(レストラン)

 


親指姫
(トイレから戻ってくる)

 

一寸法師
「・・・。」


親指姫
(席に座る)

 

一寸法師
「・・・。」


親指姫
「ん?どうしたの?不機嫌そうな顔して。」

 

一寸法師
「・・・なぁ。」


親指姫
「何?」


一寸法師
「・・・お前、浮気してるだろ?」


親指姫
「はぁ?何言ってるの?」


一寸法師
「実はさっき、お前のスマホに電話があって、
電話の相手の表示を見たんだけどさ。」


親指姫
「うわ。サイテー。人のスマホ覗かないでよ。」


一寸法師
「違うよ。見えちゃったんだよ。」


親指姫
「それで?相手は誰だったの?(スマホを取る)」


一寸法師
「中指王子。」


親指姫
「あぁ。」


一寸法師
「中指王子って誰だよ。
お前、俺と二股かけてんのか?」


親指姫
「違うわよ。兄よ。」


一寸法師
「あ、お兄さん?」


親指姫
「会ったことなかったっけ?」


一寸法師
「一度も。
というか、お兄さんいたんだ。」


親指姫
「そうよ。心配しすぎ。」


一寸法師
「この際、心配の種は全部消しておきたいんだけど。」


親指姫
「どういうこと?」


一寸法師
「スマホの登録データ見せて。」


親指姫
「はぁっ?!」


一寸法師
「いいじゃん。今ので不安になったんだよ。」


親指姫
「じゃあ、法師のスマホの登録データも見せてよ。」


一寸法師
「いいよ。あとで見せる。」


親指姫
「何もやましいことなんてないから。
(一寸法師にスマホを渡す)」


一寸法師
「(スマホをいじる)中指王子・・・。
これはさっきの人か。」


親指姫
「そう。兄よ。」


一寸法師
「人差し指女王。」


親指姫
「母ね。」


一寸法師
「小指大臣。」


親指姫
「私たちのお世話をしてくれる大臣よ。」


一寸法師
「中指王子。
中指王子2人いるけど?」


親指姫
「あぁ。1つ目のは右手の中指王子。
今のは左手の中指王子。いとこよ。」


一寸法師
「右手、左手ってあるんだ。」


親指姫
「うん。ちなみに私は右手。」


一寸法師
「へぇ。」


親指姫
「ちなみに、右手の人の血液を左手の人に輸血すると死んじゃうから、
私に万が一のことがあったら、よろしくね。」


一寸法師
「わかった。
・・・薬指新妻。」


親指姫
「あぁ。ご近所さんよ。
最近、引っ越してこられたんだけど、
いろいろお世話になってるの。」


一寸法師
「新妻で登録してるんだ・・・。
足の親指公爵。
・・・足の親指公爵?」


親指姫
「友達よ。」


一寸法師
「足の親指?」


親指姫
「そうよ。指は足にもあるからね。」


一寸法師
「なるほど。」


親指姫
「ちなみに、今の『足の親指公爵』は右足ね。」


一寸法師
「足の中指王子。
出た!中指王子3人目!!」


親指姫
「これもいとこよ。」


一寸法師
「足の小指王。」


親指姫
「父よ。」


一寸法師
「お父さん、足の小指なんだ。
追いやられてるね。」


親指姫
「家でも肩身の狭い思いをしてるわ。」


一寸法師
「ひじおじさん。」


親指姫
「父の兄ね。」


一寸法師
「あごおばさん。」


親指姫
「ひじおじさんの奥さん。」


一寸法師
「ひじとあごなんだ。」


親指姫
「ちなみに、ひじおじさんとあごおばさんは
くっついたことがないの。
人間のひじとあごみたいに。」


一寸法師
「(ひじとあごをくっつけようとする)
ほんとだ。くっつかない!」


親指姫
「どう?やましい登録データなかったでしょ?」


一寸法師
「(まだ、ひじとあごをくっつけようとしている)
がんばれば、くっつくんじゃないか?
えいっ!えいっ!無理だ・・・。」


親指姫
「聞いてる?」


