日々、慌ただしさに追われてる。
仕事や人生に結果を出さなきゃいけなかったり。
色々な形にしなければいけなかったり・・
背負いきれないほどの、過ちや過去の荷物を背負って生きている。
ここ最近のこのクソ暑い日々や、日々変わる天気にも辟易していた。
「ふぅー。」
「溜息を吐けば、幸せが逃げて行く」そう言われた事を思い出す。
しかし、一歩、右足、左足と出すだけで、汗が額から、首筋から、脇から、胸元から滴り落ちる。
「今日も、クソ暑い!」
思わずこぼしたくなる。
パソコンにレッスン着、沢山の資料に小道具をリュックに詰め込みそれを背負って家を出た。
「楽しい筈の憂鬱な日曜日」が始まる。
「踊る事」「教える事」はとっても楽しい。
しかし、教える事、振りを作る事と
自分が踊る事は、また、別のことだ。
何にもしていないのに「疲れた」と言葉が勝手に口をつく。
そんな気持ちを振り払い、家を出てすぐの脇道に競い合うように咲いていた向日葵を見つけて目を奪われた。
「行ってらっしゃーい!」と、元気よく、笑って、送り出すようにこっちを向いて誇らしく、咲いている向日葵に、何故か胸打たれ、足を止めた。
慌ただしく、過ぎて行く毎日は、「しなきゃいけない事」だらけで大切な事や、大切なものを忘れてしまいそうになる。
心の中まで、押しつぶされそうだけれど
ただただ真っ直ぐ、太陽に向かって咲く、たくさんの向日葵を見て、なぜか熱いものが頬をつたった。
ただただ、純粋にこちらを見ている。
まるで、子供が親を見ているように。
この夏。
今日、この時にしか咲かないひまわり。
「命がここにあるよ! 動けない命だけどね!」
「一生懸命、精一杯、枯れるまで咲いているから!」
「動ける君は、夏が終わっても、まだまだ先が長いんだ! 慌てないで頑張って!」
「ファイト!」
ひまわり達の声が聞こえた気がした。
束の間、ひまわり達の写真を撮った。
そう。
今は夏。
今年、たった一度の夏。
「暑い、暑い」と文句を言う前に・・
もっと、大切な感謝の気持ち、伝えなければ・・。
生かしてくれて「ありがとう」
兎に角、今日も、俺にできる些細な事を頑張るよ!
お前たちみたいに「見ただけで、見るものを幸せな気持ちにさせる事」なんてできないけれど
人として、関わり合ったすべての人に感謝の気持ちを込めて・・
役立てる事が出来ますように、精進して行くよ。
7月のひまわりは、無邪気に笑う子供の様に
俺の心をすり抜けて行った。