鬼の研究


4年3組 早川祐介


■研究の動機
来年の話をすると、鬼が笑うというので、
本当に笑うのか実験してみた。



■用意するもの




■実験内容

【実験】
来年の抱負を語った。


【結果】
うっすら笑みを浮かべながら、
「まだ、その話は早ぇーよ。」と言われた。


【実験】
中学は私立に行きたいという話をした。


【結果】
「3年も先じゃねーか!」と
手を叩いて大笑いされた。


【実験】
2020年の東京オリンピックの話をした。


【結果】
呼吸困難になるほど爆笑した。


■気づいたこと
未来であれば未来であるほど、大笑いすることがわかった



【実験】
去年の自由研究の話をした。


【結果】
ぴくりとも笑わなかった。


【実験】
小学校入学式のエピソードを語った。


【結果】
キレられた。


【実験】
僕の赤ちゃんの写真を見せた。


【結果】
家の中で大暴れされた。


■気づいたこと
過去であれば過去であるほど、機嫌が悪くなることがわかった。



【実験】
NHKの大河ドラマを見せた。


【結果】
チャンネルを変えられた。


【実験】
来年の大河ドラマの予告を見せた。


【結果】
ちょっと考えた結果、爆笑した。


【実験】
鬼をタイムマシンに乗せて、2020年にタイムスリップした。


【結果】
2020年についた途端、大爆笑した。


【実験】
2020年の世界で2018年の出来事の話をした。


【結果】
パニックになってしまった。


【実験】
鬼を連れて、1600年にタイムスリップした。


【結果】
戦場を見て、「てめー!これ関ヶ原の戦いじゃねーか!」とキレられた。


【実験】
鬼を連れて、1575年にタイムスリップした。


【結果】
戦場を見て、「てめー!これ長篠の戦いじゃねーか!」とキレられた。


【実験】
鬼を連れて、1467年にタイムスリップした。


【結果】
戦場を見て、「てめー!これ応仁の乱じゃねーか!」とキレられた。


【実験】
「歴史に詳しいですね。」とほめた。


【結果】
「職業柄、そうなっちゃうんだよね。」と答えた。


【実験】
現代に戻ってきた。


【結果】
時々、2020年の世界が頭をよぎり、
思い出し笑いするようになってしまった。


同時に、過去の合戦が頭をよぎり、
思い出しブチギレをされるようになってしまった。




■実験を終えて


実験終了後、実験に使用した鬼を鬼ヶ島に帰すことにした。


鬼ヶ島に着いた途端、鬼は仲間たちの元に走って行った。


しかし、タイミング悪く、
この日、鬼退治のために鬼ヶ島にやってきていた桃太郎と鉢合わせになり、
鬼は桃太郎に追い掛け回されていた。


鬼は桃太郎に懲らしめられながら、
「桃太郎・・・?昔話・・・?昔の話じゃねーか!」とブチギレていた。









【コント・セルフ・ライナーノーツ】

「来年の話をすると、鬼が笑う」というネタのメモ書きから広げたコント。


「来年の話をすると、鬼が笑う」⇒「鬼が笑わなければ、来年の話ではない」

というところから、もう少し広げれそうな感じがしたのですが、

書いててよくわからなくなってしまったので、バッサリ切りました。