「ナナ、タイ行こーよ」
「行かない (-ω-)」
「ナンデ!?行こーよ(`ε´)」
「やだね (-ω-)」
こんな会話を、
ここ3,4年の間に多分200回以上はした。
私はアジア、一切興味なし。
そしてアジア料理がキライ。
タイ料理なんかもってもほか。
パクチーとか、存在の意味合いが分からない。
断っても断っても、私をしつこくタイに誘う男、
大人気連載漫画、「グラップラー刃牙」でお馴染、
いたがきぐみ・取締役 兼 チーフアシスタントでもある、
浦 秀光・43歳。
バキの取材でタイに行ってからというもの、
毎年毎年、多い時は年に2回はタイに行き、
そのたびに感動を伝えてくる。
彼は私の、血はつながってないが、言ってしまえば「兄」である。
彼は両親を早くに亡くしていて、
7年くらい前に離婚もしていて子供もいないので、
今は天涯孤独の身。
かなりロックな身の上である。
普段お世話になっているので、
私には、もし彼に何かあったら、
板垣恵介先生や、
彼の地元、福岡県・小倉市のお坊さんに連絡を入れるという
仕事がある。
だから私の家族といえば、
父親、母親、叔母、弟、弟の嫁である妹、そしてこの「兄」。
そんな感じの存在である。
普段めちゃくちゃ忙しいこの彼だが、
どうもゴールデンウィークは、結構なロンバケらしく、
また執拗にタイへの勧誘が始まった。
いくらタイに誘われても、興味が全くないので、
私には情報がない。
どんな所かも知らないし、どの辺にあるのかも知らない。
唯一知ってる情報といえば、弟がムエタイをやっていて、
トレーナーがタイ人だった為、
「タイ人の笑顔は本当に素晴らしい」
という事を何度も言っていたのだが、
それくらいだ。
ここからは、私と彼の会話を聞いて欲しい。
ウ:「ナナ、マジ、タイは一回行っとけって!」
ナ:「やだね。行きたくない」
ウ:「なんで??行ったこともないのになんでヤダとか言えるわけ??」
ナ:「タイ料理キライだし、興味ないから」
ウ:「とりあえず、俺はタイに行くから、付き合ってよ!」(←超B型)
ナ:「だからやだって言ってんがな!何年も!誰か違う人誘えやぁ!」
(興奮してるので新潟弁)
ウ:「俺には、人生の先輩として、ナナにいろいろな世界を見せるという責任がある!」
(多分自分が行きたいだけ)
ナ:「いーから、見せなくて(`ε´)」
ウ:「いや、そーゆーわけにはいかない。だいたい、お前がこれから結婚して、
旦那の給料が超ー少なかったとして、子供とかもいたら、
この先の人生、タイに10日間ものんびり行ってられることなんてないんだぞ!」
ナ:「・・・・・・(-""-;)」
ウ:「とりあえず、1回行っとけ」
ナ:「・・・・・・(-""-;)」
そして、おもむろに携帯を取り出し、
ウ:「・・・・・・・あ、もしもし??オツカレー!元気??
あのさ、5月2日から12日迄ナナとタイ行くことになったんで、
チケットお願い!!んで、途中、バンコクからプーケットに移動するんで、
帰りの飛行機はプーケットからにしてもらえるかな??
あ、ホテルは現地行ってから取るからいーや。
うん、そんじゃ、よろしお願いしますーハイー」
え!?(=◇=;)
決定スか!?
意志確認なしっすか??
決めやがった・・・・・(-ω-)
コイツ、
勝手に決めやがった・・・・・・(-ω-)
もー知らん。
どうにでもなるがいい。
つか、
タイってどこ??(=◇=;)
次回へ続く