ノア2024.9.1大阪大会TV観戦記 | 俺ってデビルマン!?

俺ってデビルマン!?

知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。



 相変わらず、『自由と信念』を感じさせない、まったく興味が持てない今現在のノアをやってるんだな〜と思って見ていたところ、あっと驚く展開に!


 先ほど、引退を表明した小川良成さんがTV解説者としてこの日の中継に登場!しかも、解説者としてもあくまでマイペースで、小川さんらしさを終始に渡って見せていたのだ。


 Abemaになってからのノア中継といえば、試合に関係ない選手のプライベートの話題で盛り上がったり、これも試合に関係のない解説者の近況などで大騒ぎしたり、とかくオールドファンの顰蹙をかう実況ばかりだったのだが、小川はこれに付き合うことなく、自身の近況を深くツッコまれると「試合が始まってますよ」とピシャリ。


 またこれもAbemaになってからの中継の特徴で、選手や闘いを美辞麗句ばかりを並べ立て、自画自賛の嵐で必要以上に盛り立てるのだが、これには逆に見ている者をシラけさせる結果も招いていた。


 が、小川さんは選手各自のいい点、悪い点を冷静に分析。時には厳しい言葉も浴びせるが、それが実に的を得ているので、説得力は充分。だからこそ、その選手のファンが聞いていても、決して悪い気はしなかったはず。


 しかも自分の意見を強引に正当化することはなく、あくまで一個人の意見であることを強調。異なる価値観を全否定するのではなく、肯定する姿勢を崩さないところがいかにもらしい。これこそが小川良成さんのらしさであり、ノアの『自由と信念』に帰する『ミサワイズム』である!


 優勝を果たした清宮に対しても、その実力を高く評価しつつ、それでいて「人真似ばかり」と厳しい評価。これまでのこの中継であれば、恐らく称賛の嵐で強引に最高のエンディングを演出したのであろうが、今の清宮、今のノアに対する世間の評価を代弁するかのような小川の厳しい発言は、まさに核心をついていた。


 そもそも、昨年は新日本のG1で決勝トーナメントにも残れなかった男が、出場しなかった昨年を除いて一昨年、今年と事実上の連覇を果たしてしまったことを他の選手は情けないと思わないのだろうか?これでは清宮個人だけではなく、全選手が新日本より格下、いわゆる2軍と認めているようなもの。


 長年ノアを愛してきた者たちが、胸を張って応援できる姿ではなくなってしまった現状を嘆くファンが多いことを、この団体の関係者はもっと深刻に受け止めるべきである。


 そういった周囲の評価に蓋をして、都合の良い美辞麗句ばかりを並べて着飾っていても、団体とファンの距離をより遠ざかるだけ。正直、「もうこの団体は救いようが無いな」と私個人は思っていたが、小川良成さんがコーチとして、解説者として今後もこの団体に関わっていくのであれば、まだ再生への道を歩むことも可能だな、とこの日の中継を観て素直にそう思えてきた。


 この団体が今するべきことは、断じて『脱・三沢』などではない。しっかりと『ミサワイズム』を取り戻し、真の方舟の姿に戻ること。そのためにも小川良成さんの存在が、この団体の未来に向けた鍵を握ることになりそうだ。


 もしこれを排除するような動きが出てくるようなら、それこそこの団体に未来はない。そのときは本当にノアという名前を返上してほしいものだ。



三沢はなぜ全日本で革命を起こしたのか!?

NOAHを設立するに至ったのか!?

この本にその答えが載っている。

絶賛発売中❗❗      

 


『三沢革命はなぜ起こったのか』

なぜ、三沢は革命を起こすに至ったのか!?その真実がここに克明に!/馬場元子さんとの確執、その発端となったハワイ事件/三沢と小橋が真の盟友となった日/三沢は馬場にとって代わりたかっただけなのか?だから全日本を辞めたのか?その答えがここにある/ブログ未掲載の川田利明、田上明インタビューも敢行!聖鬼軍の二人はあの頃、三沢革命をどう思っていたのか!? …これを読まないと真の四天王プロレスは語れない!プロレスを知らない人にも、読んで頂けるノンフィクション・ヒューマンドラマです