一寸法師
「え?あ、うん。聞いてる。
安心した。」


親指姫
「約束よ。スマホの登録データ見せて。」


一寸法師
「いいよ。(スマホを渡す)」


親指姫
「(スマホをいじる)えーと・・・
三寸法師。」


一寸法師
「兄だね。」


親指姫
「二寸五分坊主。」


一寸法師
「兄の子供。甥だね。」


親指姫
「四尺師匠。」


一寸法師
「俺、今ダンス習ってるんだけど、ダンスの先生。」


親指姫
「3センチ親分。」


一寸法師
「知り合いの芸人。
芸名が3センチ親分。」


親指姫
「七厘名人。」


一寸法師
「友達だよ。
ゲームが得意で、付いたあだ名が七厘名人。」


親指姫
「120キロ親方。」


一寸法師
「元力士で今、六本木でちゃんこ鍋の店をやってる。」


親指姫
「そうなんだ。
今度行きたい。」


一寸法師
「いいよ。連れてってあげる。」


親指姫
「11秒03選手。」


一寸法師
「知り合いの陸上の選手。」


親指姫
「100ワット博士。」


一寸法師
「友人の発明家。
何か閃いたときに、
頭上で100Wの電球が光るから
この名前がついた。」


親指姫
「25分校長。」


一寸法師
「小学校時代の校長先生。
全校朝会の話が毎回25分ジャストだから25分校長。」


親指姫
「12ページ先生。」


一寸法師
「漫画家。毎週12ページの連載を持ってる。」


親指姫
「大江千里。」


一寸法師
「ミュージシャン。」


親指姫
「これで全部か。」


一寸法師
「こっちもやましいデータはなかったでしょ?」


親指姫
「うん。安心した。

 大江千里が登録データにあるのはびっくりしたけど。」


着信音
「ピロロロロロロロ・・・ピロロロロロロロ・・・」


一寸法師
「あ、スマホ鳴ってるよ。」


親指姫
「あ、中指王子からだ。」


一寸法師
「そういえば、さっき電話かかってきてたな。」


親指姫
「もしもし。どの中指王子?
あぁ、兄さんか。」


一寸法師
「あぁ。3人いるからね。」


親指姫
「何?何かあったの?
えぇっ?!大丈夫なの?!
わかった。すぐ行く!!(通話を切る)」


一寸法師
「どうかした?」


親指姫
「お父さんが・・・!足の小指王が・・・!」


一寸法師
「何?」


親指姫
「タンスの角に激突して重症だって!
あたし、病院に行ってくる!」


一寸法師
「俺も行くよ!
その病院って川の近く?」


親指姫
「えぇ。近くに川が流れてるわ。」


一寸法師
「俺のお椀の船で行こう。
この時間なら、川を下った方が早い!」


親指姫
「ありがとう!!」

 

 

 

 


【コント・セルフ・ライナーノーツ】

設定自体は前から思いついていたんですけど、そのままにしてました。

auのCMで一寸法師が出てきたので、このまま親指姫が出たらカブると思って、

急いで作りました。

 

 

【実際にコントを演じたい方のためのメモ】

人数:2人

親指姫

一寸法師

所要時間:3分~4分

難易度:★☆☆☆☆

備考:2人の会話劇であり、難しい演出などもないので練習すれば簡単に演じられると思います。

話が展開せず、ただただ名詞を挙げていくコントなので、ちょっと覚えづらいかもしれないです。

 

※コメントをいただいた方のブログには、近日中に伺います。(だいたい土曜日)

 

【コメントを書きたいけど、感想がない方のためのコメントテーマ】

・このコント、演じるとしたら、誰が適任?

・こんなお題でコント書いてほしい

・このセリフ、いいね!(気に入ったセリフをコピペしていただければOK)


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