#5のコントですが、#1~#5まですべて独立しているので、

前のコントを読んでいなくても楽しめます。


#1はコチラ


#2はコチラ


#3はコチラ


#4はコチラ








(財布が落ちている)



澤野
「(通りかかる)あ、財布だ。」



(澤野、財布を拾う)



澤野
「交番に届けるか・・・
 いや、ネコババ・・・
 落とした人、今困っているだろうなぁ・・・
 でも、今月厳しいし・・・
 あぁ!!どうしたらいいんだ!!」



ポン!(脳内に天使が現れる。)



天使
「落とし主が困っています。
 警察に届けましょう。」


澤野
「そうだよな。
 やっぱり、警察に届けないとな。」



ポン!(脳内に悪魔が現れる。)



悪魔
「・・・。」


澤野
「・・・。」


悪魔
「・・・。」


天使
「・・・ちょっと?悪魔!」


悪魔
「・・・。」


天使
「悪魔!セリフ!!」


悪魔
「あ、悪ぃ・・・。ボーッとしてた・・・。
 あなたが落としたのは、この金の斧ですか?
 それとも、この銀の斧ですか?」


天使
「違う!それじゃない!!」


悪魔
「悪い・・・。
 ボケてた・・・。」


天使
「ちょっと悪魔、どうしたの?
 心ここにあらずって感じだよ?」


悪魔
「あの・・・実は・・・。」



ポン!(脳内に先生が現れる。)



先生
「はいー。全員、席に着けー。」


天使
「ヤバイ。先生来た先生来た。(席に着く)」


先生
「今日は、みんなに残念なお知らせをしなければなりません。」


天使
「残念なお知らせ?」


その他天使、悪魔たち
「なんだろ、なんだろ・・・」


先生
「はい、ざわざわしなーい。ざわざわしなーい。
 悪魔。前に来なさい。」


悪魔
「はい。(先生の隣りに並ぶ)」


先生
「今まで、みんなと一緒に活動してきた悪魔だが、
 お父さんの仕事の都合で北海道に引っ越すことになった。」


天使
「え・・・?」


その他天使、悪魔たち
「マジかよ・・・。全然知らなかった・・・」


先生
「はい。ざわざわしなーい。ざわざわしなーい。
 悪魔。みんなに挨拶を。」


悪魔
「まぁ、そんなわけで突然だけど、引っ越すことになりました。
 短い間だったけど、楽しかったよ。」


天使
「ちょっと!引っ越すってどういうこと?!」


先生
「天使。落ち着きなさい。」


天使
「これが落ち着いてなんかいられますか!
 悪魔とは長年、コンビを組んで、
 財布は交番に届けようだの、
 ネコババしようだの、
 言い合った仲なんです!!
 それが突然、引っ越しだなんて・・・」


悪魔
「わりぃな。
 半年前から決まってたんだけど、
 この人が財布を拾わないとオレたち出てこれないだろ?
 だから、財布を拾った日がたまたま出発の日になっちゃたんだ。」


天使
「半年も前から決まってたなんて・・・。
 なんで、路上に財布、もっと落ちてないの!
 そうすれば、もっと早く悪魔から引っ越しのこと、聞けたのに!!」


悪魔
「天使・・・。」


天使
「最悪、この人が財布を自分で落として、自分で拾って
 悩めばいいのよ!
 そうすれば、私たちの出番があったのに!!」


先生
「天使。
 論点がズレてきてるから。」


悪魔
「黙ってたことは謝る。
 でも、これは仕方がないことなんだ。」


天使
「悪魔・・・。」


悪魔
「天使。
 お世話になった君には、どうかこれをうけとってほしい。(天使に何かを渡す)」


天使
「なに、これ。」


悪魔
「今までネコババした財布。
 使わずにずっととっておいたんだ。」


天使
「いや、もらえないよ。」


悪魔
「これを俺だと思って・・・」


天使
「いや、無理だって。」


悪魔
「遠慮しないで。」


天使
「いや、遠慮とか、そういう問題じゃなくて・・・
 これ、結局、人のお金でしょ?」


先生
「天使。
 ・・・もらっておきなさい。」


天使
「でも・・・」


先生
「いいから。」


天使
「じゃあ、遠慮なく・・・。」



ポン!(悪魔の父が現れる)



悪魔の父
「おーい。そろそろいくぞー。」


悪魔
「(父に向かって)わかったー。
 それじゃあな!(父の元に向かう)」


天使
「悪魔!!」


悪魔
「ん?(振り返る)」


天使
「・・・元気で。」


悪魔
「・・・あぁ!!(父の元に走る)」


天使
「がんばれよー!!」


悪魔
「(父の車から身を乗り出し手を振る)みんなー!さようならー!」


天使
「向こうに行っても、ネコババそそのかせよー!!」


悪魔
「お前も、財布は交番に届けるように説得しろよー!!」


天使
「風邪ひくなよー!!」


悪魔
「風呂入れよー!!」


天使
「歯みがけよー・・・!!
 ・・・行っちゃった。」


先生
「まぁ、悪魔は引っ越してしまいましたが、
 これからは悪魔の分までみんなでがんばりましょう。」


天使
「はい!!」


澤野
「・・・いや、あの、うん。
 引っ越しとかどうでもいいんだけどさ、
 この財布はどうするの?!」


先生
「はい、それではここで新しい転入生を紹介します。」


天使
「転入生?」


その他天使、悪魔たち
「誰だろ・・・。誰だろ・・・。
 男子かな・・・女子かな・・・。
 天使かな・・・悪魔かな・・・。」


先生
「はい、ざわざわしなーい。ざわざわしなーい。
 それでは紹介します。
 おーい、入ってきて。」



ポン!(脳内に転入生が現れる)



転入生
「今日から、この人の脳内に現れることになりました悪魔王です。
 みんな、僕のことを親しみをこめて、『サタン』って呼んでください。」


澤野
「悪魔よりスゲェの来ちゃった!!」








【コント・セルフ・ライナーノーツ】

もう天使と悪魔シリーズも第5弾です。


今回は天使と悪魔の設定と転校生の設定を掛け合わせてみました。


どちらも結構、王道のシチュエーションですが、

他の人がやってないであろう設定って結構あるものですね。








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