こんにちは。ガサ入れ300回 元マルサの税理士 飯村正三 です。
私の失敗談の前にもう少し「特殊関係人」についてお話しします。
特殊関係人とは、いわゆる「愛人」のことですが、この特殊関係人は脱税事件では重要な鍵を握っています。
なぜだと思いますか?
やはり、映画「マルサの女」にも描かれていました。この特殊関係人の取扱い(ちょっと語弊がありますが、あえて言います)を間違えると脱税事件においては致命傷(脱税者にとって)になります。
一般的に特殊関係人は女性ですが、中には男性の場合もあります。
私が担当した事件ではありませんが、女性の会社経営者がホストに入れ込んでしまい、最初は自分の小遣い程度だったものが段々エスカレートして脱税してまで、どんどんお金を貢いでいた。という事案を聞いたことがあります。
男女の仲はどうなるかわかりません。
夫婦関係がしっくりいかなくなり、旦那が奥さん以外の女性に走ってしまうこともよく聞きますね。
世間では不倫と呼ばれるかもしれませんが。特殊関係人は一般的には愛人で不倫の有無はよくわかりません。
昨日、お話しした事案では、奥さんはその存在を知っていました。
社長も夫婦関係をきちんと普通に継続していたようです。
「二人の女性との関係をうまくやるのが男の甲斐性だ。」と昔は言われたような気がします。と言っても今も昔もバレれば大変なことになりますね!
また、情が出てくると不正資金を自宅ではないところに隠そうとします。
そこで特殊関係人のもう一つの大事な役割となります。
確か映画では、ラブホテルの「真実の売上明細書」を特殊関係人に「処分しておけ!」というシーンがありましたね。
ただ、映画では社長に新しい愛人が出来て、社長がその女性のところに頻繁に行くようになったため、それを嫉妬した前の愛人が、国税局へ脱税情報を通報し、「真実の売上明細書」を外のゴミ箱にわざと捨てて国税局に拾わせましたね。
怖いですね!
映画とはいえ、実際にあった事件を再現したと聞いていましたので・・・。
怖いですね!
いつまでも夫婦円満が大切ですね!
マルサは見てますよ!