教頭
「校長先生のお話です。
 校長先生、お願いします。」


校長
(朝礼台に上がる)


教頭
「一同、礼。」


生徒たち
(礼をする)


校長
「えー、お話を始める前に、みなさんに聞いておきたいことがあります。

 みなさんの中に、お父さん、またはお母さんが

 お医者さんをやっている人、いませんか?」


生徒たち
(誰も手を上げない)


校長
「いませんか?

 これだけいるのに、一人もいませんか?」


生徒たち
(誰も手を上げない)

 

校長
「では、みなさんの中にお父さんやお母さんが

 円谷プロに勤めている方、いませんか?」


生徒たち
(誰も手を上げない)

 

校長
「そうですか。

 なぜ、先生がこんなことを聞いたかといいますと・・・
 今朝起きたら、胸のところにカラータイマーがついてるのを見つけまして・・・


 まだ、今のところ、一度も起動していないのですが、
 もし、カラータイマーが起動したら、
 先生はM78星雲に帰らなければなりません。


 もし、みなさんのお父さんかお母さんにお医者さんか円谷プロの方がいれば、
 このカラータイマーについて、詳しく聞けるかと思ったのですが・・・
 そうですか・・・。いませんか・・・。
 
 では、気を取り直して・・・
 今日は毛利元就の名言についてみなさんにお話しします。
 毛利元就の有名な言葉に・・・」


カラータイマー
「ピコーン!ピコーン!ピコーン!ピコーン・・・!!」


校長
「鳴った!!

 カラータイマー鳴りだした!!
 高木先生、タクシー呼んで!!
 M78星雲に帰るから!!
 ・・・M78星雲ってどっちだろう・・・?」


生徒たち
(全員、左の方向を指さす)


校長
「(生徒たちが指さす方向を見て)あっち?!あっちなの?!

 よく知ってるね。
 それでは、先生はこの辺でシュワッチします。」


教頭
「一同、礼。」


生徒たち
(礼をする)

 

校長
「さて、急いで帰らないと・・・」

 

 

(校長、朝礼台を降りる)

 


カラータイマー
「・・・。(音が止まる)」


校長
「あ、止まった。

 よかった。これで急いで帰る必要なくなった・・・。

 高木先生!タクシーはもういいです。
 カラータイマー止まったんで。
 カラータイマー止まったんなら、お話の続きできるな。(朝礼台に上る)」


教頭
「一同、礼。」


生徒たち
(礼をする)


校長
「えー、お騒がせしました。

 今日はみなさんに毛利元就の・・・」
 
カラータイマー
「ピコーン!ピコーン!ピコーン!ピコーン・・・!!」


校長
「なんだよ!これから話をしようって時に!

 高木先生!すみません、タクシー呼んでください!!
 それでは、お先にシュワッチします。」


教頭
「一同、礼。」


生徒たち
(礼をする)


校長
「えーとM78星雲はあっちだから・・・」

 

(校長、朝礼台を降りる)

 


カラータイマー
「・・・。(音が止まる)」


校長
「えー・・・。どういうこと?

 話を始めると鳴りだして、話をやめると止まるの、これ?
 (朝礼台に上る)毛利元就の・・・」


カラータイマー
「ピコーン!ピコーン!ピコーン!ピコーン・・・!!」


校長
「やっぱりそうだ!!

 (カラータイマーに向かって)ウソです!!毛利元就ウソです!!」


カラータイマー
「・・・。(音が止まる)」


校長
「もうあきらめた!毛利元就の話、あきらめた!(朝礼台を降りる)」


教頭
「続いて、生活指導の大久保先生の話です。」


大久保
(朝礼台に上る)


教頭
「一同、礼。」


生徒たち
(礼をする)


大久保
「えー、先日、休み時間に廊下を走り回っている生徒が・・・」


カラータイマー
「ピコーン!ピコーン!ピコーン!ピコーン・・・!!」


校長
「なんで?!私じゃないのに!!

