ドラえもん
(ボーッと突っ立っている)


のび太
「(部屋に走りこんでくる)ドラえもーん!!何か出して!!」


ドラえもん
(うなづく)


のび太
「ありがとう!ドラえもん!!」


ドラえもん
(ズボンのベルトに手をかけ、ズボンを脱ごうとする)


のび太
「(ドラえもんの手をつかむ)えっ・・・?」


ドラえもん
(一瞬止まり、のび太の方を向くが、すぐにまたズボンを脱ごうとする)


のび太
「(ドラえもんを止める)えっ?えっ?」


ドラえもん
(何故止める?という顔でのび太を見て、またズボンを脱ごうとする)


のび太
「(ドラえもんを止めようとする)いや、何で?何で脱ごうとするの?」


ドラえもん
(のび太の制止を聞かず、脱ごうとする)


のび太
「(止める)何で?!何でズボン脱ぐの?!
 ズボン脱がなくても、道具出せるでしょ?!」


ドラえもん
(脱ごうとするのをやめない)


のび太
「(止める)誰だ!!ドラえもんに変態願望を芽生えさせたのは!!」


ドラえもん
(必死に脱ごうとする)


のび太
「(止める)脱ごうとする力強っ!!
 ちょっとスタッフ!!ドラえもんを止めて!!」



(フロアスタッフ数人が駆け込んできて、全員でドラえもんを止める)



ドラえもん
(羽交い絞めにされながらも脱ごうとする)


のび太
「(止める)ドラえもん!よく考えろ!!」


ドラえもん
(スタッフを振り払い、ズボンを脱ごうとする)


のび太
「(止める)子供番組だぞ!!」


ドラえもん
(再びスタッフに羽交い絞めにされる)


のび太
「(止める)金曜夜のゴールデンだぞ!!」


ドラえもん
(のび太に耳打ち)


のび太
「『一本のレギュラーより一回の伝説』?
 何、江頭さんみたいなこと言ってんだ!!
 今までさんざん、金曜夜にレギュラー持ってただろ!!」


ドラえもん
(スタッフに羽交い絞めにされながらも、ズボンを脱ごうとする)


のび太
「ドラえもん!考えなおせ!!」


ドラえもん
(考え込む)


のび太
「お!考え直してくれた?」


ドラえもん
(近くの男性ADのズボンのベルトに手をかける)


のび太
「(止めようとする)何でだよ!!」


ドラえもん
(男性ADのズボンを脱がそうとする)


のび太
「ドラえもん!!何か出してと言ったことは謝るから!!」


ドラえもん
(右手で自分のズボンを、左手でADのズボンを脱がそうとする)


のび太
「片手でズボンを脱がせるのは無理だって!!」


ドラえもん
(スタッフに羽交い絞めにされながらもズボンを脱ごうとする)


のび太
「力強っ!!
 ちょっと!!サブにいるスタッフも来れる人は来て!!
 みんなでドラえもんを止めて!!」



(更にスタッフ集まってくる)



のび太
「(止める)いや、確かに『何か出して』とは言ったけどさ!!」



(『しばらくお待ちください』という画面に変わる)



のび太
「(音声のみ)誰もそんなもの出してとは言っていないっ!!」



(ドタドタドタという物音)



のび太

「(音声のみ)あ!ターゲットが音声さんに変わった!!音声さん逃げて!!」



(ガシャンという何かが割れる音)



のび太
「(音声のみ)今度は照明さんに変わった!照明さん逃げて!!」



(パリーンという何かが割れる音)



のび太
「(音声のみ)もう手当り次第か!ドラえもん!!」



(ドタドタドタという物音と数名の悲鳴)



のび太
「(音声のみ)あ!!すみませんでした!すみませんでした!すみませんでした!!」



(一瞬にして静かになる)



のび太
「(音声のみ)とりあえず、それを置いてください!!
 そして考え直してください!!」



(画面、再びスタジオに戻る)



ドラえもん
(『ちきゅう はかい ばくだん』を掲げて、のび太たちをニラんでいる)



