宗教に依存するのも、スピ系にハマるのも同じ心理らしい。 | 古民家の雑貨屋 アート工房 風 ふうさんの手しごと日和

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岡山県の和気町で雑貨屋&クラフト工房をしています。
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隠れ家的な工房の日々の暮らし、ちょこっとのぞいて見てくださいな。

最近読んだネット記事に

『宗教に依存する人』

『スピ系にハマる人』

ついでに・・・

『陰謀論にハマる人』も・・・

 

どうやら根っこには同じような

心理状態があるらしい・・・。

 

やっぱりな・・・と思いながらも

周囲を見渡すと結構な割合で、

宗教やスピ系のモノに救いを求めて

いる人が居ることに気づく。

 

そしてまた、そうした『ハマる』ことから

引き返すように説得することもこれまた

非常に難しい・・・。

 

「友達が子供の不調をきっかけに

スピ系にハマってしまった。」

 

「友人が、家族の死をきっかけに

宗教団体に入信してしまった。」

 

どうしたらよいか?というような

悩み相談も受けるが、結果的には

『本人が気が付かない限り、引きもどす

のは非常に困難だ・・・』ということ。

 

「それで、一回の相談料でどれくらい

とられて、どれくらいの頻度で通ってるの?」

 

「月に一回で、数千円くらいらしい・・・

話を聞いてもらったら、すっきりして

前向きになれるんだって・・・」

 

「それくらいなら、もうそっとしておきなさい。

愚痴聞き料だと思って・・・。

数十万、数百万と寄進してるんだったら

止めなきゃいけないけど、数千円で

気分が晴れるなら、占いに行くのと

あまり変わらないから・・・。」

 

ハンドパワーで直してもらってるらしい

という話だが・・・

 

人は自分について語るということで

脳内に快楽ホルモンが出るように

なっている。

 

だから、愚痴を吐いて、誰かに聞いてもらう

というだけで、幸せな気持ちになるのだ。

 

それは脳のメカニズムを利用した

スピ系ビジネスだと思われる。

 

けれども、その悩みにつけこんで、

あるいは、霊障などと脅かして

高額な除霊を進めるようなことを

していないのなら、あまり問題は無い

と思われる。

 

「過去のことの恨みは忘れて、

前向きに生きたほうがいい!って

言われたらしい・・・」

 

「言ってることもまっとうなら、

まあ、カウンセリングに通ってるのと

同じことよ・・・数千円なら、

愚痴聞き料、あるいは、手間賃と

思っても問題ない金額だし、何よりも

当人がそれで気持ちが救われるのなら

是が非でも辞めさせないと危ないという

ほどのものじゃない・・・。」

 

「そう・・・じゃあ、そっと見守って

おいたらいいのね・・・」

 

スピ系にしても、

宗教にしてもそう・・・

 

近頃問題になった、多額献金の

宗教団体のようなことが無ければ・・・

 

その宗教の教えが、心のよりどころ

になる場合もある。

 

月に数千円のお供えなら、神社で

お祓いをしてもらうのと同じことなので

それほど目くじらを立てることは

無いのではないかと、言っておくようにしている。

 

世の中には、科学で証明できないような

現象も確かにある。

 

それらの現象に何らかの理由をつけて

安心したい!という気持ちがあることも

確かだし、それで一儲けしてやろう!って

いう、輩が居るのも確か・・・

 

その者たちが語る『能力』が本物か

どうか?という議論よりも問題なのは

『そこに頼らなければならない自分の

心の持ちよう』なんだけれどもね・・・

 

それとて・・・

 

時として、藁にもすがりつきたい

気分になる時もあるのよ・・・

 

特に、大事な人を失うという

喪失体験がある人にはね・・・

 

ましてや、子供を失うとなると・・・

 

だから、もしもそれが救いに

なっているというなら、その霊能者の

真偽を確かめるよりも大事なことがある

と思うのよね・・・

 