 大久保先生なのに!!
 ちょっと、大久保先生!話やめてくれる?!」


大久保
「廊下を走るのは大変危険ですので・・・」


校長
「何、話に没頭してるの?!

 わかるでしょ?!緊急事態なんだって!!」


大久保
「先月も廊下を走って他人とぶつかり、ケガをする生徒が・・・」


校長
「ちょっと誰か、大久保先生を止めて!

 あ、権藤先生!大久保先生を止めてください。」


権藤
(うなずく)


大久保
「ですので廊下を走るのは・・・」


権藤

(朝礼台に上り、大久保の首にチョップ。)


大久保
「うっ・・・!!(気を失う)」

 

カラータイマー
「・・・。(音が止まる)」


校長
「止まった止まった。危ない危ない。」


権藤
(大久保を抱きかかえ、朝礼台を降りる)


校長
「ご苦労様でした、権藤先生。」

 

権藤
(うなずく)


教頭
「校歌斉唱。」


吹奏楽部
(顧問の指揮のもと、校歌を演奏し始める)


生徒たち
「♪富ー士ーが見下ーろすー、まーなーびーやーでー・・・」


カラータイマー
「ピコーン!ピコーン!ピコーン!ピコーン・・・!!」


校長
「なんでだよ!!歌ってるだけじゃん!!

 ちょっと権藤先生、校歌の演奏を止めて。」


権藤
(うなずく)


吹奏楽部
(顧問の指揮で演奏を続けている)


権藤
(顧問の首にチョップ。)


顧問
「うっ・・・!!(気を失う)」


吹奏楽部
(演奏をやめる)

 

カラータイマー
「・・・。(音が止まる)」


校長
「もう・・・。なんとかならないかな。このタイマー・・・」


権藤
(顧問を抱きかかえ、校長の元に戻ってくる)


校長
「ありがとうございます。権藤先生。」

 

権藤
(うなずく)

 

教頭
「他に先生方の中で、何かお話しがある方、いらっしゃいますか?」

 

先生たち

(誰も手を挙げない)

 

カラータイマー
「ピコーン!ピコーン!ピコーン!ピコーン・・・!!」


校長
「また鳴りだした!とうとう何もしなくても鳴りだしたぞ、このタイマー!!

 ちょっと!権藤先生、なんとかして!!」

 

権藤
(うなずく)

 

校長
「早く!!早くなんとかしないと!!」

 

権藤
(校長の後ろに回る。)

 

カラータイマー
「ピコーン!ピコーン!ピコーン!ピコーン・・・!!」

 

校長
「もう!うるさいよ!このタイマー!!

 何なんだよ、このタイマー!!」

 

権藤
(校長の首にチョップ。)

 

校長
「うっ・・・!!(気を失う)」

 

カラータイマー
「・・・。(音が止まる)」

 

教頭
「一同、礼。」


生徒たち
(礼をする)

 

 

 

 


【コント・セルフ・ライナーノーツ】

2013年年末に作ったコント。

 

初回公開時とはオチを変えています。

それに伴って、構成も若干、変えています。

 

前回は結構、強引なオチだったのですが、

今回は自然な流れになったと思います。

 

【実際にコントを演じたい方のためのメモ】

人数:5人以上

校長

教頭

大久保

権藤

吹奏楽部顧問

所要時間:3分~5分

難易度:★★★☆☆

備考:音と共に光るカラータイマーを準備する必要があるので、小道具が大変です。

生徒たちをエキストラとして用意すると、礼をするときのバカバカしさが際立つと思います。

 

※コメントをいただいた方のブログには、近日中に伺います。(だいたい土曜日)

 

【コメントを書きたいけど、感想がない方のためのコメントテーマ】

・このコント、演じるとしたら、誰が適任?

・こんなお題でコント書いてほしい

・このセリフ、いいね!(気に入ったセリフをコピペしていただければOK)


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