(のび太や番組スタッフ、ドラえもんから距離を置いて、正座している)



のび太
「とりあえず、それを置いてください!
 いままでの非礼は謝るので!!」


ドラえもん
(ゆっくりと『ちきゅう はかい ばくだん』をポケットにしまう)


のび太
「はい。ありがとうございます。
 そして、ズボンを脱ぐのはやめていただけますか?」


ドラえもん
(再びポケットから『ちきゅう はかい ばくだん』を取り出し、頭上に掲げる)


のび太
「すみません!すみません!すみません!!
 脱いでいいです!それはもう存分に!!」


ドラえもん

(ゆっくりと『ちきゅう はかい ばくだん』をポケットにしまう)


のび太
「誰だよ、このタヌキに『ちきゅう はかい ばくだん』を持たせたの・・・」


ドラえもん
(ズボンのベルトに手をかけるが、手を止めのび太たちを見る)


のび太
「え・・・?
 あ、(拍手)よっ!!よっ!!待ってました!!」


ドラえもん
(満足そうな笑みにベルトに手をかけ、いよいよズボンを脱ごうとしたところで・・・)



【CM】



【1分後、CM明け】



ドラえもん
(カメラ目線で『ちきゅう はかい ばくだん』を掲げてニラんでいる)


のび太
「(カメラ目線で)絶妙なタイミングでのCMだったけど、
 今はドラえもんを刺激しないで・・・!!」


ドラえもん
(ゆっくりと『ちきゅう はかい ばくだん』をポケットにしまう)


のび太
「何で22世紀では『ちきゅう はかい ばくだん』なんか売ってるんだよ・・・
 一番、間違った使い道だよ・・・」


ドラえもん
(ズボンのベルトに手をかけたところでのび太たちを見る)


のび太
「え・・・?
 あ、(拍手)よっ!!日本一!!泣かすねぇ!!」


ドラえもん
(満を持して、という顔でいよいよズボンを脱ごうとしたところで・・・)



【クレヨンしんちゃん】



【5分後、クレヨンしんちゃんの途中で、再びドラえもんのスタジオに切り替わる】



ドラえもん
(『ちきゅう はかい ばくだん』を掲げ、ふたたびカメラ目線でニラんでいる)


テロップ
『番組の途中ですが、予定を変更して、ドラえもんが下半身を露出するさまをお送りします』


のび太
「(カメラ目線で)編成さん、対応すみません。
 さっきから脱ぐと言って聞かないもので・・・」


ドラえもん
(ゆっくりと『ちきゅう はかい ばくだん』をポケットにしまう)


のび太
「今だ!!」



(のび太たち、一斉にドラえもんに襲い掛かる。
 3人でドラえもんを羽交い絞めにし、
 のび太がドラえもんの背後に回り込み、
 ドラえもんのしっぽを引っ張る)



ドラえもん
(機能が停止する)


のび太
「やった!!」



(のび太たち、全員でハイタッチ。)



のび太
「(カメラ目線で)編成さん、ありがとうございました。
 もう通常の編成に戻ってもらって構わないです。」



(画面、再びクレヨンしんちゃんに戻る。
 が、3分後、再びドラえもんのスタジオに戻る。)



のび太
(番組スタッフたちと一緒に正座している)


ドラえもんプロデューサー
(『ちきゅう はかい ばくだん』を掲げている)


のび太
「・・・ど、どうぞ。」


ドラえもんプロデューサー

(『ちきゅう はかい ばくだん』を置く)


のび太
「(拍手)よっ!!千両役者!!ニクいねぇ!!」


ドラえもんプロデューサー
(ズボンのベルトに手をかけ、ズボンを脱ぎ始める)


のび太
「何で変態ばっかなんだよ、この番組・・・!!」


テロップ
『番組の途中ですが、予定を変更して、ドラえもんプロデューサー、ついにズボンを脱ぐ!をお送りします』












【コント・セルフ・ライナーノーツ】

最近、仕事が忙しくて、こんなコントしか思いつきませんでした・・・

しばらく、こんな感じのが続くと思います。