。」


塾生
「ZZZ・・・ZZZ・・・」


ブラックジャック
「それより、さっきから気になってたんだけど、
なんだろう。この配電盤の隣りにある穴とダイヤルは。
試しにメスを・・・(メスを穴に差し込む)」


塾生
「ZZZ・・・ZZ。(いびきが止まる)」


ブラックジャック
(メスを穴から抜く)


塾生
「ZZZ・・・ZZZ・・・」


ブラックジャック
「もしかして・・・。
(助手に)イヤホン持ってきて。」


助手
「はい。(イヤホンを渡す)」


ブラックジャック
(配電盤の隣りの穴にイヤホンを差し込む)


塾生
「ZZZ・・・ZZ。(いびきが止まる)」


ブラックジャック
「(イヤホンを耳につける)
あ、これ、イヤホン端子だ。
今、イヤホンからいびき聞こえるもん。」


助手
「(イヤホンを耳につける)あ、ホントだ。」


ブラックジャック
「(イヤホン端子からイヤホンを抜く)
・・・ということは、この端子の隣りのダイヤルは・・・?
(ダイヤルを回す)」


塾生
「ZZZ・・・ZZZ・・・(いびきの声が大きくなる)」


ブラックジャック
「ダイヤルを逆に回すと・・・?」


塾生
「ZZZ・・・ZZZ・・・・・・(いびきの声が小さくなる)」


ブラックジャック
「これ、声のボリュームの調整ダイヤルだ。
いびきがうるさいから最小にしておこう。」


塾生
「・・・・・・(いびきの声が聞こえなくなる)」


助手
「先生。やる気スイッチを。」


ブラックジャック
「そうだな。これかな?」


塾講師
「(手術室の外から)うぉーーーーーーーーっっっ!!」


ブラックジャック
「違う。これは違う人のやる気スイッチだ。
これかな?」


院内放送
「ピーンポーンパーンポーン・・・」


職員(院内放送)
「うぉーーーーーーーーっっっ!!」


院内放送
「ピーンポーンパーンポーン・・・」


ブラックジャック
「これも違う。この病院の職員のやる気スイッチだ。
これかな?」


塾生
「(起き上がって)うぉーーーーーーーーっっっ!!(再び寝る)」


ブラックジャック
「あった!このボタンだ。
では、このボタンを押しやすい場所に移植する手術を行います。」


助手
「はい!!」

 

 

(3時間後)

 

 

ブラックジャック
「手術は成功しました。」


塾講師
「ありがとうございます。」


ブラックジャック
「やる気スイッチを首の後ろに移植したので、
これで押したいときに、好きなだけやる気スイッチが押せますよ。」


塾講師
「ありがとうございます!!
(塾生に)ほら、キミからもお礼言って!」


塾生
「・・・。(口をパクパクしているが何も聞こえない)」


ブラックジャック
「ん?どうしたのかな?」


塾生
「・・・!(口をパクパクしているが何も聞こえない)」


ブラックジャック
「・・・どうした?何も聞こえないぞ?」


塾生
「・・・!(口をパクパクしているが何も聞こえない)」


ブラックジャック
「あ。」


塾講師
「どうしました?」


ブラックジャック
「声のボリューム、戻すの忘れてた・・・!」

 

 

 

 

 

 


【コント・セルフ・ライナーノーツ】
ハニューシカ(hanyu-shika)さんからいただいた「手術」というお題から
作ったコントです。

 

やる気スイッチを見つけるという設定が早めに思いついたので、
1週間コントの展開に時間を割くことができました。

 

ブラックジャックも出して、とあったので、ブラックジャックを登場させたのですが、
キャラを生かせなかったのが反省点・・・。

 

【実際にコントを演じたい方のためのメモ】

人数:4人以上

ブラックジャック

塾講師

助手

塾生


所要時間:4分~5分

難易度:★★★☆☆

備考:店員や職員も登場するので、6人いるのがベストですが、

セリフは1つずつしかないので、最悪、録音した音声を流すなどでもいいと思います。

手術の箇所は切るフリで表現で。

 

※コメントをいただいた方のブログには、近日中に伺います。(だいたい土曜日か日曜日)

 

【コメントを書きたいけど、感想がない方のためのコメントテーマ】

・このコント、演じるとしたら、誰が適任?

・こんなお題でコント書いてほしい

・このセリフ、いいね!(気に入ったセリフをコピペしていただければOK)


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