今日はイキウメの「散歩する侵略者」を見てきました。
いつも通りの現代劇なんですが、イキウメワールドに引き込まれます。
不思議な物語に、ところどころ笑いもあり、最後はほろりと、正に大活躍。
大満足の舞台でした。
さて、これからはネタバレ有なので、これから観る方はご遠慮下さい。
まず、「散歩する侵略者」というだけに、侵略者が主役です。
そして、この侵略者=宇宙人は「概念」を奪うんですね。
奪われた人は、その「概念」を失くしてしまう。
それを表現する役者さんが凄かったですね。
まずは、主役の真治役の窪田さん。
最初は子供の様な真治がだんだん「概念」を奪う事で、だんだん人間らしくなるのですが、
それでも、どこかぎごちない宇宙人を見事に演じていました。
そして、最後に「愛の概念」を奪った時の慟哭は心打たれます。
周りから、鼻をすする音が聞こえてきたし、私も危うく泣いてしまうところでした。
それぐらいの迫真の演技。
また、別の宇宙人の天野の人間の常識が通用しない。
正直、イライラさせてくれる演技が上手いですね。
主治医から、「概念」を奪う際なんですが、一度では上手くいかず、
さらに重ねる描写と言い、本当に物語も良く出来ていたと思います。
見ていて、「デスノートか」と思うような展開。
それでいて、最後は愛は勝つみたいな。
イキウメにしては、最後はストレートに終わりましたが、こういうのも良いですね。
出来れば、その後が見たかったところ。
まぁ、考えさせられる終わり方はイキウメらしいですか。
いや~本当に面白かったです。
次回の公演が早くも楽しみ。
次はどんな世界を見せてくれるのでしょうか。