新日本G1開幕二連戦TV観戦記 | 俺ってデビルマン!?

俺ってデビルマン!?

知ってる人は知ってるし、知らない人はまったく知らない…私、元・週刊ゴングの鈴木淳雄と申します。かつて所属していたプロレス業界に限らずに、今現在の私をありのままに記していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 総勢32名、ABCD4ブロックに分かれて総当たりのリーグ公式戦が行われ、得点上位の1位、2位が決勝トーナメントに進出。8/12、13両国二連戦で準決勝、決勝がそれぞれ行われるという、今年のG1。


 史上最多メンバーが出場するとあって、実に15名もの外国人選手が参戦。それだけの数を大挙して呼べるのが新日本の凄さであり、市場が日本のみでなく、世界としていることへの何よりの証。そのなかには現ストロング王者であり、AEW所属のキングストン。そして7年ぶりに他団体所属選手としてノアの清宮海斗が出場し、内外で話題を呼んでいる。


 だが日本で最も話題の的となったのは、予選公式戦が30分から20分1本勝負に縮小となったことと、開幕直前に辻、海野、成田の3人を会社が『令和闘魂三銃士』と名付け、選手それぞれ、そしてファンから猛反発を受けたこと。


 この2点に共通していえることは、フロントサイドが選手やファンの意向を聞くこともなく、独断で改革しようと躍起になっていることへの反発である。


 改革すること自体は決して悪いことではないが、そこにこれまでの歴史がしっかりと築かれている以上、フロントの独断で変えたとなれば、反発が生じるのは当然のこと。


 例えばルールにしても三銃士の呼称にしても、これが誰か選手が言い出して変更されたものであれば、また周囲の反応も違ったものになっていただろう。要は自分たちが愛して支持してきたものを、社長であれオーナーであれ、権力者の意向によって変えられることへの強い反発心だといえる。


 ただ結果的に改革はなされ、実際にリーグ公式戦は20分1本勝負となった。そして各マスコミも普通に辻ら3選手を令和三銃士などと報じており、新日本という会社の意向に添って進行されている。選手やファンがどう思ったとしても、世の流れは止められない。それが社会のルール、現実だと言われれば、ことの善し悪しはともかく、確かにその通りだ。


 まず試合時間の短縮によって心配されたのは、早期決着を狙うという理由から打撃や大技攻勢の試合ばかりになり、ますます本来の新日本らしさを失っていくのではないかという点だったが、開幕二連戦を見た限り、そのへんは選手らがファンの反応を察知しているのか、従来の基礎的な攻防もしっかりと行われている試合が多く、さほど内容自体にこれまでと大きな変化は見られなかった。


 だが、これもリーグ終盤になってきたらどうなるだろう? 何せ1ヶ月にも及ぶ長期のリーグ戦だ、日程を重ねるにつれ、選手たちの疲労や怪我などは確実に積もり積もっていく。そうなったときに、各選手たちはどんな戦法をとってくるのだろう? 


 試合内容やファンの満足感などは二の次で、安易な引き延ばしの末に時間切れや、反則裁定の試合が出てくるかも知れない。無効試合は両者得点なしということで、既に優勝戦線から脱落した選手が対戦相手の足を引っ張るために、わざとリングアウトや無効試合に持ち込む試合も出てくるかも知れない。


 そんなとき、選手やファンはどんな反応をするのだろう? 試合時間が10分短縮したことによって、試合を行う側と、お金を払ってそれを見守る側、このリーグ戦にどんな影響を及ぼしてくるのか、現時点ではまだ明確な答えは出ていない。


 ただ少なくとも試合時間が減るということは、単純に選手の負担が少なくなると同時に、見る側の時間が減るということ。それをファンがヨシとするか、ナシとみるのか、それは何らかの結果が実際に出てみないと分からない。この改革が吉と出るのか凶と出るのか、それは今後の展開次第といえるのではないだろうか。


 予選リーグから決勝トーナメントに移行する形については、野球のWBCやサッカーのワールドカップなど、他競技がかねてからこういった形式をとっていることもあり、プロレスファンにも自然に受け入れられているようだ。


 かつてのプロレス界なら1ブロックか2ブロックでのリーグ戦が行われ、その最終戦が優勝戦、というのが当たり前のように捉えられていたが、もはやそこにこだわりはない様子。仮に予選リーグ戦ブロック2位からの優勝という大逆転劇が生まれたとしても、それは新たなドラマ性として評価され、素直に受け入れられそうな気もする。


 つまり何が言いたいかというと、改革も何も、要はすべてリング上の内容と結果次第、ということだ。それによって選手もファンもこれまで以上に猛反発するかもしれないし、真逆の結果、最後は過去最大の感動のエンディング、となるかも知れない。


 ちなみに開幕二連戦の各試合を見た感想は、いい意味でも悪い意味でも過去最多の出場選手数となっていることで、色んなタイプの選手がいるな~、ということ。なかには"これがG1公式戦でいいの?"といった内容の試合もあるし、"こういったG1もいいかも"と思えた試合もあった。


 ただ全体的に言えるのは、オカダや内藤といったこれまでのトップどころが、皆、体調悪そうだな~、と感じたこと。最近の新日本は日本のみならず、海外でもビッグマッチを連発させていることもあり、トップどころは常にハードスケジュールになっていることが多い。そのため、それが確実に世代交代への後押しになっているような気がするのは私だけなのだろうか?


 長年の傷痕などもあるだろうし、年齢を重ねればそれだけ動きが鈍くなるのも自然の理。一方、若い人間が元気なのも至極当然のこと。どんな選手でも歳を取るし、いずれは世代交代が成されていく。その転換期が今現在なのかも知れない。


 そう考えれば、新日本サイドが若手選手の売り出しに躍起になり始めたことにも納得がいくし、今年最多出場選手にし、また試合時間も短縮したことにも納得がいく。まさしく、今年のG1はこれまで以上に何かが起きそうな気がしてならない。逆にいえば、ここで何も起きずにいつもの光景が繰り返されるようでは、もはや新日本プロレスは時代の波に呑み込まれてしまうだろう。



諦めない心、行動する勇気を学べる本!

✨三沢革命はなぜ起こったのか 絶賛発売中✨

神保町の書泉グランデさん、そして秋葉原の書泉ブックタワーさんで絶賛発売中❗❗また「東京には行けない!だから通販で」という方は下記のサイトで絶賛発売中❗❗


『三沢革命はなぜ起こったのか』

なぜ、三沢は革命を起こすに至ったのか!?その真実がここに克明に!/馬場元子さんとの確執、その発端となったハワイ事件/三沢と小橋が真の盟友となった日/三沢は馬場にとって代わりたかっただけなのか?だから全日本を辞めたのか?その答えがここにある/ブログ未掲載の川田利明、田上明インタビューも敢行!聖鬼軍の二人はあの頃、三沢革命をどう思っていたのか!? …これを読まないと真の四天王プロレスは語れない!プロレスを知らない人にも、読んで頂けるノンフィクション・ヒューマンドラマです!

ストレキール

 

Ooobb.online