#3のコントですが、

独立しているので、#1、#2を読んでいなくても楽しめます。

 

ちなみに、#1はこちら

#2はこちら

 


 

(お城のトイレ)

 

 

ドレスを着た女性
(シンデレラをひっぱってトイレに駆け込んでくる)


シンデレラ
「(女性と同じドレスを着ている)ちょ、ちょ、ちょっと!何ですか?!」


女性
「どういうこと?」


シンデレラ
「はい?」


女性
「どういうことよ?」


シンデレラ
「何がですか?」


女性
「そのドレス!私と丸かぶりじゃない!」


シンデレラ
「そうですね。」


女性
「そうですね。じゃないわよ!
これから王子様と会うっていうのに、
ドレスが丸かぶりってめちゃくちゃダサいじゃない!」


シンデレラ
「そんなこと言われても・・・」


女性
「どこで買ったの?その服。」


シンデレラ
「あ、それが、これ言っても信じてもらえないかもしれないですけど・・・」


女性
「いいわよ、聞くから。」


シンデレラ
「今朝、私のところに魔女が現れて、
『あなたを舞踏会にふさわしい格好にしてあげる』って言って、
『ビビデ・バビデ・ブー』って魔法をかけられて、
この格好になったんです。」


女性
「・・・。」


シンデレラ
「やっぱり、信じてもらえないですよね。」


女性
「・・・何それ。」


シンデレラ
「すみません!でも、本当なんです!!」


女性
「違う。疑ってるんじゃない。
私もなの。」


シンデレラ
「え?私も?」


女性
「私も、今朝、目の前に魔女現れて、
『舞踏会にふさわしい格好にしてあげる』ってこの格好に。」


シンデレラ
「はぁ?!どういうことですか?!」


女性
「どういうことか聞きたいのはこっちよ!
何、あの魔女。
いろんな人のところを回ってるの?!」


シンデレラ
「とりあえず、どうします?」


女性
「とりあえず、ちょっとでも格好に差をつけた方がいいわね。
あなた、腰のリボンをもう少し、上に持っていって。」


シンデレラ
「そんな程度の違いで大丈夫ですか?」


女性
「あたしは髪の毛をほどくわ。
少しでもカブっているって印象をなくさないと・・・」


シンデレラ
「そうですね。
このままだと、ドレス丸かぶりの2人の女性って・・・
ホント・・・阿佐ヶ谷姉妹状態なので・・・」


女性
「いいわ。これで行きましょう。」


シンデレラ
「わかりました。」


女性
「どちらか片方が王子様に選ばれても、恨みっこなしってことで。」


シンデレラ
「了解です。」


女性
「よし、じゃあ行きましょう。(トイレから出る)」


シンデレラ
「はい!(トイレから出る)」

 

 

(少し経って・・・)

 

 

女性
(シンデレラとは違う別の女性を連れてくる)


シンデレラ
(2人についてくる)


女性2
(シンデレラたちと同じ格好をしている)


女性1
「どういうこと?」


シンデレラ
「どういうことですか?」


女性2
「あの・・・実は・・・」


女性1
「わかるわ。魔女でしょ?」


女性2
「そうです!魔女です!」


シンデレラ
「ビビデ・バビデ・ブー?」


女性2
「ビビデ・バビデ・ブーです!」


女性1
「何?あの魔女。
何が目的なの?
ただライバルを増やして回ってるだけじゃない。」


女性2
「もしかして、城の前に停まってたかぼちゃの馬車って・・・」


女性1
「あたしのよ。」


シンデレラ
「あと私のです。」


女性2
「あれ?他のは?」


女性1シンデレラ
「他の?」


女性2
「私がここに着いた時点で、
10台くらいかぼちゃの馬車があったんですけど。」


女性1
「ちょっとあの魔女、マジで何してくれてんの?!」


シンデレラ
「ちょっと、私、会場に行って、
他に同じドレスを着てる人がいないか探してきます!」


女性1
「お願い!」

 

 

(5分後)

 

 

(トイレに同じドレスを着た女性が12人ほどいる)

 

 

シンデレラ
「・・・どうします?」


女性1
「まだ増えるのかしら。」


シンデレラ
「とりあえず、ぱっと目に着いた人だけ連れてきたんで、
実際はもっといると思います。」


女性1
「ちょっと誰か、あの魔女止めて!!
王子様がこの集団見たとき、
『ちょっとマジで何が起きている?!』って思われるわ!」


シンデレラ
「とりあえず、全員、少しずつ差をつけましょう。」


女性1
「あなた、髪型をツインテールにして。」


シンデレラ
「あなたは口紅を変えましょうか。」


女性1
「あなた、ガラスの靴を左右逆に履いて。」


シンデレラ
「あなたはドレスを後ろ前に着てください。」


女性1
「あなた、ドレスを上下逆に着て。」


シンデレラ
「あなたはとりあえず、私服に戻ってください。」


女性1
「あなた、体操着着て。」


シンデレラ
「あなたはメイド服を着てください。」


女性1
「あなた、宇宙服ね。」


シンデレラ
「あなたはガチャピンの着ぐるみを着てください。」


鐘の音
「ゴーン・・・ゴーン・・・ゴーン・・・」


女性1
「午後9時だわ!!」


シンデレラ
「舞踏会が始まる時間ですね。
急いで戻りましょう。」

 

 

(舞踏会、会場)

 

 

シンデレラ
「すごい・・・。周りを見回すと、
ほとんど同じドレスの人ばかりですね。」


女性1
「みんな服装大丈夫?!」


シンデレラ
「ちょっとずつ差をつけたので大丈夫です。」


大臣
「王子の入場です!!」


シンデレラ
「あ、王子様が来る!!」


女性1
「誰が選ばれても恨みっこなしよ!」


シンデレラ
「わかってます!!」

 

 

(大臣の横にある扉がゆっくり開かれる)

 

 

女性1
「来るわ・・・」


シンデレラ
「来ますね・・・」


王子
(シンデレラたちと同じドレスを着て、会場に現れる。)


全員
「え~・・・」

 

 

 

 

 


【コント・セルフ・ライナーノーツ】

「シンデレラ」と「ドレス丸かぶり」という設定を組み合わせたコント。

 

一番ツッコまれないといけない人物(魔女)が登場しないという不思議なコントです。

 

 

【実際にコントを演じたい方のためのメモ】

人数:4人以上

シンデレラ

女性1

女性2

王子

大臣

所要時間:3分~4分

難易度:★★☆☆☆

備考:大臣および、3人目以降の女性はセリフでカバーできます。

なので、最低限必要なのは4人です。

登場人物全員が同じドレスを用意する必要があるという意味では、そこが面倒かもしれません。

 

 

※コメントをいただいた方のブログには、近日中に伺います。(だいたい土曜日か日曜日)

 

【コメントを書きたいけど、感想がない方のためのコメントテーマ】

・このコント、演じるとしたら、誰が適任?

・こんなお題でコント書いてほしい

・このセリフ、いいね!(気に入ったセリフをコピペしていただければOK)


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