まあ、それでも数千円くらいなら・・・

ってことだけどね・・・。

(中には、数百万とかのお布施を

要求される場合もあるし、基本

そうした霊能者装うスピ系ビジネスには

近づかない!が良いんだけど・・・)

 

そうしたものを取り締まり、糾弾する

動きが加速している昨今、それも

法整備が出来てきていいとは思うけれども・・・

(新たな被害者を出さない!という意味では)

 

だけどもね・・・

 

大事なことが抜け落ちてるのよね・・・

 

様々な『生きづらさ』や『心の重荷』

を抱えた人達の受け皿がこの世には無い!

ってことよ・・・

 

心療内科も予約でいっぱい!

 

脳科学の本を読んでも素人には

難しすぎる。

 

心理学を勉強する労力なんて

忙しい毎日では作れない。

 

そんな人たちが、救いを求めて

藁をもつかむ気持ちで、門をくぐるのが

宗教やスピ系のモノになってしまう。

 

こうして、自称霊能者やら、

自称カウンセラーやら、自称セラピスト

やらが、弱った人を相手に金儲けを

たくらむという構図が出来上がってしまう。

 

根本にあるのは、『生きづらさ』を

受け止める『受け皿』が、社会に

用意されていないってことよ・・・

 

だから、お金が無くて困っている人は

投資セミナーや、金儲けセミナーに

ハマって借金してまでセミナー受ける。

 

その借金が払えなくなれば、

闇バイトにまで手を出す。

 

元をただせば何なのか?

 

『生きづらい』のよね・・・

 

心の受け皿も、経済的な救済措置も、

何もないのが今の社会。

 

公共機関の救済措置では

救われない人たちがあふれて、

そうしたものにでもすがらなきゃ

どうにもこうにも生きていけない

そんな世の中・・・

 

だからね・・・

 

占いだろうと、スピ系だろうと、

少額で心の安らぎが得られるなら

それにまで目くじらを立てて

強制的に引き離さなきゃならない!

とは思わない・・・

 

ある意味、『押し活』なんて

言うのも、一種の宗教だからね・・・。

(押し活も過ぎれば、宗教のよう・・・)

 

何かに『ハマる』(すがる)という行為

そのものを責めることは出来ないんじゃないかな?

 

そのことによって救われる人もいる。

 

いや、そうでもしないと

この世に『救い』が無いんだよね・・・

 

『救いの手』が用意されているなら

そもそも、そうしたものに『ハマる』

必要は無いわけだから・・・

 

『ハマる人』の心の弱さを責める前に、

この社会にいかに『救いの手が無いか』を

考えないといけないのかもしれない・・・

 

大金をつぎ込んでしまうほど・・・

洗脳されてしまうほど・・・

 

・・・って言うのはさすがに問題

だけれども、ある種の『救い』が

そこにあるなら・・・

 

宗教も、スピ系も『押し活』と

同じなのかもしれない。

 

まあ、そうは言っても

私個人としては、『霊的なモノ』を語って、

偽りの能力で金儲けをする連中とは、

お付き合いしたくないですけどね・・・。

 

なぜ?って・・・

 

そんなことをしている人の

『パーソナルが問題だから!』ですよ・・・

 

『自己愛性パーソナル』・・・

 

傲慢と卑屈を行ったり来たりし、

自己憐憫、依存、責任転嫁をする人たち・・・

 

そんな人たちと関わっていたら

『搾取されるだけのカモ』に

なってしまうからですよ!

 

生きてる人間の中身が『生霊』

なんですよ。

 

その霊性(パーソナル)が

まるで『地縛霊みたいだ!』としたら

それにかかわることの危険性を

考えてみてほしいんですけどね・・・

 

さりとてそんなものたちにでも

すがらないと生きていけないというのなら

それも仕方のないことなのかもしれない・・・

 

こうして、経過観察しないといけない

宗教やスピにハマる人たちが

周囲にはけっこう居るのよね・・・