日本のフォスターと呼ばれる作曲家、中山晋平さんをご存知でしょうか?
【證誠寺の狸囃子】【肩たたき】【シャボン玉】【てるてる坊主】など、
彼の名前を知らなくても、メロディを聞けば誰もが知っているものばかりです。
生誕の地、長野県中野市に中山晋平記念館があります。
中山は、1887年(明治20年)長野県下高井郡新野村(現・中野市)に生まれます。
上京して島村抱月の書生となりながら、東京音楽学校(現在の東京芸大音楽部の前身)を卒業します。
卒業後、小学校の教員を務める傍ら、童謡の作曲を手掛けていました。
『シャボン玉』『てるてる坊主』『雨降りお月』『証城寺の狸囃子』
『こがね虫』『あの町この町』『背くらべ』『鞠と殿様』『肩たたき』
『あがり目さがり目』『兎のダンス』『鞠と殿さま』
記念館には彼の作品が歌碑に刻まれていました。こちらは『背くらべ』の歌碑です。
中山は、新民謡の作曲も数多く残しています。
故郷の中野市、隣の須坂市、野沢温泉、諏訪、など多数の民謡が今でも歌われています。
今年、一番歌われた中山晋平が作曲した歌といえば、東京音頭かもしれません。
東京ヤクルトスワローズ、FC東京の応援歌として歌われています。
今年、セ・リーグを圧倒的な強さで優勝したヤクルトスワローズの観客席で、
ビニール傘を振りかざして『踊り踊るなーァら、チョイと東京音頭♫』と歌われていました。
この曲は1933年に作れていますから90年間歌われて続けたことになります。
記念館を入ると右側に大きなたぬきが置かれていました。
手前には水色のBOXが置かれており、『シャボン玉』と書かれています。
ボタンを押すとメロディが流れますと書いてあるので『ポチッ』と押してみました。
『シャボン玉』のメロディと一緒にたぬきの口からシャボン玉がでてきました。
たぬきの口からシャボン玉? なぜ たぬきなのか。
中野市にはたぬきが多いのか?
そんなことを思いながら施設をあとにし、帰り道の途中で案内板を見つけました。
案内板には『晋平の里』證誠寺の狸ばやしコースと書かれていました。
案内に沿って行くと、立派なたぬきの石像が置かれていました。
お約束の傘をかぶり、徳利をぶら下げているたぬき像です。
たぬき置物は「たぬき→他抜き→他を抜く」 という語呂合わせと願いから、
商売繁盛、開運、出世、招福、金運向上の縁起物とされています。
また、たぬき言えば、狐と一緒に人を化かしたり、『ポンポコ』とはらつづみを打つと言われています。
ちなみに中野市にある日帰り温泉の名前は『ポンポコの湯』です。
ユーモラスな存在のたぬきを歌ったのが『證誠寺の狸ばやし』です。
たぬき像の横に建てられた歌碑には『證誠寺の狸ばやし』の歌詞が刻まれていました。
誰でも歌える歌ですよね。
證誠寺は千葉県にあるお寺で、お寺にまつわる昔話を童謡にしたものといわれています。
たぬきが出そうな里山の散策も楽しいものです。
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