本線から外れることこそ生き残る道⁉ | 俺ってデビルマン!?

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知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。


 現実はいつだってシビアだ。

 若くてイキのいいファイトをする男たちが台頭してくれば、その陰にまわされる男たちもいる。それは仕方のないこと。何かを変えなければ、現在のジリ貧傾向に歯止めをかけることはできない。スポットライトは一部に当てられるから輝くのであり、全体を照らせば誰も輝きはしない。

 棚橋弘至、矢野通、石井智宏、YOSHI-HASHI、タイチ、KENTA、これまでG1の常連組だった男たちが、今年は出場資格を失った。だがそれも仕方のないこと。若手たちが放つ輝き、イキの良さ、期待感、それは若さに直結する輝きであるのだから。

 それを失ったベテラン勢は、代わりに上手さ、テクニックに磨きをかけていく。若い頃のような輝きは放てない、だが、プロレスの魅力はそれだけではない。だからこれまでトップ戦線を張ることができた。しかし現状がジリ貧であれば、もはや世代交代は必須事項となる。

 それでも、ここで主力戦線から外されたからといって、二度と戻ってこれなくなる訳ではない。ここから一気に転落していくか、再び同戦線に戻ってこれるかは自分次第。プロである以上、その価値はファンに求められているかどうかなのだから。

「この選手の試合をもっと見たい!この選手にもっとスポットライトを当ててほしい!」、そういった声が高まってくれば、ベテランだろうが若手だろうが関係なく、その舞台は必ず用意される。

 かつて反選手会同盟と名乗った男たちがいた。新日本隊で主役を張れずにいたが、空手家たちとの闘いでトップ戦線以上に注目を集め、やがて男たちは平成維震軍と改名し、他団体や昭和維新軍などとの闘いで新日本隊とは別の自主興行を開催。それが多くのファンの支持を得て、本隊でも再び脚光を浴びるようになった。

 維震軍の将・越中詩郎はG1では間違いなく、毎年輝きを放っていた。2003年にWJに移籍するまで、その貴重な存在感は、同マットになくてはならないものであった。ある意味、当時の主役である闘魂三銃士、馳健らよりも輝きを放っていたこともある。

 だから今回G1不出場となったメンバーも、今後の活躍次第ではいくらでもまた再浮上する可能性はある。棚橋に関しては完全に主要戦線から撤退し、社長業に専念してほしいところだが、それ以外の選手は新日本内の別ブランド興行に走るのもヨシ。鈴木みのるのように他団体に戦場を移していくのもヨシ。諦めない限り、まだまだ続くレスラー人生のなかで、チャンスはいくらだってある。

 このまま新日本線に残れば、恐らく、脇役として撤し続けることになりかねない。何かを大きく変えない限り、その現実からは逃れられそうにない。それでも前に進む努力を止めない限り、ファンはいつだって目を向けていくと思う。

 新日本線だけがプロレスではない。むしろ本線から外れて独自興行をやる方が、本当に自分たちのやりたいプロレスが自由にできるのではないか? と思ってしまった。



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