長野市松代町にある松代城址(海津城)の大手門です。

 

戦国時代、上杉謙信の信濃攻撃に備えて、武田信玄が山本勘助に命じて築城した千曲川の畔に立つ天然要塞です。                

 

1561年9月9日夜、武田信玄は妻女山にいる上杉謙信に奇襲を仕掛けます。

自らは霧を利用して、伏せ部隊(本隊)として川中島の八幡原に布陣しますが、奇襲を見破り、夜のうちに川中島に進出した上杉謙信と大激戦を繰り広げられました。                

 

松代城は江戸時代に入って松代藩真田家の城となりました。

初代藩主 真田信之は、真田幸村の兄であり、文武奨励、殖産興業を行い、真田家は幕末まで続きます。                

                

松代は城下町として栄え、武家屋敷風の建物が立ち並び歴史ある風情の街並みが残され観光客が大勢おとずれる観光地となっています。               

 

武家屋敷を思わせる通りに六文銭が刻まれた車止めがありました。

                

きれいに整備された道路に門と塀に囲まれた歴史あるお屋敷が佇んでいました。

 

 

長野市松代町は日本を代表する音楽家を数多く輩出しています。

作詞家では、山上武夫(おさるのかごや)、坂口淳(子鹿のバンビ)。

作曲家では、草川信(夕焼け小焼け)海沼実(カラスの赤ちゃん)など誰もが知る曲ばかりですね。

 

今回ご紹介する、童謡「里の秋」を作曲されたのが、松代出身の海沼実さんです。

暑さも一段落して秋が近づく中、長野市松代のつつみ公園内に『里の秋』の歌碑を訪ねました。

 

落ち葉のような形と色合いをして、いがに包まれた栗が刻まれ、栗の実が2個、歌碑の前に置かれています。   

 

♫『里の秋』♫

一番 しずかなしずかな 里の秋  お背戸に 木の実の落ちる夜は

   ああ かあさんとただ二人  栗の実煮てます いろりばた

二番 明るい明るい 星の空  鳴き鳴き 夜鴨の渡る夜は

   ああ とうさんのあの笑顔  栗の実 食べてはおもいだす

三番 さよならさよなら 椰子の島  お船に揺られて 帰られる

   ああとうさんよ 御無事でと  今夜も かあさんと 祈ります

             

 

この曲は、昭和20年、日本放送協会(NHK)が企画したもので、新曲の童謡を海沼実に作成を依頼しました。

放送日は、12月24日に決まりましたが、依頼されたのはわずか1週間前のことでした。                

                

あわててた海沼は適当な童謡を探しました。

すると、旧知の斎藤信夫作『星月夜』(ほしづきよ)という童謡が目に留まりました。                

                

                

この童謡は、1941年(昭和16年)に作られたもので戦争に行った父親へ幼子が思いをはせる内容でした。

戦争中の作られた童謡のため、3番、4番の詩が戦後の時代にふさわしくないもので、3番で南島で戦う父親の無事を願い、4番では自分も将来兵隊になって国を護るというものでした。

 

そこで、3番の詩を新たに作詞して曲をつけて発表します。

今では、誰もが知る童謡となりました。少しものさみしさを感じる曲ですが、背景には戦争があったのですね。

 

 

 

 

 

 

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アスザック株式会社 インフラエンジニアリング事業部 海外石材チーム

 

 

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